月刊インディーズコミックにて「プリーズミーラブ」を連載してくださっていたピスタさん

ピスタさん インタビュー(前編)

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします！
今回は、月刊インディーズコミックにて「プリーズミーラブ」を連載してくださっていたピスタさんをご紹介します。

ピスタ
群馬県在住。
いくつになっても乙女チックな妄想が抜けないダメ母。
日々体力と健康の衰えを気にしつつ、試行錯誤しながら楽しく描いてます。

PISPIS

作品紹介『プリーズミーラブ』

プリーズミーラブ
森宮椎太とその父親役である 英語教師の森宮一真、そして一真に想いを寄せる 教え子の長藤美実をメインにした、 ほのぼのラブコメディ。
現在もピスタさんのサイトにて連載中。
プリーズミーラブを読んでみる！

登場人物紹介

長藤美実（ながふじ・みみ）
母と弟の3人家族の、ポジティブ高校2年生。
教師の一真に惚れていて、日々奮闘中。

森宮一真（もりみや・かずま）
椎太と二人暮らしをしている高校の英語教師。
美実に振り回されながらも、クールに対応。

森宮椎太（もりみや・しいた）
一真の甥の５歳の男の子。
泣き虫だけど、芯は強くて優しい子。

支倉翔（はせくら・かける）
一真の同僚の化学教師。めがね。
やんわりとした雰囲気だが、一筋縄ではいかない人。

迫柚花（さこ・ゆずか）
美実の幼なじみ。クールで毒舌な生徒会副会長。
しかし心を許した人にはわりと優しい。

ヒーローは黒髪でないといけない（笑）

――まずは、ペンネームの由来を教えてください。

豆、のピスタチオから取りました。１回だけ使用のつもりがここまできてしまいました。 後悔は少しだけしてます（笑）

――いつ頃から漫画を描き始めたのですか？

きちんと描き始めたのは19歳ぐらいからでしょうか。遅いです。

――どうして漫画を描こうと思ったのですか？

就職のことを考えて試しに「漫画を描いてみて投稿してみよう」と思ったぐらいです。浅知恵で申し訳ないです。当たり前のようにダメだったので結局普通に就職しましたよ！

――漫画の描き方って、どうやって身に付けましたか？

技術的な面では漫画を読んだり、映画を見たり。しかし今でも身についてないと思います。

――初めて描いた漫画を覚えていますか？

はい。覚えてます。

――その漫画はどんな内容ですか？

女の子が好きな先輩に思いを伝えるまでを描いた漫画です。普通です。 １６ページだったでしょうか。

――今後、描いてみたいストーリーはありますか？

描けるか分かりませんが、一番は大人の女性向けの短編漫画。 「幼稚な世界が果てるまで」はそのセンなのですが、なかなか描けてないです。他に細かい設定だすと「幼馴染もの」を、幼少期から青年期まで時間を追って丁寧に描きたい。赤毛のアンが好きなのですが、あんな風に町と人物を繊細に融合させ生み出せる、世界観が表現できたら最高ですね。あとは女子バレー部のほのぼの漫画とか。他にはBL、GL描いてみたいです。他にもたくさんあります。

幼稚な世界が果てるまで

今後描きたいと思っている漫画の設定やプロット一式つめあわせ。いわゆるネタ帳。

――ネットで漫画を公開し始めたのはいつ頃からですか？

二次創作が最初ですが、６年位前です。

――初めて公開した時って、どんな気持ちでしたか？

自己満足なひきこもりサイトで「見せる」意識が低かったので、自分が楽しいという気持ちだけでした。

――漫画を描いていて良かったこと、嬉しかったことはありますか？

楽しんで読んでいただけるのが何よりです！やはり楽しみにしていると伺うと、非常にテンションあがります。

――子供の頃読んでいた漫画を教えてください。

りぼんっ子だったので、「ときめきトゥナイト」と「星の瞳のシルエット」は基本です。

ときめきトゥナイト
著者：池野 恋
出版社:集英社

星の瞳のシルエット
著者：柊 あおい
出版社:集英社

――漫画を描くうえで、その作品に影響されている部分はありますか？

少女マンガのみですが、ヒロインは一途に思いを貫き、そして簡単に両思いにはさせない。 そしてヒーローは黒髪でないといけない（笑）

――ヒーローは黒髪！なんかそれ、分かりますね（笑）。お気に入りの黒髪のヒーローを教えてください！

最近のキャラでは工藤新一（コナン）、千秋真一（のだめ）ですかね。両方「しんいち」です。

もともとは女子高生と子供が仲良くなる話が描きたかった

――月刊インディーズコミックにて連載していた『プリーズミーラブ（以下：プリミー）』の誕生秘話を教えてください。

もともとは女子高生と子供が仲良くなる話が描きたかったのです。 小さい子を表現する上で、家族の存在って重要だと思ったのですよ。 それで家庭環境を考えているうちに、色々つながりこんな話になりました。

――ということは、最初は恋愛要素などは考えてなかったんですか？

あるにはありましたが、今考えてる展開よりも要素が薄かったと思います。 というか、薄く描こうと思ってました。

こういったシーンは今のところ美実の妄想の中だけのようです（笑）

――サイトの方でキャラクター人気投票をされていましたが、結果についてどう思いましたか？

プリミーのキャラクター人気投票の結果はこちら

１位は予想通り一真。２位は美実だったらいいなと思ったので（主人公格だから）一安心。３位は意外すぎました。 実は悠は時期的にスターティングメンバーからはずしてもいいかなと思ったくらいだったので、意外でした。悠がメインの話で人気投票決行したという理由もありそうですが。 ただ悠の見せ場はこれからなので今の時点で３位じゃ、ある意味脅威かなぁ、と（笑）

意外すぎた3位の悠。今後の彼に注目です。

――作中でピスタさんのいちおしキャラは誰ですか？

森宮椎太

――いちおしの理由は？

描きやすい。動かしやすい（笑）

――そのキャラを描くときのこだわりを教えてください。

性格が優しいけど、基本いいなりになる弱い子なので、女の子っぽくならないように。

――そのキャラの設定秘話などあったら教えてください。

椎太は話のメインにはあまりこないけど、物語の核になる子かな？と思ってます。 椎太ではじまった物語ですが、最後に物語をとじるのも椎太です。

――おっと、なんだか核心に迫るようなお話ですね！ということは、ラストの話はもう既にできてるんですか？

はい。脳内ですが、ラストのコマ割まで決めてあります。う～ん、早く描きたいです。

プリミーの今後の展開、ストーリー等が書かれているノートです。

感情的なものは生かしてるのだと思います

――ピスタさんに一番近いキャラって誰ですか？

とても嫌なのですが、ハセセン（笑）

――え！ハセセンいいじゃないですか！（笑）。どの辺が似ていますか？

調子よさそうな感じとか。腹黒そうな感じとか。。。。

穏やかそうに見えて、意外とダークな一面も。

――ストーリーの内容はどのようにして考えていますか？

原型や大事なエピソードはほぼ決まっているので、１話ごとのエピソードが繋がるように考えてます。 セリフや細かい所は、運転中や寝る前にぼ～っとしながら考えてます。机に向かっては考えられないことが多いです。

――特に読者の方の反響が大きかったエピソードはありますか？

基本的に一真の心情を動かすと反響を多く頂けます。 ハセセンと居酒屋でポツリと本音を漏らしたところは大変多くの反応を頂きありがたかったです。

一真の本音が出た瞬間。きっと読者もハセセンのような顔になったはず！

――プリミーはほのぼのラブコメディですが、ご自身の甘酸っぱい思い出などお聞かせ願えますか？

！！！！（笑）すごい質問来た！！本格的なものを語ると長くなりそうなので。 幼少時代にお遊戯で好きな男の子と手をつないだ時、お風呂に入って手を洗わないと頑張ってました。という話で（大笑）

――是非、本格的なものもお聞きしたいところですが（笑）。そういった実体験も、マンガで活かされたりしますか？

生かせるようなエピソードは持ってませんが、感情的なものは生かしてるのだと思います。 過去の気持ちを思い出しながらとかは、あります。

――プリミーはネットで公開されていますが、同人誌にする予定はありますか？

作ってみるのはとても興味があるのですが、販売目的となると需用や販売手段を考えるとどうしようかなーと尻込みしまいます。時々紙媒体で読みたいという非常にありがたいメッセージを頂くので、視野には入れております。ぜひぜひ実現できたらいいなとは思っております。

インタビュー後編に続きます！
後編ではプリミーの制作工程などをご紹介します。
お楽しみに！

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