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「ピンポイントで練習をすると目に見えた変化が出る」一迅社 まんがぱれっとにて「アンティック」を連載中の和錆さん

掲載日:2010.07.07

和錆さん インタビュー

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、一迅社 まんがぱれっとにて「アンティック」を連載中の和錆さんをご紹介します。

和錆さん 和錆
イラストや漫画などフリーで活動中。
現在は一迅社まんがぱれっとにて「アンティック」を連載中です。
W.label

和錆さんの事を教えてっ!

――こんにちは!今日はいろいろお伺いしますのでよろしくお願いします!

こちらこそ宜しくお願い致します!なんだか緊張しますね...。

――絵を描き始めたきっかけは何ですか?

これといったきっかけは思い出せませんが、物心ついた頃にはもう絵を描いていた気がします。
後は姉が絵を描いていた影響もあるかもしれません。

――初めて描いた絵はどんな絵ですか?

小学生ぐらいの頃はよくゲームのキャラクターの模写をしていました。
オリジナルもファンタジー絵を描くことが多かったです。

――何か一貫したテーマを持って絵を描いていますか?

あまり意識はしていませんが、女の子の可愛さと画面の統一感に重点を置いています。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか?

ファッション雑誌や町で見かけた雑貨、美しい風景。
実際作品に盛り込むかは別としてアイデアを引きだすきっかけは、自分が「こういうの好きだ!」と思えるものを目にした時です。

――絵を描くうえで、何に一番苦労しますか?

色塗りが一番好きなのでそこに到達するまでが一番しんどいです。
はやく塗りたーい!と悶々してしまいます。

――今までに描いた絵の中で特に印象に残っているものはありますか?

作品自体が手元にはないのですが学生時代に描いたアナログ作品です。かなり大きなサイズで苦労した覚えがありその分今見てもよく頑張ったなと、あの頃の自分に関心したりします。
学生時代の作品は無心で描いている分、純粋に自分自身が表現されていて、思いいれがあるものが多いです。

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

そのキャラのテーマカラーと記号付けでしょうか。
常に何かを擬人化するようなイメージで描いています。

――擬人化の魅力を語っていただけますか?

無機物なものに命が吹き込まれる感覚や、その物の特徴をビジュアルにうまく変換出来た時がすごく楽しいです。
自分はゼロから何かを生み出すのが苦手なので、擬人化のように何かベースがあると色々なイメージのきっかけ作りが出来て助かっています。

――ついつい描いてしまうキャラクターのパターンやモチーフなどはありますか?

ねこみみ!ニーソ!ワンピース!そしてフリルにリボン!

――今後描いてみたいジャンルや、挑戦してみたいことはありますか?

情景を切り出したような一枚絵に憧れます。
背景と人物がマッチした絵を描くのが下手なので今後の課題ですね。

描いてきて良かったと思えることが何よりも嬉しいです

――1作品あたり、どのくらいで仕上げていますか?

3時間~3日くらいの間です。
飽きっぽいのと気合を入れるほどからまわりする傾向にあるので、あまり時間をかけすぎないようにしています。
昔はアナログで一ヶ月くらいかけて描いていた事もありました。

――画材は何を使っていますか?

現在はイラストスタジオがメインです。補佐でフォトショップ7.0。

――これは便利だ!と思うオススメの道具はありますか?

ソフトをイラストスタジオに代えてから作業効率が劇的に良くなりました。自分はカスタマイズなどが苦手なのですがイラスタは初期設定で十分活躍します。
自分と相性の良いソフトだったようです。それと液晶タブレットはもう欠かせません。

――これがないと描けない!というものはありますか?

ショートカットキーを登録したゲームパッド「神技」です。
サイズが小さくて液タブと合わせて使うのに丁度いいんです。
が、生産中止になってしまったので我が家には神技のストックが5個ほどあります。

――絵を描くときの作業工程など教えてください。

作業はラフから完成まで液タブで描いています。
3年くらい前からオールデジタルに移行しました。
アイデア出しなどちょっとしたラフはスケッチブックに描いています。

――技術向上の為に何かされていますか?

誰でもそうだとは思うんですが、常に上手い人の作品をたくさん見て、感化されて、もっと描こう!と思うことぐらいでしょうか。
あとはなんとなくうまくなりたい、と思っていてもあまり変わらないので、「目をもっと綺麗に」とか「普段使わない色をもっと使うように」などピンポイントで練習をすると目に見えた変化が出る...気がします。たぶん;

――昔と今で、絵を描くことへの意識に変化はありますか?

昔は自己満足と自己表現の為だけで自由に絵を描いていましたが、今は目標を持ってそれに到達する為の手段になりました。
それ故に辛いと思う事も増えましたが少しずつ前に進んでいることを実感できたとき、誰かに絵を好きだと言われた時、描いてきて良かったと思えることが何よりも嬉しいです。

結局好きで止められない、中毒みたいなものです

――初めてお仕事をもらった時の心境を教えてください。

初仕事はゲームアンソロジーのイラストカットでした。 仕事が来た、という現実味がなく頼まれるがまま描いて印刷物として形になって、なんだか不思議~とぼんやりと受け止めていました。しっかりしなさいという感じですね; この頃はまだ学生だったこともあり、趣味の延長線上として捕らえていたのかもしれません。

――学生時代から仕事をされてたんですね!では、自分のアピールポイントはなんだと思いますか?

う...難しい質問ですね。持ち込みなどに行くとよく聞かれる質問なのですが、いつも困ってしまいます;強いていうなら女の子とファッションデザインでしょうか。

――お気に入りのファッションなどを絵に取り入れたりするのでしょうか?また、何か参考にされていますか?

ファッション雑誌はよく参考にします。 森ガールやゴスロリ系、子供服なども可愛いのでよく見ています。 あとファッションショーや舞台衣装なども斬新で奇抜なものが多くてデザインがマンネリした時にすごく刺激になります。 見ながら描くというよりは今まで見た物を「あれ可愛かったな~」と思い出しながら色々なパーツを組み合わせていきます。

――将来こうありたい!という願望はありますか?

おばさんになっても描いていられたらと思います。 あと具体的にはライトノベルやゲームなど多方面に関わっていきたいという気持ちが強いです。

――休日は何をして過ごしていますか?

大体寝ています。寝てばかりで自分でもどうかと思います。

――絵を描くこと以外で好きなものを教えてください。

立体物がとにかく大好きです。雑貨や家具などは見てるだけで楽しいですしフィギュアやドールもつい買ってしまいます。お金がかかるのでかなり自重はしてますが。

――影響を受けた作家さんや作品などありましたら教えてください。

桜瀬琥姫さん、吉田明彦さん、村田蓮爾さん。 一時期すごく影響を受けました。 学生時代はゲーマーでキャラクターデザインをするのが夢だったのでその影響がかなり大きいです。 特に桜瀬さんはサイン会に行くほど大好きで、憧れの存在でした。

――どのあたりに影響を受けましたか?

共通しているのは、魅力あるキャラ、衣装センス、統一された世界観、丁寧な作風。 統一感のある作風や一枚一枚描き込まれた絵にすごく惹かれます。

――最後になりますが、和錆さんにとって描くとは何ですか?

生活の中心であり、面倒で辛いことも多いのに結局好きで止められない、中毒みたいなものです。

――ありがとうございました!

作品紹介

チョコホリック
チョコホリック

デビルナース
デビルナース

ネコパーカー
ネコパーカー


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