またやってしまいました。お得意のダブり買いですよ。
掲載日:2009年03月07日
またやってしまいました。お得意のダブり買いですよ。
またやってしまいました。
お得意のダブり買いですよ。
ビーケーワンでやっているギフト券プレゼントキャンペーンの対象購入額に届かせるため発売前の何冊かを予約して間に合わせたら、その予約をすっかり忘れていたというわけ。書店の店頭に並んでいる新刊を見てすでに注文したかどうかを思い出すとき、何度脳内で検索をかけても出てこなかったもんだから購入したら、数時間後に届いた予約物を開封してあいたたたた。ダブった4冊(!)が目に入った瞬間にすべてを思い出したのでした。
ネット書店の予約システムは便利なものですけど、毎日1回はアクセスして新刊をチェックするわたしにとっては発注ミスの原因になるということでしょう。せめて「あとで買うリスト」に加えておくぐらいにしておくのがよろしいようです。皆さんもお気をつけください。
というわけで、ダブった4冊は読んでくださるかたに差し上げます。内訳は『へうげもの (8)』『ヒメアノ〜ル (2)』『ヒストリエ (5)』『おかめ日記 (5)』です。自分の反省材料とするため、送料も負担しちゃいますよ。ご希望のかたはその旨を質問投稿フォームでお知らせください。もしご希望者が複数いるようでしたら、こちらで選ばせていただきます。一緒に当記事の感想なども聞かせていただければ幸いです。
でも、ダブり買いはまたやっちゃうんだろうなあ。
東京チェックイン 石塚真一短編集
石塚 真一
小学館
『ビッグコミックオリジナル』などに掲載。
表題作の『東京チェックイン』は『岳』が不定期掲載だったころ、たしかオリジナル本誌や増刊に掲載された作品で、「『岳』の作者が新しいシリーズに挑戦するんだ」と注目して読んでいました。
長い世界放浪から帰ってきたワタルが、家業である下町の外国人向け安宿で、旅行者たちとふれ合うシンプルなストーリーです。さまざまな目的をもって日本へやってきたのはいいものの、日本社会になじめない外国人たちに、ワタルが一計を案じて彼らをなぐさめるというヒューマンドラマです。お好み焼きの上で踊るかつお節、顔剃りをやってくれる理髪店、ママチャリに子ども2人と買い物した荷物をかけて走る母親……日本ならではの姿に彼らが救われる様子はすがすがしく、同時にわたしたちが当たり前と思っていることが外国人にとっては驚きの対象になるのだということをさわやかに描いています。
下町に強いシンパシーを抱くわたしにとって、本作が刊行されたのはうれしいのではありますが、シリーズの続きを待っていただけに残念でもあります。
巻末には新人コミック大賞の入選作『This First Step』も収録されているのですが、これがなかなか興味深い。34ページの作品で、最初のほうとラスト近くでは明らかに絵が上達しているんですね。描いているうちにどんどん慣れていった様子が伝わってきます。いつごろの作品なのか初出一覧がないのでわからないのですが、巻末のあとがきと併せて石塚真一というマンガ家が誕生する瞬間を感じました。
岳 (8)
石塚 真一
小学館
『ビッグコミックオリジナル』掲載。
めでたく小学館漫画賞を受賞し、その発表にあわせて当巻と『東京チェックイン』が発売されました。昨年の時点で「今回は賞を逃したけど、次回の受賞はまちがいないだろう」などとウワサされていましたから、このたびの受賞はまことに順当な結果と言えます。ま、いまどきの出版社主催の賞にどれほどの意味があるのかとも思いますけどね。
それはさておき、当巻は『岳』ファンにとって楽しみでした。小型ヘリコプターで荷揚げと救助活動を行なう昴エア・牧さんの物語が収録されているからです。寡黙だけどたしかなレスキューパイロットの技術をもち、三歩と固い絆で結ばれていて、強い存在感が印象的な牧さん。3話連続であるこのエピソードでは、なにゆえに牧さんが山岳救助にこだわるのかを回想まじりでていねいに描いています。通して読むとやはり印象的で、彼が高校時代に味わった痛ましい体験が胸に迫ります。ただ惜しむらくは、雑誌掲載時には鮮烈だった牧さんの1ページ大アップ(96ページ)が、このサイズの単行本ではあまり効果的に見えません。しかたのないことなんでしょうけどね……。
鉄子の旅 プラス
横見浩彦 , 菊池 直恵
小学館
『IKKI』掲載。
2007年2月に6巻で完結した『鉄子の旅』ですが、その後に行なわれたさまざまな企画のために番外編が描かれました。それらの後日談をまとめて収録したのが本書です。6巻までのテイストより企画編集色が強く、『IKKI』に掲載された企画記事やアニメの設定資料、関係者インタビューなどが取り上げられています。その意味では、ファンブックに近い構成と言えましょう。また、企画性が強いと言うことはそれだけかかわる人の数も増えるということであるので、本編とは異なる気遣いが必要になってきます。だからなんでしょう、収録作の多くは説明が多く、結果的に薄味になっています。
まあ、ファンの人ならば……というあいまいで無責任なリコメンドをしておきます。6巻までを未読のかたが当巻から読みはじめようとするのはよろしくありませんので、その点にはご注意を。
都立水商! (22)
室積 光 , 猪熊 しのぶ
小学館
『ヤングサンデー』休刊後、その受け皿として制作された『スピリッツ増刊YSスペシャル』にて掲載。
室積光さんの原作はプロット小説とでも言うべきもので、設定といくつかのエピソード(野球部編がけっこう長くておもしろい)の全1巻。そのマンガ化が22巻まで巻を重ねてついに完結です。歌舞伎町に都立の水商売専門商業高校をつくるというアイデアの妙と、それを作家の猪熊しのぶさんがうまく広げていったおかげですね。長きにわたって楽しませてもらいました。なかにはやりすぎじゃね? と思わずにはいられないエピソードもありましたけど、そうした強引な力業も吸収してしまうほど「都立水商」という設定は柔軟で底深いものだったとも言えます。
完結した今、ここからスピンオフする作品が出てきてほしいなあ、なんて思ったりしますが、いかがなものでしょうか。
表具屋夫婦事件帖
高瀬 理恵
小学館
『ビッグコミック1』掲載。
幕末期に近い時代の京都を舞台にした『公家侍秘録』にたびたび登場する斎之介とお千香の夫婦が、巻き込まれたトラブルを持ち前の行動力で解決してゆく連作シリーズです。斎之助とお千香のなれぞめは『公家侍秘録』1巻に収録されていますが、当巻の第1話でも語られており、元作を知らなくても楽しめるようにしつらえてあります。ちなみに『公家侍秘録』のメインキャラクターたちは一切登場しません。
気の強い女性と冷静で腕のたつ主人公の組み合わせは『公家侍秘録』と同じですが、こちらのドラマは町人主体の人情もの。なにしろ主人公は表具屋の若き職人夫婦ですから刀を振るうような荒事はほとんどありません。自身に悲しい過去を持つお千香が悩める女性の話を聞いて、斎之助が元を断つというのが基本のスタイルです。正当な町人時代劇といったおもむきで、公家文化の香りを強く発している『公家侍秘録』とはその点で大きく異なります。NHKの木曜時代劇になっても違和感はないでしょう。と言うか、実際に観てみたいものですね。
ヒストリエ (5)
岩明 均
講談社
『アフタヌーン』掲載。
紀元前300年代半ばの古代ギリシャ世界にて、アレクサンドロス大王に仕えたエウメネスの物語もようやく5巻まで達しました。当巻でようやくアレクサンドロスとその父フィリッポス王が現われ、エウメネスの人生の大きな転回点がやってきましたが、ここに至るまで1、2巻の同時刊行から4年とちょっと。連載開始からはまる5年が過ぎ、4巻の刊行からも1年半が経過しているとなれば、さすがにゆっくりすぎるのではないですかね。けど、急かしたらていねいに練り込まれて組み立てられているこの世界が崩れてしまうような気もするわけで。
結局のところ、いちファンは頑張ってください、と作者に念を送りつつ、次巻を心待ちにするしかないのです。ああ、なにやら『暁星記』のことを思い浮かべてしまいました。あれも完結するまでずっと待ち続けたもんだよなあ。
ところで、当巻のカバーはフィリッポスが右目を失った場面が描かれています。馬上で右目に矢が直撃したその瞬間。それは意表を突いた攻撃だったと語りかけるかのようです。
吉田家のちすじ (3)
中島 守男
講談社
『アフタヌーン』掲載。
4世代の男たちと同居する後妻の多香子さん。30歳、女盛りのはちきれそうな肉体を表わすキーワードは“むちむち”。その魅力に男どもは思わず前かがみ……のピンク系ホームコメディです。ちょっと古臭いピンクとか桃色って表現がぴったりとあいます。
1、2巻と比べて、カバーを含む全編通して多香子さんが格段によくなっているんですよね。余計な線がなくなって、けどむちむちのボリューム感が増していて。描き慣れたのはあるでしょうし、絵も1巻当時と比べてうまくなったのはまちがいないのですが、それよりもむちむち魅力のポイントをはっきりつかんだのではないかって気がするのです。それがカバーイラストに表われていると。
恒例のカバー特殊加工もますますエスカレートしていて、より触覚に訴えるデザインがされているのもグッドです。このテンションをさらに高めていければ、むちむちを極める日は遠くないかもしれませんね(ちょっと言い過ぎかも)。
大島弓子が選んだ大島弓子選集1 ミモザ館でつかまえて
大島 弓子
メディアファクトリー
タイトルのとおり、大島弓子さん自身による選集です。大島さんの旧作は多くが白泉社から文庫が発売されているので読むことはできましたが、より明確な作品セレクトがされるであろう当シリーズは気になっていました。で、とりあえずは1巻を買ってみて、どんな構成なのかを確認してみようと考えた次第。もし気に入れば続刊を買えばよろしいかと。
収録作のトップは『ミモザ館でつかまえて』、以下『F式蘭丸』や『たそがれは逢魔の時間』といった初期から中期にかけての代表的な短編が収録されています。シリーズのオープニングとしては文句のないセレクションと言ってもよいでしょう。各編の最後には1ページの簡単なイラストつきコメントが加えられているのもグッドです。やはり大島作品は文庫で読むよりも、新書ぐらいのサイズでないと絵の魅力が伝わりません。
ただ、ひとつ不満なのは初出一覧や初収録の単行本リストなど、資料的な要素がまったくないことです。450ページ近いボリュームの選集なればこそ、時系列がわかるような資料を付け加えることで、もう一段深い読み込みができると思うのです。そりゃ実データは調べればすぐにわかることですが、書籍に収録することで新たな意味が生じるはずです。そのあたりの詰めの甘さが少々残念です。
他にもこんなマンガを買いました
デトロイト・メタル・シティ (7)
若杉 公徳
白泉社
西遊妖猿伝 大唐篇 (3)
諸星 大二郎
講談社
西遊妖猿伝 大唐篇 (4)
諸星 大二郎
講談社
ラッキーマイン (3)
鈴木 マサカズ
講談社
ファイアキング マジカル・マンガ・オペラ (3)
王 欣太
講談社
ヴィンランド・サガ (7)
幸村 誠
講談社
PLUTO (7)
浦沢 直樹
小学館
相棒 (3)
こやす 珠世
小学館
医龍 (20)
乃木坂 太郎
小学館
弁護士のくず (8)
井浦 秀夫
小学館
宗像教授異考録 (10)
星野 之宣
小学館
日本沈没 (15)
小松 左京 , 一色 登希彦
小学館
目次
Page.1 「成澤大輔の『マンガを読むので忙しい!』」またやってしまいました。お得意のダブり買いですよ。
Page.2 本棚の深淵より
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「『漫画家』とかけまして『スランプ』と解かないッ!!」の巻
ニッポン!サッカー!イヤーすごかったですねー本田のゴール!そして山田のレシーブ!おっと鮎原のスパイク!
【最終更新日:2010年06月26日】



















