『バイ・スプリング』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

タイトルを直訳すれば「春を買う」。ただズバリ援助交際の話！というわけではなく、内容はいたってストイックなラブストーリー。
母子家庭でお小遣いはゼロ。スマホも買ってもらえず、いつもピーピーしている中学1年生の惣太。
母親の手伝いをよくする地味でマジメな少年ではあるが、思春期だけにエッチなことにも関心大。

そんなある日、橋の下で格安のウリをしている女がいるというウワサを聞いてしまう。興味津々で土手を降りた惣太が目にしたのは、けだるげな金髪の女子高生だった。

本当にウリをやっているなら、その金髪女子を買う気満々の中学生。しかし数十円程度の小銭しか持っていないので何もできない。
その小銭を面白半分にせしめた女子高生がちょっとした癒しを彼に与えていく……という展開。確かに年上の美少女とちょっとでも触れ合えるなら、なけなしのお小遣いも痛くないものなぁ。

一方、シングルマザーである惣太の母親は相当病んでいて毒親そのもの。
橋の下の少女＝春も家庭環境に問題がありそうで、2人は寂しさを埋めあう仲に。

そこにお金が介在しているというのが本作最大のポイントとなる。どれだけホステスや風俗嬢と仲良くなってもお金が介在している時点で普通の恋人同士とは全く違う関係性。

大人の我々はそのあたりをイヤというほど理解しているが、ローティーンの男子は無邪気に突き進んでしまうのだ。