『帰らないおじさん』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

令和の時代に入り、働き方改革が推進される中、昭和生まれのバブル入社組のおじさんたちにも当然改革がどんどんなされてくる。
真っ先に来たのは残業の廃止。言い換えれば「定時退社」。
残業という会社で過ごす時間と少々の稼ぎが叔父さん達の生きがいともいえるものだたのです。それが取り上げられた今、叔父さん達にはもはや社会や会社そして家庭での居場所がないも同然に。
当然家に早く帰っても妻や子どもたちにとっては、コミュニケーションが少なく、早く帰宅するお父さんなんて存在がうっとうしく映るだけ。
そんな彼らは、遅く帰るためにショートな時間を潰す必要が生まれ、公園に集まるように。彼らは公園を拠点にして、ほとんどお金のかからない遊びを楽しんでいく。ベンチでぼんやりとしたり、好きなラーメンの話をしたり、妄想でウィンドウショッピングをしたり、川で水切りをしたり……。創意工夫や参考になる要素は皆無ですが、その無邪気さが心地よく心に沁みてくるのです。
彼らが楽しみ、大切にしているのはお金や成功ではなく、シンプルで自由な時間と心の充実。
おじさんたちが公園で遊ぶ姿を描きながら、彼らが失われた居場所を見つけ、新たな楽園を築いている様子が淡々と描かれます。
昭和の時代の価値観と現代の社会のギャップを感じながら、読者は彼らの生き生きとした姿に思わず共感!?。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

令和突入直後に始まった“働き方改革”。これまで残業に残業を重ねて家計を支えてきた昭和生まれのおじさんたちも、定時退社を促されることに。
でもね、もう、おじさんたちには居場所なんてないんですよ！　妻にとっても、子どもにとっても、早く帰宅するお父さんなんてうっとうしいだけの存在（涙）。

かくしてなるべく遅く帰るために時間潰しを余儀なくされたおじさんたちが誰ともなく公園に集い始め……。

おじさんたちがワイワイいちゃいちゃするだけのショートといったらそれまでだが、いい年こいた彼らが雀荘や居酒屋に行くのではなく、公園を拠点にしてほとんどお金のかからない遊びを堪能している点がキモ。

ベンチでぼんやりしたり、好きなラーメンの話をしたり、妄想でウィンドウショッピングをしたり、川で水切りをしたり……。
創意工夫なんて皆無。
むしろ、なんの参考にもならないのが清々しい。でも、こういうのが楽しいんですよね。