『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

あなたは既にカモにされている？
あなたは「洗脳ビジネス」に搾取されていませんか？
あなたは「洗脳ビジネス」の被害者になりたいですか？

『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』を読めば強烈にわかることがあります。
「洗脳ビジネス」は、実はあなたの身近に存在しています。彼らは、あなたやあなたの家族をターゲットにしているのです。あなたは気づいていないかもしれませんが、彼らは常に監視し、攻撃する絶好の機会を待っているのです。いや、タイミングを見計らって仕掛けてくることもしばしば。
彼らは心理戦の専門家であり、あなたとあなたの家族を騙すためならどんなことでもするのです。

経済学者・加茂洋平の「カモリズム経済論」で、冷酷な「洗脳ビジネス」から自分と家族守る方法を学ぶ。
「洗脳ビジネス」に反撃せよ。経済的弱者が搾取され、騙される社会で、経済理論を実践し、強者に毒を食らわせる痛快さ。

この作品をしっかり読んで洗脳ビジネスに対する警戒を怠らず、彼らに人生を支配されないようにしましょう。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

時々ニュースで詐欺やネットワークビジネス、マルチ商法で数十億から数百億騙された人たちが話題になる。
ここで誰しも思う。「バカだな」と。

でもそれは現時点で自分が関係ないから言えること。
でも、怪しい宗教、経済詐欺師たちは想像を超える知能とテクニックで私たちを騙してくる。

誰だって時に精神的に、または金銭的に弱っている時がある。
彼らはそのタイミングを見透かしたようにあなたに忍び寄り、さらには優しく寄り添い、手助けをするフリをして洗脳し騙してくる。

「ひととき融資」「グレーNPO法人」「事業再構築補助金」「マルチ商法・ネットワークビジネス」、それは人間関係や人の情報を金に換えるビジネス。

それに加え、宗教（○○研究会等）、経済研究、セミナー（起業・投資等）、集団生活（有機農業・ビーガン等）、エステ（初回格安割引等）の各種巧みな詐欺もある。

本作を読むとそれらがどれほど数多く、多種多様な手口で人々をカモにしているのか？　その手段が怖いほど描かれている。

加茂教授はその手口を見事に暴き、更に鉄槌まで下してくれる。

だが私たちの目の前に加茂教授はいない。
本書があるだけだ。

これは現代の必読書だ。
物語はドラマティックだしとても分かりやすく工夫されているので「小難しいのはちょっと･･」と言わずに読んで欲しい。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

経済学部の教授である加茂先生曰く

”経済学はカネを考える学問じゃない　人を考える学問だ”

なるほど新成人の18歳から上の人たち全員はこの漫画を必読とした方がいい！と言いたいほど学びが大きい作品です。

本当に1巻、2巻と読み終わって多くのことを学ばせもらえてます。
「無認可●●共済」「仮想通貨」「ひととき融資」「グレーNPO法人」「事業再構築補助金」「新型　マルチ商法」についての加茂先生の実践経済学の講義は大変勉強になります。

この作品を読むとこれらの巧みすぎる罠にかかるのはとっても自然で不思議なくらい簡単なのでは?と思えてくる。それほど相手（怪しい宗教、経済詐欺師たち）は自分の技（心理学・巧みな話術・熱狂という状況作り等）を徹底的に磨がき続け、常に無防備な人たちに仕掛けてくる。
タイミングが悪ければきっと誰しも確実に仕留められるのだろう。

1巻での国からの各種補助金の不正受給の話はリアリティーがあった。一回の詐欺では終わらずトコトン吸い上げられる仕組みが構築されていることに背筋がゾッとした。

じゃぁどうすれば？となるのだが、結局自分の頭で考える、わからない人は面倒だけど役所に行く、専門家に相談するがベストなんですね。
無料相談や調子のいい人やおいしい話に任せては絶対イケません。

無料だったり、安かったり、簡単で楽で美味しい話には絶対「罠」が潜んでいるということをしっかり学んでください。

そして身近な経済詐欺に関して敏感であらねばと痛感します！
さらに何が凄いって・・・やはり「人間が一番怖い」です。

さらに、加茂先生曰く

この世はすっかりカモる者とカモられる者の経済　「カモリズム社会」になってしまった。
自分が詐欺師達の「鴨ネギ」ならないように用心に用心を重ねましょう。