『嘘みたいな話ですが』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

ストーカー予備軍の中村君は、男前な北川先輩が大好き。夜な夜な焼酎瓶相手に告白の練習をしていたが、ある日酔いつぶれた北川先輩をお持ち帰りすることに成功した…と思ったら、実は北川先輩はわざとお持ち帰りされていて！？

行動の端々ににじみ出る中村君の気持ち悪い必死さや、北川先輩の男前すぎるかっこよさが絶妙に面白い作品。
腰乃さんならではのぶつ切りの吹き出しやリアルなテンポの台詞はコマの中に臨場感を作り出している。濡れ場では書き文字で表現された多くの擬音がエロさを引き立てている。

ふたりの仲が近付くごとに少しずつ変態の本性をあらわす中村君はドン引くほどの気持ち悪さで、ことあるごとに北川先輩を血走った目で見つめてくる。そんな中村君を許容する北川先輩の懐の深さは感動的だ。

嘘みたいな話ですが（腰乃）は中村君と北川先輩ふたりのストーリーがメインとなるが、ほかにも短編が数本ピックアップされている。いずれもリーマン率が高く、どこから読んでも楽しめる内容となっている。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

基本的にこの作者好きなんだけど、今のお気に入りはこれ。
嘘みたいな話ですがとか普段の会話で使うけど、それがボーイズラブの本質でしょ。

そういうところが好きなので、この話も外れなし。

特筆すべきは、今回は変態系の大人な展開のストーリー。
イケメン系、透明感というよりも、黒髪キャラでガツガツ的な雰囲気にハマったかも。

少し体が大きめに描かれているところも個人的に萌える。
ボーイズラブはこうでなくちゃ。

中村と北川の縛りとかお花見とか、いろいろ趣向が凝らしてあって飽きないね。
他のボーイズラブと比較してキャラやスタイルが生々しいというか透明感を抑制しているところがいかにも作者らしい。

正直このキャラやスタイルに最初は戸惑って良いんじゃない。ビーラブ好きな人ならこれくらいの個性の強さが丁度良いと思うな。

ただ、ガッツリ楽しめる分かなりお腹一杯になっちゃう。
自分的には他のボーイズラブを前菜にして、週末とか休日とかに腰乃ワールドをメインディッシュにしてる。