『ともだちのうた』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

「ともだち」にまつわる2つの恋の話が短編で収録されています。
「ともだちのうた」の主人公・アカネは小さい頃から歌手になるのが夢でボイトレに通っています。

ある日、おとなしめの転校生のフミが屋上で歌っているの聞きいてしまう。アカネは自分とは違った系統の歌声惚れて、一緒にプロを目指すところからストーリーは始まります。

アカネは明るくて、フミは控えめな性格。正反対の二人ですが、オーディションや練習を通じてどんどん仲良くなっていきます。励まし合ったり、好きなことを話したり、女子高生らしい心情が丁寧に描かれていて、読んでいてとてもいい感じで描かれます。何よりも二人の笑顔がとっても素敵です。

日々の生活の中で同じ人を好きになったり、オーディションの結果によって2人の間にわだかまりが……というトラブルもありますが、何よりもこの二人のキャラクターが生き生きと描かれていて読んでいて気持ちいい。
ラストも良くて読後感には気持ちの良い余韻が残ります。

もうひとつの「ともだちエンジャ」は男女の友情と、そこから恋愛に発展するか？友達から恋人にはなれるのか？という永遠の課題を上手に書いた作品です。

「ともだちのうた」がポイント高めだけど、「ともだちエンジャ」もおすすめ。恋の良さだけじゃなくて、友達の良さを感じたいときにオススメの一冊です。

「リビングの松永さん」の岩下慶子さんがブレイクする前の貴重な短編でもあります。