クラシック音楽漫画をおすすめ!心に染みる名作ランキング11!
掲載日:2017.12.01
意外と知られていない名作クラッシック音楽漫画を中心におすすめしたい。
クラシック系の音楽漫画は「今を生きる演奏家たち」と「あの時代の作曲家たち」の、 両方のドラマが描かれる、希有なジャンルですね。
聴きながら読むも良し!
ただ想像に任せるも良し!
でも読めば聴きたくなるあのピアノ、あのヴァイオリン、あのオーケストラ、あの音楽!
世界にチャレンジする主人公が多い事も音楽漫画の魅力の一つ♪
あの音楽漫画であなたの心も音楽の世界に!
クラシック音楽漫画に注目なおすすめ漫画ランキング
ランキング第11位 変奏曲
クラシック音楽漫画に注目なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
天才的な音楽の才能がある一方で、心臓にファロー四徴症という持病があり、ひたすらにそれを隠して生きているウォルト。
彼の音楽の才能にほれ込んだ富裕な祖父や、周りのスタッフに支えられて、ベートーベンの『皇帝』でピアニストデビューします。
彼の才能は多くの人に認められて、一躍時の人となりました。
そのデビューコンサートの『皇帝』は、高らかに鳴り響くファンファーレが、煌びやかなコンサートホールに鳴り響く様子から始まります。
いくつものヴァイオリンが紡ぎだす多重構造の音、鍵盤を連打するウォルトの両手が奏でる繊細な音が競い合い、指揮者はそれを取りまとめていきます。
音符ありません。
コンサート後の熱狂的な歓声により、観衆に絶賛される至高の演奏であることが伝わってきます。
原作:増山法江
ランキング第10位 いつもポケットにショパン
クラシック音楽漫画に注目なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
フィギュアスケートでよく使われる『ラフマニノフピアノ協奏曲』の第2番。
主人公の諏訪麻子は管弦楽器とのバランスを意識してピアノを弾き、仲間から信頼されます。
周りの音と強調して弾く麻子の演奏のルーツは、母親のしつけにあるかもしれません。
ピアニストの母親は、麻子が小さい時から自分で髪を三つ編みにするようにいいつけます。
ピアノだけではなく、料理や様々な日常的な事を経験して育つこと。
それがピアノを弾く時にも重要になるというのが母の考えであったことを、物語の終盤で麻子は知るのです。
ただし、これは音楽学校を舞台にした成長物語ではなく、恋愛ものです。骨っぽくて繊細そうな芸術家の手の描き方が上手く、ピアノの音よりも手に見とれてしまう。
ランキング第9位 マエストロ
クラシック音楽漫画に注目なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
ベートーベンのといえば「じゃじゃじゃじゃーん」ですが、この入りは演奏者側にとって難しい。
本編を読むと、まずそれがわかります。
始まりの音がなかなか出揃わないというだけではなく、演奏者たちがその楽器の持てる力の全てを吐き出した、ガツンと響く衝撃音でなければならないから。
譜面の読み方ひとつ、ヴァイオリンの弦の太さ、指揮者の棒の降り具合で大きく変化するオーケストラの音を引き出して、まとめあげるのは指揮者の力。
このベートーベン作曲 『運命』の特に印象的な冒頭の音についてこだわりを見せる1巻はマジで「そうだったのか!」と膝をうつほどに感心します。
タイトルロールのマエストロは、ひと言言えば10倍返しで反撃してくる小憎らしいおジイさん。
でも指揮台に立っただけで音楽が聞こえてくる、凄い人なのです。
そんな指揮者がまとめるベートーベンの『運命』とは、一体どんな音なのでしょうか?。
画面が震えるほどの衝撃的な音で表現されたベートベンの『運命』に関心が高まります。
ぜひ!音楽の神髄をご堪能下さい。
ランキング第8位 天にひびき
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
音羽良音大指揮科に通う音楽の天才曽成ひびきが、同じ大学のヴァイオリン科の久住秋央と共に参加した21Cオーケストラの指揮を執る(6巻)。
曲目はフィンランドの作曲家『シベリウス交響曲第2番ニ長調』(しべに、というそうな)を指揮するために、ひびきはフィンランド語のCDを聞いて北欧の雰囲気から音の構成イメージをつかむ。
演奏シーンは第1楽章木管(オーボエ)とホルンで始まり、弦楽器へと流れ、第2楽章はティンバニからコントラバス、オーボエ、チェロへと曲の流れに合わせて独奏楽器の演奏風景のコマを配置。
それによりオーケストラで演奏される曲の楽器構成が見えてくる。またシベリウスの世界を表現するためか、演奏のバックはどこかオーロラのような幻想的なトーン処理がなされ、クラシック音楽を視覚的に表現しつつも、決して実験的な漫画ではない。読みごたえのあるストーリーも合わせて満足できるクラシックの漫画
ランキング第7位 まみあな四重奏団
クラシック音楽漫画に注目なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
父はバイオリニスト、母はピアニストの小泉家で3番目の子供が生まれたある雪の日。
家の樹の下に生まれたての赤ちゃんが捨て置かれた。
その子は同じ日に生まれた小泉家の子供と、双子として育てられる。
4人の子供たちはそれぞれ担当の楽器を持ち、一家は年に一度家族総出でコンサート活動を行う。
双子の和音と花梨はヴァイオリン、兄たちはチェロとヴィオラ。
倒れた父の代わりにM響の舞台に立つ和音が弾く『メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲』。
若干15歳でM響のソリストとして父以上の喝采を浴びる和音だが、その才能は家族の絆を守るために磨かれたものだった。
ダンスやフィギュアスケートの作品が多いせいか、躍動し、かつ研ぎ澄まされた迫力あるシーンが見もの。
ヴァイオリンとオーケストラの音が、周りと切磋琢磨して創造されるシーンからは力強い音が聴こえてきそう。
ランキング第6位 マドモアゼル・モーツァルト
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
あのモーツァルトは女だった!
音楽的才能に目を付けた父親レオポルトによって男(モーツァルト)として育てられた、エリーゼは数々の名曲を生み出す。
しかしライバルのサリエリに惚れられて実は女ということが見破られそうにもなる。妻のコンスタンツェとの仲も、女とばれて里帰りされたり、密かにエリーゼも認定の間男が秘密をばらしたりと、常に不安定な状況にある。
奇想天外な設定で音楽劇にもなった本作は、楽曲が見えるというよりも、劇場の臨場感が見もの。
プリマドンナが歌う舞台から、客席を見上げるシーンは見開き2ページの大迫力。『魔笛』や『ドン・ジョバンニ』などの一幕もあり、続きが見たくなる。
モーツァルトの人生と共に、彼女(彼)が作曲したオペラへの関心も高まる本書。
音楽好きならぜひ!
ランキング第5位 ルードウィヒ・B
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
ルードウィヒの名前に憎しみを持つフランツを副主人公にして、ベートーベンの生涯を描く。
作者急逝のため未完。楽譜を逆さまにしてピアノを弾いたのは本当にあったことかは知らないが、ペダルをよく踏んで力強いピアノ音を引き出す奏法を好んだというトリビアは興味深く、また得意の変奏曲を即興で演奏する場面は音が聴こえてきそう。
終盤にベートベンがフランツに聴かせる、生まれたての『月光』を奏でるシーンが見どころ。月の光が水のように溢れてさざ波になり押し寄せる表現は、楽曲の2次元的な表現について筆が乗ってきたようにもみえるが、物語はそこで終わっている。
芸術家の一生というよりも、ベートーベンという一人の青年と、貴族のフランツの成長物語のようでもある。
ランキング第4位 DIVA
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
ヴァイオリンが一番声に近い楽器であるという知識をこのコミックが教えてくれました。
死んだ父のようなヴァイオリニストを目指していたリマは交通事故に合い、夢を断念せざるを得なくなります。
しかし、自分の中にある音楽を表現できる方法を見つけて、憎んでいた母と同じオペラ歌手を目指します。
『トスカ』や『トゥーランドット』など、華やかなイタリアオペラを惜しみなく劇中劇の形で披露。迫力ある絵柄やストーリー、歌詞は、劇場にオペラを見に行ったような満足感があります。特におすすめは2通りの『椿姫』。
一つは情熱的な母フィオナのソプラノ・ドラマティコ、もう一つは可憐な娘リマのソプラノ・リリコ。それぞれのDIVAの良さがびりびりと伝わるのは、芸術モノに強い作者ならでは。
ベルリンの壁崩壊や、リマのファッションなど、この年代を知る世代には懐かしいネタが多いかも。
ランキング第3位 オルフェウスの窓
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
某ドイツの音楽学校にある「オルフェウスの窓」。
この窓で出会った男女は悲恋に終わるとの言い伝えがありました。
ユリウスとイザークとクラウス(アレクセイ)の3人の学生は、その窓で出会ってしまいます。実はユリウスは女性。彼女が性別を隠して入学したために、この悲劇伝説が幕を開けてしまうのです。
物語はその後ロシア革命などに展開していきますが、音楽シーンが多いのは音楽学校時代。ある有名なオーケストラと共演の話が舞い込んだ時、学校は貧しいけれどもピアノの才能に恵まれたイザークをソリストとして大抜擢。
しかし、それに落選した息子の母親は、そのことを根に持ち、資産家で街の実力支配者である立場を利用して、会場を使用できなくするなど妨害工作をするのです。
何とか開催したいユリウスらは会場の代わりに公園での開催を思いつきます。その時の演奏曲がベートーベン作曲の『皇帝』。
オーケストラとイザークのピアノと、木々のざわめき、風の音が見事なハーモニーを奏で、空高く響き渡ります。
妨害工作を乗り越えた達成感、爽快感に溢れた感動のシーンは文庫版2巻に収録。
ランキング第2位 のだめカンタービレ
クラシック音楽漫画に注目なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
聞いてみたいクラシック音楽がたくさんある『のだめ』の中でも特に心惹かれるのが、15巻。
モーツァルトマニアのお城で「のだめ初ピアノコンサート」の演目です。
小学生の頃に誰もが一度は歌ったことがある『きらきら星』は、モーツァルトが作曲した『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』(ハ長調K.265、キラキラ星変奏曲)が元になっていることを知っていましたか?
のだめが弾くと、ピアノからは「まあるいつぶ」のような音がぽろぽろと転がり出ていき、やがてホール全体へと飛んでいくのです。
音符ではありません。ふわっところっとまるい音。
のだめの遊び心が生み出す、ころころとしたまあるい音って、一体どんな音?
その音への関心が高まります。
演奏曲は他に、フォルテッシモの轟音で度肝を抜く、リスト『波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ』 や海の中で水と魚と戯れている解釈のラヴェル『水の戯れ』といずれも、のだめの遊び心のある演奏を楽しめる構成に。
音楽漫画とは言えイキナリなのだめのモーツァルトコスプレも見どころの一つです。音楽の楽しさをとてもうまく表現してくれているのが嬉しい。
ランキング第1位 ピアノの森
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ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
森の中に捨てられた一台のピアノ。
誰もがみな「美しい」と認める男の子、一ノ瀬海は幼児のころからこのピアノとともに成長してきた。
実はこのピアノは鍵盤が重く調整された、世界的ピアニスト阿字野壮介が現役を退く時に捨てたもの。
ピアノに鍛えられ、阿字野に導かれて海の才能が開花していく。
16歳になった海が「JAPANソリストコンクール」で弾くベートーベンの『月光』が秀逸。
ピアノの弦が切れるほど鍵盤を叩きつけて奏でる、粗削りで大胆な海の『月光』。それは、聴く者に胸が締め付けられるような切なさや愛おしさなどの感情を呼び起こした。
この後ラフマニノフを共演することになるM響メンバーから「優等生の我々のカンフル剤」として好評価を得た。
(11巻)演奏シーンには背後に譜面を流し、楽曲の見えるようにしている。ソリスト賞受賞後にレストランで弾くショパンの『華麗なる大ポロネーズ』もどのように弾くのか音への興味がつのる。
音楽を漫画に描く意味を感じる名作です。
音楽漫画としてだけでなく、完成された名作としてぜひ読んでいただきたい作品。
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