漫画系面白企業にインタビュー
秋葉原・オタク文化の象徴的企業 株式会社虎の穴
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秋葉原・オタク文化の象徴的企業 株式会社虎の穴
マンガナビスタッフが気になっている企業をご紹介する「企業インタビュー」。
今回は、今まで即売会でしか購入することができなかった同人誌を、店舗型として同人誌委託販売を始め、今や秋葉原・オタク文化を象徴する企業となった「株式会社虎の穴」の営業統括部広報課係長 峯嶋敦さんにお話を伺いました。
プロフィール
営業統括部広報課係長
峯嶋 敦
2001年入社。玩具フロア担当、営業を経て現在の部署へ。
お客様にドキドキ・ワクワクを提供できるよう、日々邁進中。
事業スタートと「とらのあな」の特長について教えてください
――「とらのあな」はいつ頃からどのような形でスタートしたのでしょうか?
峯嶋 敦さん(以下峯嶋):1994年6月17日に秋葉原でとらのあながオープンいたしまして、その後まもなく12月に2号店がオープンしました。
最初お店がオープンする時は、社長の吉田自らネット(当時はパソコン通信)を使って宣伝をしていました。当初はどのくらいお客さんがくるのが見込みがつかなかったのですが、開店準備をしている時にも、お客さんから「まだ開かないのか」などの問合せを多くいただき、実際オープンしてみると、そんなに大きな店舗ではなかったのですが、フロアが埋め尽くされる程のお客さんが来ました。
――事業開始時の取扱商品を教えて下さい。
峯嶋:元々は成年コミックを中心に取扱う店としてスタートしました。普通の書店でもよかったのですけど、それでは特徴がないので。
マニアックな品揃えが目立ちまして好評だったのですが、それだけでは棚が埋らないし仕入れに苦労しました。さてどうしたものかと考えていたときに、たまたま知り合いの知り合いといった形で、同人作家さんが家に在庫が残っていて困っている、という話を聞きつけ、それを販売させてもらった所、もの凄い話題になりまして、これはキチンと事業にしなければ、とすぐにプランを練り同人委託販売事業をスタートさせました。
――現在の取扱店舗数と作品数を教えて下さい。
峯嶋:統合したり移転したりしているのですが、現在は15店舗(4/26に一店舗増えます)とネット通販です。同人誌は常時1万1000種類ほど取り扱っています。
――「とらのあな」ならではの特徴を教えて下さい。
峯嶋:一番の特徴は、お取引いただいているサークル様や同人誌の取扱点数が圧倒的に多いところですね。また、新書にペーパーのおまけやDVDにも写真やテレカを付けたり、ライブやサイン会などをよりコアに多くやっております。
男女比、年齢層について教えてください
――お客様の層や男女比を教えて下さい。
峯嶋:元が成年コミック中心で始めたお店でもありますので、どうしても男性向けのイメージがあります。昔はホント99対1。しかも1%も女性はいないってくらい男性向けのお店でした。
ですが、2002年に名古屋店で女性向けフロアを設け、そのころからようやく女性向けに力を入れてきました。また、なんば2号店は女性向け商品のみの店舗展開をしており、今後女性の方にはよりご支援をいただけたらと思います。それでもまだ、7対3くらいの割合ですね。
――--女性がどんどん増えてきているかと思いますが将来、比率が5対5になったりするのでしょうか?
峯嶋:もしかしたら男女比が逆転してしまうかもしれないですが(笑)。でも流石にそれはないかと思います。もちろんライトユーザーであったり、女性向けなど層を広げていきたいですが、とらのあなは、とらのあなのコアな良さをしっかりと残していきたいです。
今流行っているからってそこまで変えてしまうと昔からご支援いただいてるユーザーさんにそっぽ向かれちゃいますので。ただ、女性の比率が今後あがってくる可能性は十分あると思います。
――年齢層も教えて下さい。
峯嶋:成年コミックスなど18禁の物を扱っておりますので、多くは18才以上の方です。20代30代が一番多いですね。
――今後、とりこんでいきたい層はありますか?
峯嶋:繰り返しになってしまいますが、女性層をどんどん取り込んでいきたいと考えています。
あとは、数年前ですが秋葉原がマスコミなどで大きく取り上げられました。UDXも建ちましたし、つくばエクスプレスも開通して、これまで遊びに渋谷や新宿方面に行っていた人が、秋葉原にも来るようになりました。
ただ一時的な部分では、ある程度落ち着いたかと思います。
そこで、その時秋葉原に目を向けた人たちに、どれだけこれからも注目してもらえるのか、そういったライトユーザー層にも目を向けていきたいと思います。
――実店舗とネット店舗では、人気商品に違いはあるのでしょうか?
峯嶋:ネットの方が、人気商品に注目が集まるのが顕著にでます。実店舗の場合は、人気作の横に割と手に取れば面白い作品があれば、それも普通に買っていただける場合もありますので、そういったところでは山と谷があまりないですね。
――実店舗とネット店舗の売上比はどれくらいでしょうか?
峯嶋:実店舗の中で一番売上が高いのは秋葉原1号店なのですが、通販はそれ以上の売上があります。ネット販売は実店舗がない地方の方にも多く利用していただいてるので出店の際の参考にしています。
今後の展開、目標を教えてください
――グッズ事業や飲食事業など幅広く展開されていますが、今後の展開を教えて下さい。
峯嶋:11月22日からTDS(とらのあなダウンロードストア)がオープンしました。
これは実店舗で売っている本をスキャンして売るのではなく、作家さんからダウンロード販売用のデータを委託して販売する形式です。ダウンロード販売をすでに行っている所もあるかと思いますが、とらのあながやったらどうなるか、と。
――個人的な目標も教えていただけますか?
峯嶋:広報担当なので、どれだけの方にとらのあなを知ってもらえるようになるかだと思います。ある方から「マイナーメジャー」と言われたことがありまして。「この業界では割と有名だけど一般書店しか行ってない人には、知られてないよね」と。そこをどうして行くかだと思っています。
しかしながら、今の立ち位置も重要だとも感じています。
何でもかんでも広げていくのがいいとは思わないのですが、ブランディングも重要だなと。現在、マスコットキャラクターをむっく先生に描いていただいているのですが、とらのあなを知らなくても、あれ?あのキャラ知ってるよ。と言われるようにもっと認知してもらいたいです。
そういったところで会社をもっと発信していきたいと考えています。
――ありがとうございました。

■コミックとらのあな秋葉原本店(写真:中央右建物)
コミックとらのあな秋葉原1号店(写真:中央左建物)

■秋葉原1号館 店内の様子(2F)
男性向新館&中古同人誌・同人関連ソフト&グッズを取扱。
1・2F 商業誌、雑誌
3F 同人ソフト
4・5F 同人誌
6F 古物同人誌・同人ソフト
7F イベントスペース
■とらのあな公式サイト
https://www.toranoana.co.jp/
« 「株式会社まんだらけ」の女性向け同人事業部部長 針谷千春さん
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