[量子ツインテール力学講座]John Hathwayさん
掲載日:2008.01.25
John Hathwayさん
クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、商業誌や同人誌など幅広く活動されているJohn Hathwayさんへインタビューしてきました。
John Hathway (JH) (ジョン・ハザウェイ)
商業活動では、イラストをメインに活動。
また、同人活動では"量子ツインテール力学講座Ⅰ 本+DVDセット"を発行。
2月10日に行われるコミティア83でティアズマガジンに1ページのインタビューが掲載予定。
常に、遊びを忘れず楽しい事を追い求めるクリエーター。
JH科学 MOTS.jp
John Hathwayさん個人の情報サイト
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John Hathwayさんの活動を教えてっ!
――現在は主にどのような活動をされていますか?
商業活動でしょうか?同人活動でしょうか?
どっちもメインじゃないです。
実は、メインは別の活動なのです。
――え?そうなんですか?
別の活動についてお聞きしてもよろしいでしょうか?
ええと、ちょっといいづらいですね。
現在は、その活動に力を80%ぐらいいれてます。
残りの20%で商業と同人の活動をしています。
別の活動については、うまくいきそうになったら発表します(笑)
――ちょっとだけでも、その活動を聞きたいんですが・・・。
ノリ的には、同人活動です。
作品を発表する場所が、商業や同人でもないんです。
もっと言うと、作りたいものを作ってる感じです。
――成程。幅広く活動されてるんですね。
お話は戻って、John Hathwayさんにとっての商業活動ってどんな感じでしょうか?
うーん。
ある程度、縛りがある制作活動だと思ってます。
――ちょっと気になるんですが、
どのような流れでお仕事の依頼がくるのかなぁっとずっと思ってまして・・・。
その辺りを教えてください。
突然きます。
メールとか委託販売とか同人誌即売会とかサイトとか私の活動を知って声をかけてくれる事が多いですね。
気づいた時には来てるって感じです。
――今までやってきた中で、印象深い商業活動ってありますか?
ありますよ。
長い目で見てたお仕事がなくなっちゃった事です。
つい最近の事なんですけど。
――同人活動はどうでしょうか?
自由ですよね。
作りたいモノを作れるって感じです。
でも、そこが怖い部分でもあります。
――怖い部分ですか?どんな部分でしょうか?
自由だからと言って、あまり極端な物を作ると受け入れられない事です。
以前にリリースしたDVD企画も作ってる時はドキドキでした。
今までは、イラスト描いてたのにいきなり実写のDVDですからね。
ユーザーからすると「なんじゃそりゃっ」って思いますね。
でも、DVD企画は前からやりたかったんですよ(笑)。
――賭けだったんですね。
正直かなり不安でした。
赤字で下手すると次の物が作れなくなっちゃうかもしれませんでしたからね。
私の場合は、次の作品を作る費用は主に売上から出しているんです。
大失敗したら次がないんですよ。
――背中がヒリヒリしちゃいますね。
赤字が出た時用に、プールしてはあるんです。
同人活動に関しては、基本的にその中で運用してますが、他の同人以外の制作物の基金にもしています。
――お答えづらいかもしれませんが、版権モノって描かないんですか?
描きません(キッパリ)。
以前少し描いていました。
もしかしたらお遊びで描く事はあるかもしれませんが、メインは創作活動でやっていくつもりです。
――力強いですね。
ちなみに、今後やってみたいお仕事ってありますか?
家を工場化して、全ての作業を家で出来るようにしたいです。
実は、同人誌での売上も一部そこに使ってます。
John Hathwayさんの描き方を教えてっ!
――John Hathwayさんがイラストを描く上で意識してるトコロは何処でしょうか?
また、イラストのここを見て欲しいってトコロがあれば教えてください。
ここぞという時は妥協しないようにイラストを描いています。
妥協しない信念なんかをちょっとでも感じてくれたらうれしいです。
――さすがにこだわってますね。
イラストの描き方についてお聞きしてもよろしいでしょうか?
現在は、デジタルで描かれているんですか?
それとも、アナログでしょうか?
完全にデジタルです。
――使っているツールは、一般的に多く使われているフォトショップでしょうか?それともペインターでしょうか?
フォトショップです。
使ってる理由は、動作が軽い事です。
――緻密な色塗りをされていますが、レイヤーはどれくらいお使いなんでしょうか?
最高で4千枚です。
――ちなみに、イラスト1枚描き終えるまではどれぐらいですか?
決まってません。
今までの最高は2ヶ月間かけた時もあります。
――え?ずっと、絵を描かれていたんですか?
はい。
その期間はずっと描いていました。
――では、商業ではどのタイミングで納品されているんですか?
天命を待つ感じです。
わかりやすく言うと、締切ですね。
待ってもらえる間であれば寝る間も惜しんで描きます。
私はあんまり絵がうまくないので時間でカバーをしてるんです。
時間をかけることに関しては誰にも負けません。
・・・仕事のやり方と言う意味では駄目だと思います(笑)。
そういう私だからこそ、オリジナルの企画とかでやっていこうと思ってるんです。
John Hathwayさんの事を教えてっ!
――John Hathwayさんの気分転換ってなんでしょうか?
気晴らしですか?
去年は1年間で気晴らしをするのは3日間ぐらいでした。
――え?3日間ですか? その日って何をするんですか?
友達に誘われて飲みに行ったりします。
――あれ?この後、飲みに行くって言われてましたよね。
あ、そうですね。
今日でした。
――話がガラリと変わっちゃいますが、漫画って読まれないんでしょうか? 好きな漫画があったら教えて欲しいのですが・・・。
逆境ナインですね。
私はアレで人生を救われたんです。
単行本の5巻が特に好きです。
100点差をかえす話は最高なんですよ!
後は、デスノート、カイジ、レベルEですね。
――John Hathwayさんにも好きなツボってあると思うんですけど、イラストなんかで反映させちゃったりするんですか?
そうですね。
ツインテール本は私が好きだから描いてるって感じです。
DVDに関しても、本来はDVDのみで提供するつもりだったんですよ。
でも、それだとイラスト描きとしてあまりに偏っていると思ったのでおまけにイラスト集をつけました。
John Hathwayさんにとっての・・・。
――今後の活動についてお聞きしたいのですが、 何かビジョンってみえてるんですか?
自分の得意分野を生かして、今までになかった物を作りたいですね。
――得意分野って何ですか?
勉強する事です。 何か新しい物を作るときには勉強しないと駄目じゃないですか。
たとえば、DVDを作る時にも動画編集の基礎が必要なのです。 そんな時には勉強します。
能力はないけど、勉強して色んな事をこなしていくつもりはあります。
――長いお時間インタビューありがとうございます。
さて、最後にJohn Hathwayさんにとっての描くとはなんでしょう?
純粋な創作物を作りたいんです。
ゼロから何かを生み出す。
素材を生かすのはデザインだと思ってるんです。
創作と言うのは、素材から作ると思ってるんです。
「ゼロからおもしろい物を作る」
それが私の根本にあります。
量子ツインテール力学講座Ⅰ 作品紹介
量子ツインテール力学講座Ⅰ 本+DVDセット
妄想大学教授の授業に参加して、ツインテール力学の単位を貰おう。居眠り厳禁です。終了間際予想だにしない放送事故(?)も発生。
それでも授業をやりとおした伝説のの講義を収録。実験結果はノンフィクション。
量子ツインテール力学講座Ⅰをもっと詳しく知りたい方はこちらから
John Hathway 作品紹介
「MAD TESLACOIL」
漫画、サイエンス、アート、写真を題材にした実験的本。
中に出てくるテスラコイルという装置はこの本のために自宅にて製作撮影。
量子ツインテール力学
髪型が与える影響を数学的量子論を用いて解説?!
反対から開くと大学などの教科書のようになってます。
千代田区魔法町
萌屏風
John Hathwayの作品について、もっと詳しく知りたい方はこちらから
編集後記
RGBです。
第2回クリエーターインタビュー終了です。
John Hathwayさんをインタビューさせて貰いましたが、John Hathwayさんの創作魂はすごいです。
妥協せず、制作を続ける信念はJohn Hathwayさんの今後の飛躍を想像せずにはいられません。
っと言う訳で、今回の心に残った一言は「制作」。
今後、John Hathwayさんの制作するひとつひとつの作品に非常に興味があります。
知らなかった。
John Hathwayさんの今後に期待大ですね。
記念すべきクリエーターインビュー第2回が終了しました。
皆様、いかがでしたか?
この企画を通じて、多くの人へクリエーターの考え方、生き方を伝えていけたらと思います。
さぁ!次回はどんなクリエイターが出てくるのかっ!
次回もお楽しみに♪
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