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古典文学や能の要素を取り入れた漫画家 塚田亮さん

掲載日:2008.12.02

塚田亮さん

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、ライブドアのY-1グランプリへ毎週応募するなど、精力的に活動をされている漫画家 塚田亮さんを紹介致します。

塚田亮 塚田亮
1987年、大阪府出身。主に大学の漫画サークルで活動する書生。古典文学や能の要素を取り入れ、少しだけ変わった漫画を描くことに挑戦中。2008年より自身のウェブサイトで漫画を掲載している。
塚田亮WEB
塚田亮の文章・漫画を掲載する個人ウェブサイト。

塚田亮さんの事を教えてっ!

――マンガを描き始めたきっかけは何ですか?

小学生の頃、友達同士で自由帳に落書きするのが好きでした。それがだんだん漫画家ごっこになっていったので、その延長かもしれません。

――初めて描いたマンガはどんなマンガですか?

手塚治虫を精一杯パクッた漫画です。自由帳に鉛筆で描いていたんですが、二冊目くらいで未完に終わっていたと思います。

――何か一貫したテーマを持ってマンガを描いていますか?

かわいいキャラクターをとびっきり活躍させたい!という気持ちは一貫しているかもしれません。あと、「人に説明できるような改良点を作品毎に重ねる」ということをなるべく意識しています。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか?

まず、活躍させたいキャラクターや使わせたい必殺技を思い付くので、そこから人物相関図やら技のバリエーションを考えます。ストーリー作りが苦手なので、ここで一旦停滞してしまうパターンが多いですね。しばらくグダグダ考えた後無理やりネームを作ってみて、数パターン作っているうちにシックリくるものが出来てきて、それを元に押し進めるという感じです。

――マンガを描くうえで、何に一番苦労しますか?

上に書いたことと重なりますが、ストーリー作りです。自然に浮かんでくるということがないので、とにかく理詰めで頑張ります。好きな漫画からお話のパターンを抜き出してきて、それに自分のキャラクターを当て嵌めてみるとか、ページ数を先に決めてしまって、「2ページは舞台設定、2ページはバトル、ということはこの間3ページの間に話を展開せねば・・・」というようなことを考えてみたりします。

――今までに描いたマンガのキャラクターの中で特に印象に残っているキャラはいますか?

小学六年生のときに描いた「イモレンジャー」というキャラクターです。顔がジャガイモ・サツマイモ・ナガイモの三人組で、ビームを使って人々をイモに変えてまわるという設定でした。オリジナルなキャラクターで漫画を描いたのは初めてだったので、今でも愛着があります。

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

同じような顔付きのキャラクターが出てこないように、ちゃんと見分けられるように気をつけています。特に目付きですね。微妙な描き分けをするということが出来ないので、キャラクターを考える時点で目の形をはっきり決めて描いています。

――今後描いてみたいキャラクターはありますか?

読者が感情移入できるような主人公キャラクターを描けるようになりたいです。すごく苦手なので。あと、水着の女の子とか描いてみたいです。

――そのキャラを使って、どんなマンガが描いてみたいですか?

果てしなく典型的な少年漫画を描きたいです!色んな特殊能力を持ったキャラクターが沢山出てきて戦ったり友情を築いたりするやつを。自分のキャラクターでトーナメント戦をやるのが憧れです。ありがちながら。

塚田亮さんの描き方を教えてっ!

――1ページあたり、どのくらいで仕上げていますか?

下書きに1時間、ペン入れに1時間、ベタ塗り・トーン・写植等をひっくるめて2時間くらい、合計4時間程度で描いていると思います。

――画材は何を使っていますか?

普通の原稿用紙にGペン、製図用インクで描いています。「初心者はとりあえずGペン」という思い込みから入ったGペンですが、手に伝わるカリカリ感が心地よくて好きです。

――これは便利だ!と思うオススメの道具はありますか?

コピー機が反則的に便利だと思います。しょっちゅう失敗して修正液のお世話になるんですが、何回も塗っているうちに紙がデコボコになったりインクが乗りにくくなってしまいますよね。一回コピーして平らにしてしまえば楽に直せるので、コンビニのコピー機をよく使います。

――マンガを描くときの作業工程など教えてください。

シャーペンで下書きして、コマの枠線を引いて、一気にペン入れして、後はインクの乾き具合を見つつ適当に仕上げていきます。

――技術向上の為に何かされていますか?

好きな漫画の絵柄を真似してみたり、といった程度です。本当は集中線の練習とかしなくちゃいけないんですけど。

――マンガを描くときの○秘テクニックをこっそり教えてください!

○秘でもなんでもなくて僕の癖なんですが、一度描くのを止めてしまうと再開するのに大変苦労するので、ネームが出来てから一週間位で仕上げようとすることが多いです。

塚田亮さんにとっての描くとは...

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか?

絵や話があまり上手くない分、漫画全体のコンセプトや盛り込んでいくモチーフに気合を入れようと務めています。

――将来こうありたい!という願望はありますか?

趣味のレベルをちょっと超えるくらいには有意義な作品を、趣味で描けたら最高ですよね。こつこつ描いていきたいです。

――休日は何をして過ごしていますか?

ゴロゴロしたり散歩したりしてます。あと、サークル活動に参加したり、能を観に出かけたりしています。

――マンガ以外で好きなものを教えてください。

すぐ上に書きましたが、能を観るのが好きです。きれいだったりカッコ良かったり、観れば観るほど好きになってくるのがとても好きです。

――影響を受けたマンガなどあったら教えてください。

好きな漫画をすぐ真似するので、色々影響は出ていると思います。見え難いところでは、幼いころ読んだ「あさりちゃん」の影響が強いです。同じく昔から読んでいる「パタリロ!」も強いですね。

――どのあたりに影響を受けましたか?

「あさりちゃん」からはキャラクターのかわいさ、ギャグのノリなど。掛け合いやナンセンスギャグでは「パタリロ!」を懸命にパクろうとしています。

――最後になりますが、塚田亮さんにとって描くとは何ですか?

自分のコピーを作って、そのコピーが誰かの役に立つかもしれないということです。

――ありがとうございました!

塚田亮さん 作品紹介

説話集に題材を採る「まかふし戯画」

まかふし戯画



謡曲の翻案になる「ラディカル能羽衣」

ラディカル能羽衣



イメージイラスト「橋姫」

橋姫


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