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週刊アスキーの携帯サイトで4コマ漫画「ハライヤ!」を連載中のモスコさん

掲載日:2010.02.25

モスコさん インタビュー

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、週刊アスキーの携帯サイトで4コマ漫画「ハライヤ!」を連載中の、モスコさんをご紹介します。

モスコさん モスコ
もそもそ描いております。
現在、週刊アスキーの携帯サイトで4コマ漫画を連載中です。
も倉庫
pixiv

モスコさんの事を教えてっ!

――こんにちは!今日はいろいろお伺いしますのでよろしくお願いします!

よろしくお願いしますー

――絵を描き始めたきっかけは何ですか?

母が絵を描くのが好きだったので、真似して描きはじめたのがきっかけだったのかもしれません。

――初めて描いた絵はどんな絵ですか?

はっきり覚えていませんが、セーラームーンとかお姫様の絵はよく描いてました。

――何か一貫したテーマを持って絵を描いていますか?

あんまりテーマはありません。しいて言うなら自分の萌えじゃないでしょうか。

――萌えポイントを教えてもらってもいいですか?

ギャップ萌えです。控えめでおとなしそうな子が積極的になったりとか、気の強いイタズラ好きな子が弱いところを見せたりとか。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか?

わりと手を動かしながら考えることが多いです。でも、それでは時間がかかっちゃって良くないので、最近は趣味で集めていた布や雑貨の本などからアイデアをもらうことが多くなりました。見てるだけで創作意欲が刺激されるので重宝してます。

――絵を描くうえで、何に一番苦労しますか?

配色です。最初から頭の中に完成図がある場合はサクッと決まるんですが、大体いつもそうじゃないので色相や彩度をぐりぐりいじりながら悩み倒します。

――今までに描いた絵の中で特に印象に残っているものはありますか?

『はえぎわ』です。初めて可愛いだけじゃなく色っぽいようなフェチっぽいような部分が描けた絵で、なんだか妙な達成感がありました(笑)

はえぎわ
はえぎわ

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

目線や表情です。シチュエーションがある場合は特に。あまり説明の要らない絵が理想なので。

――ちなみに、どういったシチュエーションがお好きですか?

日常風景ですね。キャラクターを身近に感じられるシチュエーションが好きです。

――ついつい描いてしまうキャラクターのパターンなどはありますか?

おかっぱ・パッツン前髪の女の子です。いつから好きかわからないんですが、とにかくよく描いてしまいます。男性だと高確率で天パかヒゲです。

――今後描いてみたいジャンルや、挑戦してみたいことはありますか?

オリジナルで同人誌を作って、大きなイベントに参加してみたいです。

変な意地や照れが無くなって、あれもこれも描いてみたい!と思えるようになりました

――1作品あたり、どのくらいで仕上げていますか?

あまり時間はかけないほうで、1日で仕上げてしまうことがほとんどですが、季刊エスに掲載していただいた絵には初めて1週間以上かけました。せっかくいただいた機会なので、大切に描きたくて。

――画材は何を使っていますか?

SAIです。ちょうどPCをMacからWinに買い替えた時にテスト版がリリースされていて、「これだ!」と使い始めました。

――これは便利だ!と思うオススメの道具はありますか?

あまり道具にこだわりはありません。でも、pixiv年鑑の記念でいただいたステッドラーのシャーペンは大活躍してます。いままで先生がくれた落し物のシャーペンを使っていたので・・・

――これがないと描けない!というものはありますか?

SAIです(笑)

――絵を描くときの作業工程など教えてください。

1.線画を起こします。これはSAIで直接描いてますが、アナログで起こすこともあります。ペンのタイプはデッサン鉛筆、線の色は赤茶、モードは乗算です。

2.色を塗りやすくするために線画の下にレイヤーを作り、人物をグレーで塗りつぶします。本当はソファと人物もレイヤー分けしたほうが塗りやすいのですが、面倒くさがりなので一緒に塗っちゃいました。

3.2の上にいくつか新しくレイヤーを作り、「下のレイヤーをクリッピング」にチェックを入れてパーツごとに塗り分けます。この絵のように使う色が多い場合は、先に別レイヤーでざっくり塗ってみてバランスを見つつ色を決めておきます。

4.更に新しくレイヤーを作り、エアブラシを使って顔や白っぽい部分の輪郭をぼかす感じで肌色を乗せます。ブラシ濃度を低くすると違和感なく塗れますよ。

5.乗算レイヤーで影を入れたり、発光レイヤーでハイライトを付けます。テカテカになっちゃうので、影もハイライトもやりすぎずほどほどにするよう気を付けてます。

6.テキスタイルの本を見ながらパターンや色合いを参考にしつつ背景を描き加えます。

7.物足りなかったのでグロー効果を使ったり、オーバーレイで色味を調整しつつ完成です。

――技術向上の為に何かされていますか?

できる限り毎日描くようにはしてます。あとやっぱり絵をたくさん見るのは大事ですよね。刺激になります。

――昔と今で、成長したと思う所はありますか?

変な意地や照れが無くなって、あれもこれも描いてみたい!と思えるようになりました。技術的な部分はまだまだです。

自分の気持ちを明確に表現できる唯一の手段です

――商業でのお仕事経験はありますか?または、初めてお仕事をもらった時の心境を教えてください。

季刊エスが初めてです。なぜか依頼のメールを電車内読んでしまって・・・、だいぶ挙動が怪しかったと思います(笑)創刊号から読んでいた雑誌だったので、お誘いいただけて本当に嬉しかったです。

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか?

「やわらかさ」とは、よく言ってもらえますね。自分ではまだなんとも言えません。

――将来こうありたい!という願望はありますか?

ちょっとズレるかもしれませんが、十分な作業環境が欲しいです。「絵がもっと上手くなりたい」というのもありますが、それは願望じゃなく目標にしておきたいので。

――休日は何をして過ごしていますか?

家でボーッとCS観ながらtwitterで遊んでます。休日というより毎日こんな生活ですが・・・

――絵を描くこと以外で好きなものを教えてください。

やっぱり漫画やアニメが好きです。あと音楽とか。単行本もCDもスペース取るので、ちょっと大変です。

――単行本は何冊くらいあるのでしょうか?

数えたことが無いし今も数えられる状態じゃないので(笑)ハッキリした冊数は分かりません。300冊あるかないかくらいですかね。

――影響を受けた作家さんなどいたら教えてください。

たくさんいらっしゃいます。シンプルな線で描かれる方が多いような気がします。

――どのあたりに影響を受けましたか?

志村貴子先生みたいな線にはとても憧れました。あと、自分だけでは気付けないようなフェチ要素を発見させてくれたりとか(笑)

――志村貴子先生の作品で特に好きな作品とその理由を教えてください。

「放浪息子」です。思春期の心の動きや成長がリアルでとっても面白いです。今後の展開が気になりますー。

放浪息子
著者:志村 貴子
出版社:エンターブレイン

――最後になりますが、モスコさんにとって描くとは何ですか?

自分の気持ちを明確に表現できる唯一の手段です。

――ありがとうございました!

作品紹介

おうちの音楽
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トロピカル
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うけとめて
うけとめて

月刊インディーズコミック増刊号 Indies Comic Plus 2009 #9』でも作品をご覧になれます!


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