クリエイターインタビュー

講談社「モーニング・ツー」にて「にこたま」大田出版「f」にて「おふろどうぞ」を連載中の渡辺ペコさん

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渡辺ペコさん インタビュー

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、「東京膜」、「ラウンダバウト」などの著者である漫画家の渡辺ペコさんをご紹介します。

渡辺ペコさん 渡辺ペコ
札幌市うまれ。2004年、集英社「YOUNG YOU」 増刊にて「透明少女」でデビュー。
代表作に「東京膜」「ラウンダバウト」など。
現在講談社「モーニング・ツー」にて「にこたま」、大田出版「f」にて「おふろどうぞ」を連載中。
ペコプロ

マンガ制作について教えてください!

――こんにちは!今日はいろいろお伺いしますのでよろしくお願いします!

よろしくおねがいします。

――マンガを描き始めたきっかけは何ですか?

簡単に言うと現実逃避だったと思います。何か創造的なことを考えたりやったりする自分を確認したかったような。24のときだと思います。そうこうして半年くらい経ったころ、逃避ではなく、手に職をつけたい、自立したいという具体的な目標に沿ってマンガを投稿するようになりました。

――初めて描いたマンガはどんなマンガですか?

物語というより、物語の一場面を描いたような8ページの何かっぽいものでした。0.05ミリのハイテックボールペンで意ページすべて2コマで書きました。自分としては画期的で創造的で、編集者を仰天させるのではないかとどきどきしましたが、たぶん投稿先の人はうんざりしたことと思います。すみません・・・箸を滑りぬける流しそうめんのようにスルーされました。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか?

アイデアを考える、というよりは、日ごろ生活している上で気になったり興味を持ったりしたことを自分の中に置いておいて、ちょうどよく醗酵して来たころ、それを元に物語の肉付けをする、という感覚でしょうか。

――マンガを描くうえで、何に一番苦労しますか?

絵を描くことです。いえ、描けないことでしょうか。いつも困ってます。

――今までの作品で特に印象に残っているものはありますか?

某連載の一回目で、ペンタブレットでろくに線も引けない状態でいきなりフルデジタルに挑みました。 もちろん完全に敗北しました。わたしはしばしばにものすごく無謀なのですが、あの無謀さはわれながらあんまりだと思います。思い出すと今でも恥ずかしさでちょっと顔が赤くなります。

――なぜ、フルデジタルに挑戦しようと思われたのですか?

「デジタルにしさえすれば」何もかも楽ちんにできる魔法のようなものだと思ったんです。 そんなわけありませんでした。いろいろすごく勘違いしてました。

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

こだわりとは違うかもしれませんが、どうしてもそこらへんにいそうな凡庸な人になることが多いようです。

――身近な人をモデルに描かれたりしますか?

モデルにはしていないつもりですが、自分が見聞きして印象に残った発言や言い回しや比喩やエピソードなどは取り込むことがあります。

――――今後描いてみたいキャラクターはありますか?

運動をする少女、大学受験生、女探偵、40代以降の男女、などでしょうか。

――――そのキャラを使って、どんなマンガが描いてみたいですか?

それぞれ描いてみたいものはちがいますが、わたしが描くと結局地味な漫画になりそうです。

デビューして3年くらいはとにかく描くので必死で何かを意識する余裕がほとんどありませんでした

――1ページあたり、どのくらいで仕上げていますか?

30分のものもあれば3時間のものもあるような。でも、3時間の間には長い休憩も含まれていると思います。

――画材は何を使っていますか?

ゼブラのGペン、ドローイングゾルのインク、ミスノン、着色は主にコピックです。

――これは便利だ!と思うオススメの道具はありますか?

わたしは描き損じが多いので、修正液は修正できて便利です。

――これがないと描けない!というものはありますか?

今思いつくのは自分の目と頭と手でしょうか・・・・

――マンガを描くときの作業工程など教えてください。

あたりを書く、下絵を入れる、ペンを入れる、それと平行してアシスタントさんに描いてもらう絵をお願いする、仕上げを頼む、でしょうか。

――更なる技術向上の為に何かされていますか?

絵がへたなので、デッサンの基礎を習いにいこうと近くの学校を探しましたが、美大志望者以外は受講できない、というところばかりで残念でした。結局、しようとしただけでしてないですね。

――昔と今で、マンガを描くことへの意識に変化はありますか?

デビューして3年くらいはとにかく描くので必死で何かを意識する余裕がほとんどありませんでした。
今は逆に、しようもないことをいろいろ意識して心が乱れることが多く、持つべき意識が足りないと思います。例えばプロ意識とか・・・

――なるほど。ちなみに漫画家としてのプロ意識とは、どんなものだとお考えですか?

納期を守る。
約束を守る。
自分の状態によって作るものの出来に影響を出さない。
あ、プロ意識というかわたしがやるべきことです・・・

自分を確認するのに有効な作業です

――初めて連載が決まった時の心境を教えてください。

ホッとしたように思います。

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか?

うーん、ものおじしないところ、かなあ。

――将来こうありたい!という願望はありますか?

住むところがあってあたたかいいきものがいて笑うことが多いといいなと思います。

――休日は何をして過ごしていますか?

昼寝したり本を読んだりホットヨガに行ったりタイカレーを食べたりお酒を飲んだりします。

――マンガ以外で好きなものを教えてください。

眠ること、気が向いたときにごはんを作ること、体を動かすこと、好きな人との飲酒、おしゃべり。

――影響を受けたマンガなどあったら教えてください。

たくさんありますが、今思いつくのは黒田硫黄さん、小田扉さん、くらもちふさこさんの漫画などの作品です。

――どのあたりに影響を受けましたか?

おこがましいですが、黒田さんは特に言葉の使い方やせりふ回し、小田さんは女性のキャラクター、くらもちさんは画面の使い方などなど。

――最後になりますが、渡辺ペコさんにとって描くとは何ですか?

大切でありがたい仕事であると同時に、自分を確認するのに有効な作業です。

――ありがとうございました!

書籍紹介

ペコセトラ ペコセトラ
著者:渡辺 ペコ
出版社:祥伝社
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内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
漫画家人生のスタートとなったデビュー作「透明少女」をはじめ、兄妹の微妙な関係を綴った「あに・いもうと」、妻子ある男性への恋心を軽妙に描いた「ジャグリング」など、中短編7作とエッセイ1本を収録。320P!読み応え十分な1冊です。巻末にダヴィンチ編集長・横里隆氏からの愛情あふれる手紙と、著者自身によるていねいな作品解説もついてます。

蛇にピアス 蛇にピアス
著者:金原 ひとみ、渡辺 ペコ
出版社:集英社
Amazon.co.jpで購入する】

内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
痛みと愛のストレンジデイズ
べつに、わたしが死んだって何も変わらない。ただ痛みを感じられることだけが、生きている証。刺青も、ピアスも、わたしを他人から遠ざけて守ってくれるもの。ひとつの傷害致死事件から、静かな生活が崩れはじめる。すべてを失ったとき、主人公・ルイが見るものは...?斬新なテーマで人間の存在価値を問いかけた話題作をリアルにコミック化!

東京膜 東京膜
著者:渡辺 ペコ
出版社:集英社
Amazon.co.jpで購入する】

内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
まく【膜】物質の表面を覆っている皮。臓器・組織を覆い隔てる細胞層。ワレワレにとっての 膜 とは......? 住まいは人を映し出す。あなたはどんな部屋に住んでいますか? 未体験! 間取りまんが『東京膜』3部作ほか、読み切り『9時から5時までのチャコ』『たんの3兄弟』『リビングルーム』を収録。

ラウンダバウト ラウンダバウト
著者:渡辺 ペコ
出版社:集英社
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内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
野村真(♀)・中学2年生・14歳創作ダンス、初めてAV、妄想片想い...日々の景色はラウンダバウト(回転木馬)みたいにくるくる回る。ダサくてキュートで、ほんのり切ない健康優良中学生漫画!

変身ものがたり 変身ものがたり
著者:渡辺 ペコ
出版社:秋田書店
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内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
静かに変容する8つの身体、たゆたう8つの物語。「平成人魚」「狼少年」「したのうえ」「毒りんごパイ」「毛玉」「はらの顔」「黒い人」「変身不全」を収録。巻末には「特別対談 川上弘美×渡辺ペコ」を併録。

キナコタイフーン キナコタイフーン
著者:渡辺 ペコ
出版社:太田出版
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内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
●望月キナコ、23歳、処女。AV監督やります!!――妄想系女・キナコの爆走青春グラフィティ、待望の第1巻!
●新人映画監督・キナコ。はた迷惑な性格が災いし、作った映画は大失敗。プロデューサーを殴り、あっさり業界から干されることに。貧乏人生の崖っぷち。そこに現れた謎の救世主・マコレー安倍川から新たな依頼が舞い込んだ。「ポルノ映画を撮らないか?」

にこたま にこたま
著者:渡辺 ペコ
出版社:講談社
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内容の紹介 (Amazon.co.jpより)
私たち、29歳で最後の思春期迎えます。
いい年齢だけど大人じゃない、仲良しだけど踏み切れない。
交際9年・同棲5年の浅尾温子(あっちゃん)と岩城晃平(コーヘー)。
どうする?どうなる?仕事生活結婚子作り...三十路直前、第三次性徴白書!交際9年・同棲5年の浅尾温子(あっちゃん)と岩城晃平(コーへー)。仕事、結婚、子作り、アレコレ......三十路直前に訪れた最後の思春期、ゆらぐゆらめく第三次性徴白書!



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