ゲーム「セブンスドラゴン」のキャラクターデザインを担当されたモタさん

モタさん インタビュー

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします！
今回は、ゲーム「セブンスドラゴン」のキャラクターデザインを担当されたモタさんをご紹介します。

モタ
杜の都でもそもそと絵を描いて暮らしております｡
女の子キャラクターのイラストを中心に描いています｡
個人的なサークル活動はしておりませんが､同人の方でも色々なサークルさまにちょこちょことお邪魔させていただいております｡
motor home

モタさんの事を教えてっ！

――こんにちは！今日はいろいろお伺いしますのでよろしくお願いします！

よろしくお願いいたします｡

――絵を描き始めたきっかけは何ですか？

物心ついた時からクレヨンを握っていたので､きっかけのようなものは覚えていません｡
現在のようにパソコンで描くようになったのは､大学に入ってノートパソコンと小さなFAVO､Paintshop6を買ってからでした｡

――初めて描いた絵はどんな絵ですか？

幼稚園の時に､先生が朗読した｢ハーメルンの笛吹き男｣の1シーンを想像して描く､というテーマで描いたものが覚えている範囲だと一番古いかもしれません｡ネズミをいっぱい描きました｡

――何か一貫したテーマを持って絵を描いていますか？

｢自分のフェチを自重せずに盛り込んだ女の子が描きたい｣
というのはあると思います｡
今は一生懸命フトモモを太くしています（笑）。
他には､背景は一色べた塗りするだけの物が好きなのですが、その際の色選びは地味に気にしたり悩んだりしています｡

――作品のアイディアはどうやって考えていますか？

キャンバスに向かって手を動かしながら考えることもありますが､お風呂に入っていたり､とか自転車に乗っていたりなど、パソコンとキャンバスから離れた時にポッと浮かんでくることが多いような気がします｡

――絵を描くうえで、何に一番苦労しますか？

フルデジタルでの作業なので､印刷サイズで描く際の線画の雰囲気作りに苦労しています｡ ささっと描いているようでアンドゥの嵐だったり｡

――今までに描いた絵の中で特に印象に残っているものはありますか？

最近の物なのですが｢メガミマガジンクリエイターズ｣で描かせていただいた｢ハローキティといっしょ！｣の企画イラストが印象深いです｡
まさかキティちゃんを描く機会をいただけるとは！と物凄く驚きました｡アイデアを練るのも仕上げるのも本当に幸せで楽しい作業でした｡

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

赤を意識して使うようにしています｡外連味の強い色ですが､使う量や色合いでとても良いアクセントになってくれます｡

――ついつい描いてしまうキャラクターのパターンやモチーフなどはありますか？

脳内でアイデアをねりねりせずに描くと､必ず女の子がブラウスを着ています......（笑）。

――今後描いてみたいジャンルや、挑戦してみたいことはありますか？

陰影を極力減らした､出来れば一切無しにしたようなフラットな絵が描きたいなと思っています｡陰影が無くても色気だったり立体感が出る絵が描けるようになりたいです｡
現在ちょっと逆方向に突っ走ってしまっているのに触れてはいけない｡

自分のサイトにアップする絵は相変わらず好き放題

――1作品あたり、どのくらいで仕上げていますか？

速いと3､4時間､悩むと数日くらいでしょうか｡
キャラクターのカット中心に活動していますので､背景まで描き込んだ一枚絵と比べると全体的に短いと思います｡
線画の作業がスムーズに進まないとどんどん時間が延びます｡ひぃ｡

――画材は何を使っていますか？

すべてデジタルです｡9割くらいがSAIで､ちょっとした色の調整などに､たまーにPhotoshopに登場してもらいます｡

――これは便利だ！と思うオススメの道具はありますか？

3Dカスタム少女という成人向けのゲームがあるのですが､デフォルメの効いた体型をした(調整可能)女性モデルのポーズを自由に作れるので、ポージングツールとして意外と役に立っています｡
他には､自分のイラストは比較的フラットな塗りの物が多いので、webにアップする際の画像フォーマットはjpgよりpngを好んで使うのですが、その際に非常に高品質な減色とリサイズ処理をしてくれる｢Yukari｣というフリーウェアにとてもお世話になっております｡

――これがないと描けない！というものはありますか？

月並みですが音楽はよく聴いています｡ゲームのサウンドトラック中心に聴いておりますよ｡
必須ではないのですが､他の絵描きさんがustreamなどされている作業配信などをサブモニタで流しながら作業をすると妙にはかどる時があります｡同じ時間に作業している仲間がいる､みたいな気持ちになるのかな？

――絵を描くときの作業工程など教えてください。

特に変わった工程はありませんが､ラフをああでもないこうでもないとブツブツ言いつつキャンバスが真っ黒になるまでペンを動かし､ああでもないこうでもないとブツブツ言いつつ主線をアンドゥ叩きながら引いていき、ああでもないこうでもないとブツブツ言いつつ色を塗り込んでいき､ご覧の有様となります｡

――技術向上の為に何かされていますか？

強弱を意識しながら線を引くようにしています｡
デジタルでも魅力的な線画が作れるようになりたいです｡

――昔と今で、絵を描くことへの意識に変化はありますか？

今までは､趣味として自分が描きたい物を描きたいように､という感じで描いていたのですが､仕事をいただくようになって、見てくださる方の事も意識しながら描くようになりました｡
自分のサイトにアップする絵は相変わらず好き放題なのですが（笑）。

今も昔も､そしてこれからも大事な生活の一部です

――初めてお仕事をもらった時の心境を教えてください。

｢ライトノベル完全読本 Vol.2｣というムックの読み物ページに添えるカットの仕事だったのですが､｢僕で良いのだろうか！？｣とテーブルの周りをぐるぐる回りながら悩みました｡
依頼をくださったのは現在色々な出版物で活躍されている｢オタクとデザイン｣の染谷さんだったりします｡
染谷さんとは示し合わせたことはないのですが､色々な仕事でご一緒させていただいていて､不思議な縁を感じます｡
前世で夫婦だったんでしょうかね｡どっちも男ですが｡

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか？

絵柄自体に大きな特徴は無いと思うのですが､落ち着いた配色が､時に地味というレスポンスにもなってしまいますが強みではないかな､と思っております｡

――将来こうありたい！という願望はありますか？

かなり高い目標ですが､美少女系のイラストを普段見たり描いたり、しないような方々にも認知していただけるようなキャラをデザイン出来たら幸せだろうなあ......と思っています｡

――休日は何をして過ごしていますか？

普段家に篭もって作業しているので､目的が無くてもふらーっと街まで出ることが多くなりました｡
毎回似たようなルートですが､アーケードをふらふら歩いていたりします｡

――絵を描くこと以外で好きなものを教えてください。

ゲーム......というかゲーム音楽を聴くのが好きです｡
レトロハードから現行機種まで､プレイ済み･未プレイ問わず聴きます｡最近ですと｢クラシックダンジョン｣のサントラがとても良かったです｡

――影響を受けた作家さんや作品などありましたら教えてください。

絵柄に直接影響を受けたのは原田たけひとさんとか｡
｢魔界戦記ディスガイア｣のキャラは素敵ですよね｡
西村キヌさんや吉川達哉みたいな絵が描きたくて真似していた頃もありました｡

――どのあたりに影響を受けましたか？

当時それほど美少女系(ざっくりとした括りですが)のイラストに詳しくなかったので､原田さんの描かれたディスガイアのキャラクターを見て可愛らしさにクラクラしておりました｡
どのあたり､というかタッチもデザインも､すべてにおいて影響を受けた感じでしょうか｡
西村キヌさんと吉川達哉さんは活き活きした線のタッチに惹かれて、こんな雰囲気が出したい！と真似とは名ばかりで雑なだけのラフをごりごり描いていました｡

――最後になりますが、モタさんにとって描くとは何ですか？

物心ついた時から描いていて､気がついたら仕事になっていて｡
趣味から仕事になって向き合う形は少し変わりましたが､今も昔も､そしてこれからも大事な生活の一部です｡

――ありがとうございました！

本コンテンツは引用部分を除きマンガナビが独自に制作しています。出版関係・他の事業者(広告主)がコンテンツ内容・ランキングの決定に関与することはありません。。スポンサー等の依頼による広告にはプロモーションを表記します。また本コンテンツはEC・ASPサイト等から送客手数料を受領しています。詳細はマンガナビについて-制作・運営ポリシーを御覧ください。

<<　クリエイターインタビュー<<　一覧へ戻る