「もともとはHPの素材を作るためにコミックスタジオを」くりきまるさん前編
掲載日:2007.08.09
第5回 くりきまるさん 前編
同人まんが道では、インディーズコミックで活躍中のクリエイターを毎回お一人ずつご紹介します。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
これを読んでからもう一度作品を読んでみると、より一層楽しめることまちがいナシ!
今回は、『真説 北風と太陽』、『くりまる退治屋稼業総集編』、『森の中のお嬢様』の作者、くりきまるさんにインタビューしました。
プロフィール
くりきまる
福井県で心肺停止状態で生まれたそうです。2004年4月にコミックアジトというサイトで初漫画を公開。岐阜の田舎でデザイナーをしてました。今は愛知県でお好み屋さんをしてます。
漫画SNSマンガ読もっ!くりきまるさんのページ
くりきまるさんのインディーズコミックをまとめて読んじゃおう!
真説 北風と太陽を読む
くりまる退治屋稼業総集編を読む
森の中のお嬢様を読む
くりきまるさんにインタビュー
今の自分の実力の中で最高の作品を作るという思いでやってます。
――はじめに、くりきまるというペンネームの由来を教えて頂きたいのですが?
本名からです。
実は昔の自分のサイトに「くりまる」というキャラがいまして、自分はその飼い主という設定でやってたのですが、
その設定に耐えられずに、いつのまにやら「くりまる」が自分自身に...(笑)
しかし、検索すると同ハンドルネームの方が多くて気になっていました。
まんが読もっ!さんに登録する時に、ちょっと変化をつけようと「くりきまる」とつけました。
何故「き」なのかと言いますと、まあ適当です。
――絵を描き始めたのはいつ頃なのでしょうか?
高校2年くらいでしょうか?
その前までは子供の頃にチラシの裏に漫画のキャラの落書きとか、せいぜい学校の美術の授業くらいでした。
――また、絵を描き始めたキッカケなどありましたらお教えください。
絵を描くのはもともと好きでした。しかし、小中学生時代に同級生で絵がもの凄く上手い子がいたんですよ。
それで、絵を描くのはああいう奴だ。という認識から絵には興味を持たないようにしてました。
でも、違う高校へ行きまして、美術の授業で描いた絵が先生に褒められまして、そんな事を言われると
調子にのっちゃうじゃないですか(笑)
それで進路希望で美術系志望という選択になりまして、美大予備校へ通いはじめたのが本格的な始まりです。
絵柄は僕のギャラリーの中にある「魔女」の様な幻想的な絵を好んで描いてました。
ちなみに小学時代の絵の上手かった彼とは今も交流はあります。彼もデザイナーになって活躍してるそうです。
マンガと言うとまた数年後になります。
もともとはHPの素材を作るためにコミックスタジオというマンガ制作ソフトを買いました。
その時、販売元が運営していたサイトでマンガコンテストを開催していたんですよ。
せっかくなのでそれに参加してみまして、マンガ制作の楽しさ、奥深さを知りハマってしまって、今に至ります。
――画材は何を使ってらっしゃいますか?
今はパソコンオンリーですね。ソフトはコミックスタジオ、フォトショップです。
たまにイラストレーターも使います。昔は不透明水彩でした。
僕のスキル不足ですけど、不透明水彩の透明感のある色がPC上で再現できなくて悩んでいます。
――くりきまるさんがマンガを描いてる時に、一番気をつけてる事がありましたら教えてください。
あまり妥協せずに、今の自分の実力の中で最高の作品を作るという思いでやってます。
しかし、まだ全然キャリアがありませんので、せめてマンガの形態にだけはしなくちゃならないと言う事で、
例えばシーンが変わったら全体の背景を入れるだとか意味がない限りは顔のアップは続けないとか、
キャラの立ち位置をコマごとに変えないとか、フキダシの位置とか、
そういうセオリーみたいなのは気をつけてます。
――くりきまるさんは退治屋稼業でマンガを描かれていますが、一番好きなキャラクターは誰ですか?
実は退治屋はみんなで作るというのがコンセプトでして、キャラデザから性格付けから設定・ストーリー含め
大勢の方々が携わっています。なので色々問題がおこるかもしれませんので『全員好き』と
優等生的なお返事をしておきます(笑)
主役のカイザーが一番カゲが薄くて可哀相とは思います。
――退治屋稼業総集編では様々なタッチで描かれていますよね。一番描き易いタッチとかってあるんでしょうか?
総集編の初期の作品と後期の作品では1年の間がありますので絵柄も画力も当然変わってしまいます。
しかも、退治屋の場合は仲間内のお遊び企画でしたので完成度より速度優先で描きました。
なるべく早く仕上げるためには?という考えで色々試しているのがタッチが違って見える原因なのでしょうか?
描きやすいというか、描く様に描くと現状では『森のお嬢様』、もしくはこちらの1日1コママンガのタッチになります。
ストーリーになりますと退治屋の『Drunk CAT』の様にもっと頭身は上がります。
『森のお嬢様』の制作途中の画面です。
すべてデジタルで作業されています。
下絵と比べるとかなり描き込まれていますね!
くりきまるさん 作品紹介
【真説 北風と太陽】
北風と太陽の歴史的な再戦に巻き込まれた2人。
真説 北風と太陽を読む
【くりまる退治屋稼業総集編】
宇宙をまたにかける3人組の退治屋の物語の短編集。
くりまる退治屋稼業総集編を読む
【森の中のお嬢様】
主人公の女の子が大きな町を目指して森の中を進むと、ある一家に遭遇して・・・?
森の中のお嬢様を読む
くりきまるさん作品 名場面
キャラクター紹介
『真説 北風と太陽』
ほっとけないね。ドキドキ
メガネ
北風と太陽に魅入られた平々凡々な少年。なにげに人が良くて、妙な争いにつき合ってしまう。
『くりまる退治屋稼業総集編』
現在の私には未来を迎える居場所があるの
ミーナ
退治屋三人組の紅一点の猫娘。暗い過去を持ちながら明るくふるまって生きている。カイザーとお肉が大好き。
『森の中のお嬢様』
家を出てはじめてむかえる夜。
おとななわたしにはなんてことないはずなのに・・・
グリゼリディス
小さな村の村長の娘。一番難しいお年頃。
同人まんが道(前編)いかがでしたか?
次回は、くりきまるさんへのインタビュー(後編)になります。
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