「武内直子氏の「セーラームーン」と木城ゆきと氏の「銃夢」」『勉強しようよ！』の作者であるイチさん

第１２回　杉山イチさん　後編

インディーズコミックで活躍されているクリエイターに作品の裏話や普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問を伺いました！
この同人まんが道を読んでからインディーズコミックを読めば、より一層楽しめること間違いナシ！
今回は、『勉強しようよ！』の作者であるイチさんにインタビューしました。

プロフィール
杉山イチ
千葉県生まれ。大学生。
個性を大切にと育てられたはいいものの、変わったことをするのが個性だと勘違いしたまま今に至る。
二次創作同人では、グループSNE製TRPG、KONAMI製音ゲーなどで活動していた。
老後は喫茶店のオーナーをしたいと思っている。

漫画SNSマンガ読もっ！杉山イチさんのページ
公式HP　GR-minal.jp

勉強しようよ！をまとめて読んじゃおう！

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杉山イチさんにインタビュー

カコやミライは私の脳内で一生を終えるところでした。

――マンガにちなんだ質問なのですが、イチさんの得意もしくは好きな科目を教えてください。

小学校の頃は図工と道徳が好きでした。
算数は大量に計算するだけの科目、1コでもミスるときついという感じで嫌いだったのですが中高の数学は大好きです。知識はいらない、発想でどうにかなること、答えがひとつに絞れること。
物理、化学、地学もその点は似ていて面白いです。
地理は好きだったけど最後まで点が伸びなかったなぁ。
漢文も好きだったけどそれは古典の先生が面白かったからだなぁ。
大学に入ってからは言語学と生化学が面白かったです。あとは現在進行形で。

――私にとって、テスト勉強って徹夜をするイメージがあるんですが、イチさんのテスト勉強にまつわる
苦労話やエピソードがあれば教えてください。

徹夜しますよ。時間がないことよりも、一晩寝るとリセットされてしまうのが怖くて。
最近は5日以上続くとギブ入るのが分かってきました。
タバコがないとダメだけど、人目があるところでやりたいのでファミレスを愛用させていただいてます。
クラスの人しかいない深夜のファミレス。異様です。楽しいです。
一度、キモい絵のついた参考書を広げたことでクレームがついたみたいです。
以後気をつけます。すいません。

――影響を受けたマンガなどあったら教えいただけますか？

商用マンガでは武内直子氏の「セーラームーン」と木城ゆきと氏の「銃夢」は相当読み込みました。
以前「霓夢」というマンガをオフラインで描いていたのですが、タイトルからして影響を受けるというレベルを超えてパクってます。ヒドイです。

WEBマンガでは、パーダ氏の「魔道」や杉本ニトロ氏......。
ここではafurekaeruさんですが......の各タイトル、神山なお氏の「BALANCER」、磯野コシカケ氏の「ゴッドブレス」、大魔王K氏の「Haevest」......多くて書ききれません。
というかここでお名前を出して良かったんでしょうか。

WEBマンガの方々からは、主にストーリーや絵柄よりもテクニカルな部分で影響を受けました。
もちろんマンガ自体が面白いから見に行くわけですが、同時に学ばせていただいてる感じです。
WEBマンガだとこういうことをしてもいいんだ、とか、こういう見せ方をすると読みやすいんだ、また来たくなるんだ、とか。

――マンガ以外で好きなものなどありましたら教えてください。

2ch。ごはん。部活。学校。TRPG。
TRPGを知らなかったらコンプRPGを買うこともなかったわけで。
そうすると同人を知ることもなかったかもしれなくて今マンガを描いていなかったかもしれません（笑）。

――インディーズコミックに投稿する事になったキッカケがありましたら教えてください。

丁度その頃、サイトの方向性について悩んでいたんですよ。
オリジナルキャラクターのイラスト中心のサイトだったんですが、知らないキャラクターのイラストだけがあっても、
希薄な印象しか受けないですよね。
私自身もまた、知らない人の描いた知らないキャラクターのイラストサイトへは他に何か気になる要素がない限り行こうと思いません。
それで結局、うちのサイトも知り合いしか来なくなってしまっていて。

ストーリーのあるものを盛り込めばアクセスは増えるだろう、知らない人のリピーターも増えるだろうと想像はついていたし、ネタもたくさんあったんですが、マンガを描くなら本という形にしたい本にしたら即売会などで売りたいから、無料で見られる所に載せるのはどうか......と、WEBマンガを描いて公開する事に踏み切れないでいたんです。

そんな時にオープンしたてのマン読も！を知り、まだ投稿の少ない今のうちに飛び入りすればたくさんの人に見てもらえるかも！と思ったんです。
ダッシュでWEBマンガのページを設置、インディーズコミックに投稿しました。
おかげさまでサイトのアクセスも段違いに伸びましたしコメントをいただける機会も増えました。嬉しいことです。

キッカケというより、「そこにインディーズコミックがあったから」とか、逆に背中を押してもらったとかいう感じですね。
マン読も！がなければ私のサイトは今でも閑古鳥の巣でしょうし、カコやミライは私の脳内で一生を終えるところでした。
感謝しています。ありがとうございます。

――勉強しようよ！の見どころや、今後の展開を差し支えがない程度に教えてください。

うーん。私は学校や予備校の先生ではないから知っているいい勉強方法といっても限りがありますし、勉強を語れるほどスゴイ成績というわけでもないんで「ためになるマンガ」ではないことは確実ですね（笑）。
エンディングだけは一応考えてありますがあとは思いつきなのでこれからどうなるかは本当にわかりません。私も楽しみです。

――最後にイチさんにとっての同人マンガとは何ですか？

描くほうも読むほうも楽しめるもの。趣味。
思いついたことを忘れずとっておけるもの。また、誰かに知ってもらえるもの。

「同人」という言葉のイメージとしてひわいな要素がつきまとっているのでなかなか「趣味でマンガを描いている」と言い出しづらいのが悩みのタネです（笑）。

コミックスタジオEXでの作業風景です。

同じくコミックスタジオ。カコちゃんの髪の毛を塗っているところですね。

こちらはopenCanvas3PLUSでの作業風景。やっぱりカラーの表紙は見栄えが格段に違いますね！

キャラクター相関図

同人まんが道（後編）いかがでしたか？
今後もどんどんインディーズコミックで活躍されている方をピックアップ致します。
次回もお楽しみにっ！

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