面白い漫画にドンドン出会えるマンガナビ

home

MANGA描こうぜ.COMMANGA研究会-マンガ講師というお仕事-かんきよかずさん

掲載日:2008.07.10

マンガ講師 かんきよかずさん

マンガの描き方をわかりやすく解説しているウェブサイト「MANGA描こうぜ.COM」。
キャラクターの描き方やコマ割り、背景の描き方やストーリーの作り方。また、マンガ教室・デッサン会・マンガ通信講座の募集も行っており、 マンガを描きたい!って人は、このウェブサイトは要チェック!
今回の漫画ノススメは、マンガ講師であり、「MANGA描こうぜ.COM」の管理者かんきよかずさんへインタビューしてきました。

かんきよかずさん かんきよかず
寺沢大介氏(ミスター味っ子・将太の寿司等)に師事。多くの少年・青年誌新人賞を入賞後、94年スーパージャンプ増刊号OH!スーパージャンプ誌上にて「PaPa」を発表。
マンガのみならずイラスト、カット、デザイン周りの仕事を精力的にこなしながら'98~'00年にかけ、個展「まんが屋KANの世界」を開催。
合わせて老若男女問わず、数々のマンガ教室を行う。その後、アニメ・マンガ系の学校にて教鞭に立ち、マンガ学科のカリキュラムの統括を担当。新人賞入賞者、デビュー者を含め、500名以上の卒業生を輩出。
現在はバンタン電影アニメマンガ学院のマンガ・イラスト学部の学部長としてカリキュラムの統括、技術・デビュー指導に携わり、自身でもマンガ教室・通信講座を運営している。
05年5月、銀河出版からマンガの技巧書「マンガベーシックテクニック」を出版。

MANGA描こうぜ.COM MANGA描こうぜ.COM
このホームページでは「マンガの描き方」を紹介しています。
キャラクターの描き方やコマ割り、 背景の描き方やストーリーの作り方まで、たくさんのヒントがあるはずだよ...

マンガ講師になった経緯とは?

――今日は、かんきよかずさんの生い立ちから、マンガ講師になった経緯などをお聞かせいただればと思います。よろしくお願いします。

かんきよかずさん
かんきよかず(以下かんさん):よろしくお願いします。
かんきよかずさんは、言いづらいと思うので、かんさんでいいですよ(笑)

――現在の仕事を教えてください

かんさん:マンガ学校の講師と、『MANGA描こうぜ.COM』の運用。それにあわせて、個人でマンガ教室などをやってます。

――現在の仕事を続けられてどれぐらいになるんでしょうか?

かんさん:マンガ講師の仕事自体は、丸々8年になります。現在、契約しているバンタン電影アニメマンガ学院は2年目になります。

――ちなみに、マンガ専門学校などで漫画を習ったのでしょうか?

かんさん:マンガ専門学校へは行っていません。当時は、マンガの専門学校がなかったんですよ。高校を卒業してすぐに、マンガ家になりたくて東京に上京してきました。

――高校を出て上京ですか...、凄いですね。マンガを描こうと思った頃って、いつぐらいからなんですか?

マンガ家には、小学校4年生ぐらいからなりたいと思ってました。親には「マンガ家になる」って、ずっと言ってましたよ(笑)当時は、チャンピオンが全盛期でその中の作品"ドカベン"を読んで、野球選手になるかマンガ家になるかを考えたんです。野球も良かったんですが、絵を描くのが好きだったのでマンガ家を選んだんです。
その頃から、新人賞とかをチェックしてましたね。

マンガ家でデビューした時の感想を教えてください!

――ちなみに、初投稿はいつですか?

17歳の夏です。60ページの作品を描いて、マガジンの半年に1回の新人賞に投稿しました。

――あれ?憧れの出版社はチャンピオンじゃなかったんですか?

その時の発想は逆でしたね。自分の好きな作家とか作風が似てないところに応募しようと思ったんです。自分が業界に入るんだったら、自分のセンスと似てない作家さんがいる所の方が良いと思ったんです。

――東京へ上京してからすぐに、マンガ家のアシスタンをされたんですか?

いえ、上京した時は、スーパーのお惣菜を作る仕事をしてました。
その後に、営業マンをして、その後になりますがマンガを持ってマガジンに持ち込みに行って認められて、やっとマンガ家のアシスタントをする事になりました。

――なるほど、色んなお仕事をされてたんですね。お聞きしたいのですが、マンガ家を目指しつつも、違うお仕事をしてた時にくじけそうになった時はありませんか?

うーん。アシスタントになるまでの経緯は長かったかもしれませんがマンガが好きでしたから、くじけるとかはなかったですね。
マンガに関わる仕事が楽しいから、今もマンガの講師をやってるんだと思います。

――かんきよかずさんが初めて作品が掲載された時の心情を教えてください。

正直「ホッ」としました。安堵感ですね。佳作賞まではとっていて、編集者の確認もとれているのに編集長のチェックでずっと足踏みをしていたんです。デビューが決まった時は、やっと世に出れるんだと思いました。つらくなかったと言えば嘘になるかもしれませんが、同期の人達がデビューしていくのを見ると・・・。
心の中では、結構しんどかったですね。

MANGA描こうぜ.COMを作ったきっかけとは?

――MANGA描こうぜ.COMを作ったきっかけを教えてください。

そうですね~っ。経緯についていろいろあったのですが、仕事柄、出版社のHP、漫画のコミュニティーサイトや絵の描き方系のサイトをチェックする事が多かったので、先に「マンガベーシックテクニック」という本を出版してましたし、やるんだったら日本で一番のマンガの描き方サイトを‐という意識で立ち上げました。

――MANGA描こうぜ.COMを立ち上げてどれくらいなんですか?

更新が遅くなってはきてますが、2年半ぐらいになりますね。

――MANGA描こうぜ.COMでは、マンガ教室などを受講される方を募集されていますよね。どういった経緯で、マンガ教室の募集を行うようになったのですか?

マンガ講師の仕事を始めたきっかけが、将来自分でマンガやイラスト教室をやってみたい-という事だったんですよ。本格的なサイトを作るんだったらついでにやってしまおう-というようなノリで。自分が想定してたよりも早く始めてしまったという感じです。後はウェブでは伝えきれない事もありますし、顔の描き方ひとつとっても、個人によって伸びるポイントが違ってくるので、そこを少人数で丁寧に教えてみたかったからです。

――マンガ教室などを受講される方をの平均年齢ってどれくらいなんでしょうか?

当初考えてた層は10代の中・高生でした。ですが蓋を開けてみると大学生、社会人の方がメインとなっていました(笑)。私自身が携帯のコンテンツを利用する事が少ないもので、この年齢層がPCより携帯を利用する事が多い‐という感覚が当時は持つ事が出来ませんでした。お恥ずかしながら・・(汗)。
平均年齢は25歳くらいという感じでしょうか。

――マンガ教室を通じて、デビューされた方もいらしゃるんですか?

少女コミックやヤングマガジンでデビューされたという方を始め、携帯コミックで連載されたり、待ち受け画面のキャラクターやフリーペーパーなどで4コママンガを連載を始めた方がいらっしゃいます。
また、参加される事によってマンガを描く楽しさを感じてもらうのもそうですが、プロの意識を持ってマンガを描ける場所を見つけたと言ってくれる方が多くいらっしゃいます。

――MANGA描こうぜ.COMですが、今後の運用の方向性を教えてください。

そうですね。"絵を描くのは楽しいんだ"と言うのを伝えたいですね。若い人達に関してもそうですが、子供達にも伝えたいです。
いずれ、保育園児や小学生の子供達が楽しめるようなマンガ教室も開きたいですね。

かんきよかずさんにとってのマンガとは?

――職業柄、マンガを読んでらっしゃるとは思いますが、どうのような雑誌を多く読んでいらしゃるんですか?

決まってないですね。目にとまるマンガなどは、全て目に通すようにしています。

――たくさん読んでらっしゃるんですね!ちなみに、同人誌も読んでいるんでしょうか?また、同人誌をどう思いますか?

マンガの技術を教える事をしていなければ、同人誌は否定派でしたね。食べるのであれば、商業誌へデビューするのが早いと思っていたと思います。ですが、今はどんどん同人誌を描けと思ってます。
マンガを描くきっかけとして、同人誌を使うのであれば凄くいい事だと思います。その中で、コマ割りであったりキャラクターの表現であったりを学べばいいと思っています。後は、プロを目指すのであれば商業誌と同人誌のスイッチの切り替えをうまく出来る人になれれば最高ですね。
ちなみに、同人誌はそんなに読んでません(笑)

――同人誌は描いた事あるんですか?

去年の同人誌即売会で描きましたよ。マンガ教室の生徒と描きました。目の前で売れるのは楽しかったですね。

――現物が見れないのが残念です。そろそろ最後の質問になりますが、かんきよかずさんにとってのマンガとはなんでしょうか?

切っても切れない存在‐という感じでしょうか。作家という立場からとは私は違ってきますが、マンガと携わって来た事でたくさんのよい出会いがありましたし、人間としても成長させてもらったと思っています。これからもお世話になりそうです。

――マンガを描いてる人達へメッセージやアドバイスをお願いします。

楽しんでマンガを描いて欲しいですね。楽しいと続かないですからね。楽しんでコマ割りをして欲しいし、楽しんでキャラクターを描いて欲しいですね。商業誌にしても、同人誌にしても、何より楽しまなければ続きません。自分なりの楽しみ方のポイントを見つけてください。長く続けられるってのはそこにヒントがあるかもしれません。

かんきよかずさんが教えるマンガ教室へ参加しよう

MANGA研究会・ヌードデッサン会

かんきよかずさん MANGA研究会
7/21(月) 11:00~13:00
駅ビル5F・篠崎コミュニティホール集会室
必要な物:マンガ画材・参加費・会員証

ヌードデッサン会
7/21(月) 14:00~17:00
駅ビル5F・篠崎コミュニティホール集会室
必要な物: 筆記用具・スケッチBOOK・参加費・会員証

※詳しい参加の申し込みなどは、MANGA描こうぜ.COMをご覧ください。

かんきよかずさんが教えるマンガ教室へ行ってみよう!

マンガナビの毎日4コママンガで連載中のあのマンガ家も参加予定!?
7月後半のマンガナビのイベントレポートは見逃すなっ!


本コンテンツは引用部分を除きマンガナビが独自に制作しています。出版関係・他の事業者(広告主)がコンテンツ内容・ランキングの決定に関与することはありません。。スポンサー等の依頼による広告にはプロモーションを表記します。また本コンテンツはEC・ASPサイト等から送客手数料を受領しています。詳細はマンガナビについて-制作・運営ポリシーを御覧ください。


<< 漫画の学校ってどう?<< 一覧へ戻る<< 漫画業界をささえるプロのお仕事<< 一覧へ戻る

"漫画の学校ってどう?漫画業界をささえるプロのお仕事"新着記事

アフィリエイトバナー

アフィリエイトバナー

テーマ一覧

漫画タイトルあいうえお検索

ログイン
マンガナビゲーター無料登録

マンガナビのメニューをフルに利用するためのログイン登録こちらから

無料登録する