『若と番犬』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

[若と番犬] について

• 表題作の「若と番犬」は極道モノ。ふつうの極道モノと違うのは、若の雀矢（じゃくや）がフワンとした雰囲気のロン毛に女物の着物を着ているところ。これだけでも、若がなんでこんな格好!?　と思うのですが、なぜか座敷牢みたいなところに閉じ込められています。美しすぎてフェロモン出しまくりのため、男性が寄ってきてしまうから、というのが理由らしいのですが……。
• そんな若を、本当に番犬のようにワンコのように守るのが、組の下っ端・武臣（たけおみ）です。若が新組長になるとき、緊張している若をさりげなくフォローすることで襲名披露を大成功させてしまう武臣は、本当に優秀な番犬で、うるっときます。
• このコミックス、タイトルは「若と番犬」なんですが、それよりも実は男遊郭ものの方がページ数多く掲載されています。蛍翔楼という男郭を舞台にした、主人公が違う２つのお話が収められています。現代なのかなと思ったら、時代モノっぽくて、でも蔭間茶屋じゃなくて、吉原みたいな男遊郭街がある……っていうことは、ファンタジーなんでしょうね。
• 「若と番犬」の受キャラ、若もほとんど女にしか見えませんでしたが、こちらは遊郭という設定もあって、脱ぐまでほぼ女性にしか見えません。
• 「若と番犬」にしても、座敷牢に閉じ込められて……という、郭っほい雰囲気が醸し出されていますので、遊郭ものが好きな方、女装モノが好きな方にオススメです。読んでいて、あまり男性同士の恋愛に見えない感じですので、BL苦手で避けてきた方の最初の一冊にいいかもしれないですね。