『打つなら勝たねば』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

2002年から2019年にかけて、「漫画パチンカー」誌上で足かけ17年にわたって長期連載された、実話ベースのパチプロ稼動記（個人情報保護の観点からキャラクターの名前や年齢、ホール名などはフェイクを混ぜている）。

パチプロというとアウトサイダー臭が強烈で、コワモテのルックスを思い浮かべがちだが、本編の主人公・星沼良晶はごく普通の青年（連載当初は30代前半）だ。

もともとサラリーマンだった星沼は愛する彼女と結婚してマンションを購入。
しかし、幸せは長くは続かなかった。会社をリストラされ、妻との離婚し、残ったのはマンションのローンだけ。
それでも前を向き、得意のパチンコで借金を返済してくことを決める。

ふだんギャンブルをやらない人は「パチンコって、そんなに稼げるものなの？」と疑問に思うことだろう。
その答えは「頑張れば黒字にすることは出来る（かもしれない）」。

本作を読んでいただければ一目瞭然だが、優秀台を終日打ち切るスタイルに徹すれば、一ヵ月トータルで赤字になることはほとんどないのがパチンコ。

ただし、優秀台を見つけるには相当な労力がいるし、風邪をひいて寝込んだりすれば、即座に収入が途絶えるのがパチプロ生活。
実情は肉体労働に近い。

長期連載のため、業界の浮き沈みもつぶさに描写されるのでベテランパチンカー諸兄ならニヤリとするエピソードも多数。

非パチンカーのアナタは「こんな生き方もあるんだなぁ」と、「ザ・ノンフィクション」的観点でお楽しみください。