『美人、はじめました!』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

物語には「主人公」がいる。そしてそんな主人公を引き立てる「群衆（モブ）」もまたいる。

イケメンで誰にも優しい陽真くん、そして陽真くんの親友で、おしゃれモデル系の貴理也くんは、誰もが認める「主人公」系。

そんなクラスの人気を二分する二人と、幸か不幸か学校のダンスパーティのイベントの相手役になってしまった、デブで「おどけ役」な米倉糖子と、ブスで「オタク」な亜久里のぶ絵。

少しでも陽真くんに好かれたい......そんな気持ちが湧いてくるものの、自分を魅せる方法はわからない。
そんな底辺な二人に手を差し伸べたのは、陽真くん...の友達の貴理也くん。

陽真くんにふさわしい女子になるべく、糖子とのぶ絵の二人の美活が幕を開ける......！

　デブもブスも、面と向かっては言いにくいNGワード。そんな言葉を一切ためらうことなくぶつけてくるビューティ・アドバイザーとの特訓の日々を描いたのが、本作。　

デブもオタクも、自分が好きなことを追及した結果ですから、自分の中にしっかりと染みついていて、簡単に変えることはできません。

オタクとブスは直結こそしませんが、デブと食事は一直線。　主人公は一応オタクなのぶ絵なのですが、変身するためのハードルが高いのはむしろ糖子かもしれません。　

非デブ三原則「食べず・作らず・持ち込ませず」はどれも食べるのが大好きな彼女からしたら地獄のルール。

変わりたい気持ちがありつつも、なかなか変わることの出来ない二人の様子は、面白いというよりも、身につまされるといった感想が多いかもしれません。
　
　なかなか変わるできない二人ですが、それでも暴言を吐きつつも投げ出さずに手を貸してくれる貴理也が、本作の最大の魅力。　

貴理也の面倒見の良さにはとある理由があるからなのですが、それを知ると厳しい言葉をかけるのも納得出来るのです。

果たして二人は陽真くんに見合う女子になれるのか。必死な二人がとっても笑えて、ちょっとだけ気まずく切なくなるお話です。でもとっても楽しめること間違いなし！