この大人たちの生き様が面白い　若武者さん投稿の漫画ランキング５

人間はお金が絡むと時に豹変する。仕方ないとは言えるがその姿は醜く、悲しい気持ちになる。どうすればそうならないで済むのか？この作品は親子ほども年の離れた人気作家・嘉数貴志と結婚した絹代の遺言書をめぐる人間模様を通して遺す側の終活がいかに大切なのかがよくわかる。法律に絡むあれや、これや、人間模様も含めてとっても参考になります。

戦国時代の真っ只中、何を間違ったのか？茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。 城を落とすより器を愛で、せっかく追い詰めた的の大将首も器で買収される始末・・・。 その名は古田織部。天才・信長からじかにその天才が描いた世界観を学び、茶聖・千利休との出会いにより後々茶の湯を極めていく。 戦国武将としてはへっぽこだが、その貪欲な才は秀吉、家康の時代に開花する。 こんな男があの時代にいただけでとっても嬉しくなる。

現代人の新しいリアルなマネーバイブルを生み出した遅咲き漫画家青木雄二。 金融業界の裏をえぐる『ナニワ金融道』を生み出した。 その生き様が余すところなく描かれた作品。 数々の詐欺の手口を漫画にしている詐欺の知識のプロが、まんまと1億7000万円もの詐欺にあった経験を落ち込む暇もなくそのまま小説（『桃源郷の人々』）にしたりなど不屈の根性がたまらない！努力とど根性と着眼点の良さが伝わってくる。

主人公はＷ杯本戦を経験した元日本代表の河野敦彦。代表を外れて以降、名門・東京ヴィクトリーでプレイをしていたが、非情にも戦力外通告を受ける。古巣のジェム市原に復帰させてもらったのだが、彼に求められる役割は選手としてよりも・・・。どんなに実績があっても年齢と監督のチーム編成や怪我により20代後半でロートル扱いを受け追い出される可能性がある毎日。運よく残れても若手との熾烈なポジション争いを強いられる。マスコミで騒がれ、叩かれるプロサッカー選手が、本当に壮絶かつ刹那的な職業だということがよくわかる。これを読むと日本代表への見方が確実に変わる。そして応援の仕方も変わる。そんなリアルなサッカー漫画だ。

この作品は押切蓮介＝神崎良太（本名）の母といえば、『猫背を伸ばして』『ピコピコ少年』などに登場するインパクトのあるキャラクターの母親・亘江（のぶえ）・が主人公。 スケバンからバスガイドになるまでの前半戦、そして母親になってからの後半戦の彼女の武勇伝やどうしてそうなるの？の面白い話が展開される。自分を生んだ母親のルーツを改めて知るのはとても面白いと思わせてくれる。今度実家に帰ったら母の話を面倒くさがらず聞こうと強く思った。最後は泣ける！