なりたい大人とそうでない大人がいるのは仕方がない　桃タロスさん投稿の漫画ランキング５

世田谷在住・50代のデザイナー・渋井直人。長年出版業界で活躍してきた大御所。様々なカルチャーに精通、日々雑誌のおしゃれライフそのままの生活。知識も時間も金も女も手当たり次第となれば最高にかっこいいいおシャレ男子の鏡なのだが、そんな彼にも弱点があった。 そう、彼の90％はシャイでできているのだ。特に女性に弱い、弱すぎる。女性を前にするとすべての経験値のゲージがゼロに近くなる・・・。 そんな彼の素敵な日常が可愛く描かれる。男っていくつになって・・・もだね。

『ど根性ガエル』の大ヒットで若くして億単位のお金を稼ぎ出し大成功したジャンプ作家・吉沢やすみ。 それは素晴らしいサクセスストーリー・・・のはずが、突然漫画が描けなくなったことで、ギャンブル、ＤＶ、娘の財布からお金を盗む、失踪、父親としての機能不全、さらに母親の夫への共依存。子供達は？そして家庭は最悪な形で崩壊へ。歯車が少し狂っただけのはず・・・。絵柄の可愛さと中身のどろどろさのギャップがさらに突き刺さる。

昆虫博士を夢見る上原秋人は大学院入試に挑戦するも5浪。とうとう、故郷の与那瀬島へと都落ち。世間で話題のタンゴ星団から降り注いだ流星群から謎の生物が現れ、上原の陰茎に寄生してしまう。 誰にも会いたくない絶望に次ぐ、誰にも言えない絶望が彼を襲う。 上原秋人の行動、そして社会性を失った脳内、がこの作家特有の絵柄でねっとりと表現される。人によっては読んでいられないくらい人間の気持ち悪さの感覚の全てを刺激してくる。 この世界観は中毒性があり、危険だ。

恋愛的に圏外？可愛いけど圏外？愛想がないと圏外？ 恋愛漫画的に全くダメなヒロイン先輩・白川さんとある意味恋愛王道路線を突き進む伊賀くん。 二人の一方的にチグハグ？な恋愛ストーリーが気になって仕方がない作品。 白川さんに惚れてから、彼女の興味のあるものを必死に身につけ、反応ゼロの彼女の関心を引こうと一生懸命努力するその姿に共感。 でも、恋に落ちたらこうだよね。 果たして伊賀くんの努力は、白川さんにちゃん届くのだろうか・・・。

アユムは12歳のときにフィレンツェに飛び、有名な靴職人であるイタリア人の祖父のもとで修行を開始、みるみる才能を発揮し、今では弱冠17歳にして全工程を任されるほどの腕前。 真摯に靴作りに向き合うアユムと自分にとって最高の靴を求めてくるわけありのお客たち、その交流を通して靴が人生を語る素敵なシーンが描かれる。 ストーリーの巧みさはもとより、毎日の自分を支えてくれる足にお金と気をかけることの大切さを教えてくれる素敵な作品。