漫画『月の珊瑚』は面白い？かんたんスタンプ評価・みんなの感想・レビュー・関連情報もっと見る

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

　人々が愛や情熱をなくした未来の地球にある、珊瑚が発光して酸素や窒素などを発生する豊かな島。

そこに住む姫は16人もの求婚者に難題を出して退け、海へと逃げている。

そこで宇宙からやってきた生命体の商人と出会う。
宇宙人に望まれて、彼女は月から来た「珊瑚の体から人になった祖母」の話を語ることになった――。

伊勢神宮のような建物の中に作られた謁見室は御簾などを配して、姫や女官たちは平安貴族が着るような十二単衣風の衣装を着け、おすべらかしのような鬘を被っている。

しかし、姫の普段着は普通に平成の日本に住む少女が着るようなワンピースで海を泳ぐ。

彼女が紡ぎだす祖母の話はどこか、まだ今でも続いているような感覚で、月に行った地球人がまだ生きていて、地球へと送った祖母の消息を探っているよう。

話と引き換えにもらった貝殻型トランシーバーで姫は誰と会話をするのか？

姫と宇宙人との取引の先に何があるのか。

さらに、宇宙人のコロンとした体形がかわいくて、愛情の対象として見えてきそうな錯覚を覚える。

もしこれがアダムスキー型円盤に乗るようなグレイ型宇宙人とかだったら、祖母が密かに恋心を抱いたなどとはおよそ考えられないからだ。