『熱砂の鎖』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

浄水設備の建設の受注という大きな仕事の商談に行った磨悧は
アラブの王サウードに出会う。

愛する上司の期待に応えたい磨悧はアラブの王サウードに「なんでもいたします」と伝えたが、この一言から・・・・。

「お前は私に全てを売り渡した。まずは1度目の後悔をさせてやろう」アラブの王サウードは真の姿・暴君に豹変！

…なんでもいたします。この一言から、磨悧のまだ固い蕾は、シーク殿下によって開花させられていくのです。

褐色の肌に碧い瞳の暴君殿下の腕の中で、愛する部長に助けを求める磨悧のせつなそうな顏がなんともエロい。

「おまえは性愛に溺れる躰をしている」と暴君が言う。
その通り、ページが進むにつれてエロさも加速。

ふたりの愛の行く末は何処に。同時収録の『硝子の砂』こちらもシャイで色っぽいイキ顏満載の作品。

また、巻末の王子たちの相関図を見ることでシリーズ全体がよくわかり、なるほど！と思える点もアリ。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

熱砂の鎖というタイトルと、表紙からむんむんと伝わってくる男臭さに猛烈なアピールを感じて読み始めました。

読み始めて気づいたのは、他の作品とシリーズモノのようだという点。

前作を読んでいなくても差しさわりのないように人物相関図などはついていたけれど、先に関連作(「炎の砂」)
を読んだほうがすんなりストーリーに入っていけるかも。（でも基本大丈夫です）

肝心の熱砂の鎖の話は、仕事をとるためとはいえ、アラブの王様に囲われ、無理矢理組み敷かれた上に、だんだんと体が王を求めてしまうリーマン男が美人で可愛かったし、褐色の肌で男らしい眼差しが素敵な王様の攻めシーンや甘美なセリフ「私を恋（こ）え」などヨダレモノだった。

エロシーンもガタイのよい男同士の濃厚な絡みでたっぷり描かれていたので満足。話も意外とシリアスで、日本にいる恋人と電話で話したり、捨てられたくなくてすがるシーンなんかは読んでいて胸がきゅんとしてしまった。

でも、この王様のとことん強く相手を愛し抜く姿は最高!

アラブの国が舞台になっているBLを読むのは初めてだったけど、虜になってしまうほど魅力に溢れた作品だった。