『天藍のメメント』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

無気力で退屈な日々をおくる高校生・明石智佳。そんな彼がたびたび見るのは、着物をまとった清楚な少女の夢......。

ある日、彼の前に突如として異形が現れ、襲われる。その危機を救ってくれたのは、先生と、日頃自分についてまわってくる中等部の女子。　その２人の言うことには、彼らは千年以上も前から智佳に仕えていたという者たちで...!?

千年以上も輪廻を繰り返し、無数の古美術に宿った亡き妹の魂を探し求めている。という設定なのですが、そんな説明をされても、智佳は全くピンと来ません。

むしろ突拍子もなさすぎて、若干引き気味。　しかしそんな彼の態度とは裏腹に、異形たちによって智佳の身を狙い、次々と襲い掛かってくるように。

信じたくないけれど、信じるしかない状況。危ない日々を重ねる中で、智佳は徐々に失っていた前世の記憶を取り戻していき......。

そこそこ凝った背景がありながら、スッと内容を理解できるのは、物語運びの上手さゆえ。
説明からとっつきにくさを感じるかもしれませんが、全く気にする必要はありません。

むしろ登場するキャラクター達がみなみなカッコいい＆可愛いので、あっという間に夢中になるまである。
中でも、普段は女の子の格好をしている男の子・大治朗は、性格は勝ち気ながら見た目が反則レベルに可愛くて、登場するたびニヤニヤしちゃいます。

掲載誌がASUKAということもあり、話運びといいキャラクター設定といい、この手の作品は手慣れたもの。

引っかかり無くするっと物語に入り込み、気づけばどっぷり浸ることの出来る良作ファンタジーです。