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加古S さんについて

わがままに生きたいと願いつつ、そうもいかない人生。
どうにかこうにか、いろいろなことと折り合いをつけて生きています。
マンガを読み、あれこれ考えるのが至福のひととき。
だから、せめてレビューは思いのまま、感じるままに。

加古S さんの漫画レビュー投稿履歴

人間心理の奥深さに触れる「リアルボンバーマン」

BTOOOM! 15 (BUNCH COMICS)

どう読んでもゲームの「ボンバーマン」をイメージさせると思ったら、どうやらそもそもの企画も「リアルなボン バーマン」とのこと。 爆弾を駆使した殺し合いが展開されるところは「バトルロワイヤル」も想起させる。 とはいえ、ゲーム的な展開だけでな く人間模様をしっかり描いているのがいい。 死と隣合わせのデスゲームという設定の中で起きる心変わりや裏切り…。 人間が持つ“業”とは何 なのかを考えさせられつつ、今…

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明治を舞台に謎解きラブコメの絶妙なストーリーにひたれる

明治緋色綺譚(13)<完> (BE LOVE KC)

明治を舞台に、遊郭の禿をしている童女・鈴子と裕福な青年・津軽がさまざまな事件の謎を解いていくストーリー。 徐々に鈴子と津軽が惹かれ合っていくお決まりのパターンではあるけれど、禁断の関係であるライバル（？）が出てくるなど“わかっていてもハマってしまう”展開は、まさにラブコメの王道。 「最近、ドキドキが足らない！」と思っている人はぜひチェックを。 なお、続編「明治メランコリア」はその5年後のストー…

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映画のような圧倒的なスケールで、真の古代ローマを描く！

プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)

「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが、ギャグなしで古代ローマ時代を描く意欲作。 とり・みきが背景を担当していて、これが思った以上に素晴らしい。 というか凄い。 変な表現だが映画的なスケールの大きさがあり、はるか昔の話なのにリアリティを感じさせてくれる。 ストーリーはプリニウスがウェスウィウス（ヴェスヴィオ）火山の爆発に遭遇するところから始まるが、冒頭の絵は必見。 どこかSFのような雰囲気も醸し…

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圧倒的な画力と緻密なストーリーに引き込まれる！

ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)

当初週刊連載だったものの、作者が遅筆すぎて月刊誌に移ったといういわくつきの作品。 しかし、画力の高さと緻密なストーリー展開を見ればそれもうなずける。 1000年前の中世ヨーロッパ、しかもデンマークとイングランド周辺とさほどメジャーではない舞台なのに、スッと話に入れるのがその証。 海賊が横行する時代だけにバトルシーンも多いが、主人公が「争いのない国づくり」を目指しているという前提があるだけに必然性が…

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緊迫感と躍動感があふれる競技かるたの世界に感動！

ちはやふる(23) (BE LOVE KC)

最初は百人一首を軸にした恋愛モノかと思っていた。 もちろん恋愛要素もあるけれど、競技かるたの魅力にここまで迫った作品はほかにないのではないだろうか。 記憶力、集中力、そしてスピード。 始まる前に札の場所をすべて暗記することから始まり、上の句が読み上げられたその一瞬で勝負が決する。 張り詰めた場の空気まで伝わってきて、思わずドキドキする。 その緊迫感と躍動感はスポーツマンガを超えていると個人的…

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落語の魅力満載で、寄席に行きたくなる！

どうらく息子 10 (ビッグコミックス)

古めかしい世界のようで、「笑点」を始めドラマ「タイガー＆ドラゴン」、「ちりとてちん」など、意外とテレビなどで見る機会が多い落語界。 封建的なイメージが強いけれども、そこに生きる人たちの姿がしっかりと描かれているから嫌味がない。 むしろ、「芸を磨く」には「人間性を磨く」ことが必要なのだと感じさせてくれる。 脱サラして落語家を目指す、という設定はありきたりではあるが、だからこそ身近に感じられるのかも…

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