『悪魔にChic×Hack』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

種村有菜先生は『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟†』そして大ヒット作『桜姫華伝』等々（このページでも取り上げております）、数々のヒット作を飛ばしながら、ますます精力的に執筆を続けており、ちょっと前の年の差胸キュン『猫と私の金曜日』に今アラサー女子に話題の『31☆アイドリーム』など、いまだに元気なヒロインと胸キュンなお話を読ませてくれる大切な先生です。

いくつものヒットを描きながら一線で活躍する先生は、その時代時代に合わせて変化していく印象がありますが、種村先生の場合は清々しいほどの"そのまんま"。
絵柄といいノリといい設定といい、もう何から何まで「種村有菜だ！」と見せつけてくるかのような内容。　そこに2016年という匂いは何一つ感じることはありません。

これでつまらなかったらお終いなんですけれども、悔しいことに読ませる力も健在で、グイグイ読み進めてしまうんですよこれが。

「悪魔の女の子が人間界に入り込んでくる」というだけで十分に大きなネタなのに、種村有菜ともなればそれだけでは飽き足らないのです。
「少年に恋しちゃった悪魔の姫」というヒロイン。「ついでに男の子に変身させちゃって、さらにに全寮制の学園生活ものとして、男子と同部屋で生活させちゃおう！」とまで行くという。
加えて同じ部屋になるのは、恋する相手の一立ではなく、その仲良しの男の子という捻りを加えているというおまけ付き。
さらにはBL要素まで落とし込んできて。。。とやりたい放題です。

悪魔を含めたキャラが強いのはお約束の種村節ですが、なんとＢＬっぽさを、それもかなり前面に臭わせるとは恐れ入りました。

ここまで盛り込めば、そりゃあ何だって起こりますとも。

悔しいのはそれらをきちんと散らかしつつも活かして面白く仕上げてるところ。　なんでこんな作品が成り立つのか、毎度ながら不思議に感じつつもついついページを捲ってしまう、めくるめく種村有菜ワールドを存分に味わってみてください。

２巻で終わることに緒論あるでしょうが、それでもラストをキッチリと仕上げてしまう腕はさすがでした。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

悪魔界の名門のお姫様・ジゼルは6年前、命をかけて必死に願い事をする人間の椎名一立に恋をしてしまいます。
その時は邪魔が入り、彼の願いを叶える「契約」は果たせなかったものの、彼への想いを忘れることの無かったジゼルは、
一立の願いと自分の恋を叶えるため、人間の男の子に化け、彼が生活している学園へと潜り込みます。
ようやく一立と再会を果たしたジゼルでしたが、彼は昔会った時とは全くの別人になっていて……!?

種村有菜先生と言えば！りぼんファンタジー『神風怪盗ジャンヌ』とか『桜姫華伝』とか大好きでした！！　ついこないだまでやってた胸キュンの『猫と私の金曜日』とか。どれも設定が５ひねりくらいされていてその上「こう来たかー」という展開が面白くて、大ファンです！

　ちょっとお姉さん向けに『31☆アイドリーム』が話題になっているけど、そちらはアイドル業界の色が強いので、種村ファンタジーのファンとしては本作『悪魔にchic×hack』にとてもとても期待しておりました。

サクッと終わっちゃったのが残念！　１巻には結構長く続きそうなネタがたくさん仕込んであったのに・・・悪魔達のアレコレとか。
『31☆アイドリーム』の方が忙しくってこちら仕込みきれなかったのでしょうか･･･