『ひばりの朝』感想スタンプ・評価点数でどこが面白い？良い点は？関連作もまとめて紹介！

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

14歳ながら同級生よりも肉感的なひばりは、男たちから性的な視線を浴び、劣等感をかきたてられた女たちからは悪感情をぶつけられる。
ひばりは特に美少女というわけではない。
しかし、濡れた瞳もぽってりした唇も紛うことなき女そのもの。
あふれ出るフェロモンは、どうすることもできない。
ひばりの親戚の完も、完の彼女でカッコイイ女を気取る富子も、完と富子の友人・憲人も、ひばりに片想いをする同級生の勇も、ひばりを“助ける”という選択肢に向き合えず、抑え込んでいたどす黒い一面が噴き出し始める。

物語はさまざまな事象を読者の想像に委ねたまま完結したが、“ひばりの朝”がハッピーエンドだったと信じたい。

ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感

みんな同じが鉄則だから、規格外の容姿を持つ主人公・ひばりは理解してもらえない。

それどころか、冷酷な言葉を浴びせる周囲の人間たち。

ひばりへの感情は明らかな妬みや嫉み。

それはストレス解消と言えなくはなかったか？

そして、彼ら彼女らの気持ちが分からなくない自分に嫌悪する。

ひばりみたいな子が身近にいたら、救ってやれるだろうか？

家にも学校にもどこにも居場所がなかったひばりは息を殺して生きていた。

そして、高校の卒業式の朝…。

ひばり、手を差し伸べてあげなくてごめん。