「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」 (花とゆめコミックス)
白泉社
2020/03/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
~心を揺さぶられ、心を緩めてくれ、涙腺決壊の泣ける漫画でトコトン癒やされる感動の47点!~
公開日:2018年09月05日最終更新日:2022年04月27日
泣ける漫画、感動漫画をいつも手元に置く時代になりました。意識的に泣く、涙腺を緩める「涙活」が推奨されてます!涙を流すことは実は複雑な脳のストレスをいとも簡単に解消してくれるそうです。泣くのはココロとカラダにとって大変いいことなのです。忙しい世の中だからこそたまには涙を流すのも必要なのです。泣ける漫画で注目作品を探せる!完結済、巻数別、ジャンル別、新着順、を簡単に絞り込み!男の友情に泣くのか、親の愛で泣くのか、主人公の境遇に泣くのか、ヒロインの悲劇に泣くのか、努力が報われた瞬間に泣くのか。大切な人が失われたシーンなんかもう・・・!!
漫画を読んで涙するなんて、なんて贅沢な時間なんでしょう。だって涙ってどんな時に出る?悲しい時?うれしい時?心を揺さぶられた時?誰かに同情した時?すべての涙は心からあふれてくるとっても貴重な体験!今日はこの中の漫画を読んで涙を流そう!心に溜まっているあなたを疲れさせているものを洗い流し浄化しよう!お風呂場で声を出しながら泣いて読むのが気持ちいいですよ。時にはトコトン泣いて癒やされてみてください。関連漫画・動画・映画・グッズも紹介!もっと色々なキーワードから漫画を探そう!最近評判、注目の漫画をじっくり味わう♪その他漫画ベスト注目順!『「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」』-高橋しん、『最終兵器彼女』-高橋しん、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』-超平和バスターズ,泉光、『フルーツバスケット』-高屋奈月、『1/11 じゅういちぶんのいち』-中村尚儁、『ほしのこえ』-佐原ミズ,新海誠、『金色のガッシュ!! 完全版』-雷句誠、『ハチミツとクローバー』-羽海野チカ、『亭主元気で犬がいい』-徳弘正也、『37.5℃の涙』-椎名チカなど、全47作品を紹介!
白泉社
2020/03/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
むかし、昔。
東京で、
一番本が読まれるって
言われる小さな町があったそうで
-そう言われる
ようになる
少し前
まだ、
大きな戦争が終わって、
10年ばかし
経った頃のこと
東京近郊の
田園が広がるこの町の
小さな商店街の一角に
あの、本屋さんはあったのです
で始まります。この出だしは本が好きな人をスーと引き込みます。
そして次のページに、
-あの、奥さんは
いたのです。
で物語は始まります。そしてちいさな奥さんがちょこんと座って本を嬉しそうに読んでます。
もう本屋好きはキュンときます。
昭和の中頃、まだ戦後からそれほど経っておらず、皆が食べることに精一杯だった時代に、結婚してすぐに亡くなった旦那さんが残した小さな本屋。田舎から出てきて本屋のことはもとより生活全般のことも右も左もわからない小さな奥さん。
周りの人に助けられながらも旦那さんが残していった本屋を必死で守ろうとするだけでなく、全身で理解しようとする姿がとっても愛おしいのです。
恋人として、そして夫婦として過ごした短い時間で旦那さんが彼女に何気なく伝えた言葉を彼女は彼女なりにしっかり理解しようとし、頼まれたわけでもないのに旦那さんが夢見たこと必死に実現しようとします。その姿を通して本の大切さ、本の凄さがとてもよく伝わってきます。
毎晩、仕事が終わると旦那さんに報告がてら話かける姿...。そして
「この本を全部読んだら、あなたのことが全部わかるのかしら」の彼女の言葉には思わず涙です。
いい作品です。
小学館
2013/07/15 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
人が生まれ、育ち、そして恋をして、愛を知り、死んでいく。日々のひとつひとつが誰にとっても大切で、温もりという目に見えない本当に大切な何かで成り立っているものなのだということをひしひとと感じさせてくれる作品。
淡々と描かれる二人のぎこちない出会いと穏やかな日常と、そしてたわいのない会話、日々作られる大切な思い出。
そしてその安らぎを一瞬にして引きはがす戦争というもう一つの非日常。
このギャップは読み手を後ろから殴りつけるように驚きの世界に叩き落とす。
この作家の優しい絵柄から紡ぎだされる「愛」に関しての問いかけ、これに応えようと読み続ける我々読者、最後までおそらく正しい解はない。
でも最後のシーンに向かって読み手がそれぞれ言葉にできない解を得るのだろうと思う。
読みながら何度も泣きそうになったり、泣いてしまうのはその解に心が近づいているからなのかもしれない。
名作です。
集英社
2013/05/02 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
幼なじみ集団「超平和バスターズ」のリーダーであった仁太の前に突然現れた女の子は?
男の子3人、女の子3人「超平和バスターズ」の幼い仲間達はなんだかんだありながらも日々楽しく過ごしていた。
普通だったらこのまま何となく成長していくはずだった6人...。
しかし、女の子の一人メンマのとある発言と突然の死が残された5人の関係を大きく揺るがし「超平和バスターズ」は自然消滅。
決して誰が悪いわけでもないのに、それでも等しく心の傷を残してしまう。
ここまでだったらやはりよくある普通の物語なのですが、実はお話はこの後からスタート!
それから数年後になんと成長したメンマが「超平和バスターズ」のリーダーであった仁太の前に突然現れる!!
そのメンマは他の人には見えないため、仁太以外誰も信じない。
だがそれが事実と他の4人が感じ始めることで、約10年間の間止まっていたままの心の隙間を放置していた5人の時間がギクシャクと動き始める。
メンマとのやり取りを通じて、5人のそれぞれの心の時計の部品に油が差される。
もうこの先は涙無しでは読めません......。 なんだか日々一生懸命生きようと思わせてくれます。
アニメが先なので、アニメ未体験の人は是非この漫画を読んだあと、アニメの方もご覧になってください。 きっとハンカチでは間に合わないことを保証します。
さらに!泣けるシーンで流れる曲が涙を誘ってくれます。詩も良いのです。
☆k☆a☆m
白泉社
2016/07/20 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
名家一族の十二支の干支(えと)にちなんだ代々の呪いをテーマにし、それぞれの登場人物たちがそれぞれもっている暗い過去や、抱えている心の闇に対して透という真っ直ぐで心優しい主人公と触れ合うことで反発したり、挫けそうになったりしながらも、自分の殻から抜け出す勇気や一族の呪いから解放されるまでの葛藤を素敵に描いた作品です。
十二支プラスアルファの干支達のそれぞれのエピソードが苦しく、つらいものです、でも透という主人公のフィルターを通すことでその苦しさ、ツラさから登場人物たちと一緒に読み手である自分も心のどこかが解放されてきます。
その解放されるシーンにはどれもとっても涙、涙なのです。
我慢するタイミング、主張するタイミングを外すとこんなにも人生ってこんがらがるのかなと思います。
ファンタジー要素が強く、ダークな心理面にもあえて踏み込んでいるとは言え、全編に渡って決しておどろおどろしい物語ではなく、天真爛漫で天涯孤独な女子高生である透の優しさ、あたたかさに癒される優しい青春ラブコメ&不思議ファンタジーの両面をもった漫画でもあります。
この作品はつらい体験をしたことがあり、そこから立ち直る努力をしたことがある人ほど、深く心に一つ一つの言葉が突き刺さり、泣ける度合の深い漫画なのではないかなと思います。
少女漫画の世界では古典になりつつありますが、男女問わずおすすめの名作です。
集英社
2014/07/04 新巻発売
ストーリー性
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画力
読後感
一度は夢をあきらめて普通に生きていくことを選択した主人公の安藤ソラ。
そんな彼の前に突然"君"が現れる。君がそんなにしてまで"僕"に伝えたかったこと。それは...?
「君の思いが僕につながり、僕にとって一番大切にしているその思いが自然と誰かにつながっていく、そしてその 誰かがまた次の誰かにその思いをつなげる」とっても幸せ感に満ちた作品。
人が明日生きていくのに必要な"何か"。それがわからないうちは生きていくのはツライのかもしれない。
人が明日生きていくのに必要な"何か"は人それぞれであり、でもそれは実は根っこではつながっていることにこ の作品は気づかせてくれる。
主人公の安藤ソラと接することで1話ごとに登場する人物達は大切な"何か"を見つけたり、思い出したり、諦めたことに今度は勇気を持ってチャレ ンジしたり。
読み進めていくとソラと接する登場人物達の中に"あなたの一部"をたくさん見つけるに違いない。
見つけた瞬間、涙が出そうになっちゃうのはもうしょうが無いと諦観する。
「あきらめないこと」「一生懸命」は格好悪くない!
効率ばかり求められる現代社会で忘れさせられそうになるたくさんの大切な"何か"をシンプルに伝えてくれる。
講談社
2005/02/23 新巻発売
ストーリー性
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長峰(ながみね)ミカコと寺尾(てらお)ノボルは同じ高校を目指す中学3年生。受験を控えたその夏、ミカコはふいに国連宇宙軍に選抜され宇宙に行く事を、ノボルに告げる。ミカコの最終的な目的地は太陽系外縁部。宇宙と地上で連絡をとりあうふたり。しかし、人類が初めて体験する距離は、ふたりの時間や心を、決定的に隔ててゆく……。アニメーション『ほしのこえ』をコミカライズ!(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
BIRGDIN BOARD Corp.
2020/02/21 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
天才ゆえに妬まれ、友達のいなかった清麿がとある使命を背負った魔物の子供・ガッシュと衝撃的な出会いをする。
素直じゃない清麿だが、ある事件を通じでずっと求めていた大切なことを知る。
最初はいがみ合いながらも過酷な戦いを通して、お互いを気遣い、守り合うことを知る。
さらに同様な運命に巻き込まれた他の人間と魔物達と戦うことで二人は大切なことを学び成長していく。
まっすぐで、まっすぐで、まっすぐなガッシュに泣ける。何でだよガッシュ、バカかよと心のどこかで思いながらガッシュが大好きになる。
「これ以上、わたしの友達を侮辱してみろ・・・」のセリフでもうガッシュの虜だ。
白泉社
2016/08/10 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら、結構楽しい生活を送る美大生・森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、少女のように小さく可憐な女の子・花本はぐみと出会いそれぞれ恋に落ちた。
青春のはずかしさがぎゅっと詰まった胸キュン満点の素敵な作品といったらコレ!(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
小学館
2014/02/18 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
一生懸命生きることの大切さ、人間の愛情の奥深さをハイテンションのストーリー展開とムフフ満点なギャグで胸にズキュンと伝えてくれます。
人が人を愛する姿にはいろいろあり、その表現の仕方も様々。でもやっぱり人間って良いなと思える作品。
基本ギャグベースで物語が進み、転生によるサスペンスミステリー要素もあり、そして最後にはジーンと「泣ける」素敵な作品。
小学館
2022/01/26 新巻発売
累計260万部超の大ヒット作 37.5℃。それは、保育園にこどもが行ける、体温のボーダーライン。 こどもが熱を出した。保育園には預けられない。病気のこどもを置いて仕事には行けない。でも働かなくては生きていけない――。身動きの取れない親たちに手を差しのべる存在、「病児保育士」。病気のこどもを人に預けて仕事に行くのは果たして“親失格”なのか?
愛情とは 家族とは 親とは―― 答えの出ない問題に、笑わない病児保育士・桃子が真っ正面から切り込む!病児保育士の桃子を通して描かれる、笑えて、泣けて、元気になれるハートフル病児保育ストーリー。
【母だから父だからとか、親じゃないとか】朝比奈と柳が高校の同窓会に出席。しかしお騒がせの友人・島村をめぐってケンカに!?【知らない辛さ編】「すみません」が口癖のうっかりママ・浜口さんと出会った桃子。でも、うっかりではすまされない出来事が!!【嘘のその先編(前・後編)】めぐみと柳が『リトルスノー』公認カップルに。幸せいっぱいのめぐみだけど、柳のご近所さん、辻元さんの度重なる嘘にモヤモヤが募って・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】 子育て中の方も、そうでない方も、きっと誰が読んでも心が動き、何かを考えるきっかけになるはずです。また病児保育を通して描かれる家族の形は、誰かと一緒に過ごすことの幸せがいっぱい。必読の一冊です。最後には必ず笑顔になれると信じて。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
白泉社
2021/09/29 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
実子との軋轢に耐えられず、養子先の家を出た桐山零。
将棋で糊口をしのぐ人生は友人もいないさびしいものであったが、橋の向こう側の三姉妹や、高校の担任、科学部の野口など、徐々に友人ができつつある。
「おまえ何のために高校に来たの」と聞かれてもぼっち飯を止められない強い孤独感と閉塞感も泣けたが、将棋の世界でも友人と呼べる知り合いができつつあり、零の世界が広がって行く描写も随所で泣かされる。
決定的に泣けるシーンは三姉妹の次女ひなたのエピソード。
ひなたがが中学校で同級生のいじめられっこをかばったことから、今度はカノジョがいじめを受けるはめに。
かつての苛められっこの零は、ひなの行動に感謝し、報いるために一肌脱ぐ。
「なぜ人はいじめをするのか」そんな作者の怒りが訴えかけてくる。
「これ教師がダメだ」零から事情を聞く高校教師が自ら乗り込みかねなかった袋小路は、大人達の決断で一転する。
読者にとっても救いはあり、6巻で「いじめをした証拠があるのか」と悪常識を振り回すいじめっこの母親を、新担任の男教師が「いじめに証拠はない。いじめていない証拠はあるのか」と強烈にやり返す場面は胸がすく。
いじめのある学校、会社でもこのような大岡裁きをすればいいのにと願わずにはいられない。
☆⌒(*^-゚)b-yo
祥伝社
2013/07/08 新巻発売
ストーリー性
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画力
読後感
女の子にとって容姿は良くも悪くもその人の人生を大きく左右する。可愛く生まれても同性からは嫉妬され、異性に執拗に付きまとわれ。
時には血のつながった親にセクハラめいた真似をされることもある。
それは犯罪まで行かず、現行犯の決定的瞬間を押えなければ第三者に訴えたところでストーカーのように相手の男性にうやむやにされておしまいだ。
そんな悔しい思いをしている女性は実は多いのかもしれない。
だから幼いために逃げるしか行動の選択肢がなかったひばりが哀れで胸を打つ。
ヤマシタトモコの繊細な心理描写に感嘆しながら、ひばりの明日を思って泣きたい
講談社
2014/03/07 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
親を知らない夫。りんごと育った妻。夫婦は、りんごの村の禁忌を破った。――雪深いりんごの国に婿入りした雪之丞(ゆきのじょう)。昭和の激動から離れ、北の家族と静かに巡る四季は親を知らない彼の中になにかを降り積もらせてゆく。それは冬、妻の朝日(あさひ)が寝込んだ日。雪之丞の行動が、りんごの村に衝撃を与えた。りんごの時間が動き出す、田中相 初連載作!(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
小学館
1994/09/26 新巻発売
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画力
読後感
そのそも連載当時から吉田秋生は少女漫画っぽい絵柄じゃ無かったし、冒頭からニューヨークのストリートギャングの闘争に巻き込まれる主人公=日本人青年・英二というキャラ設定も少女漫画じゃなかった。
そして徐々に見え隠れする「バナナ・フィッシュ」とは何なのか? というタイトルの謎。
たくさんの魅力的な登場人物たちがその「何か」に振り回されるが、その中でも際立っているキャラがもう一人の主人公=アッシュ・リンクス。
ストリートギャングの中でもメチャ強い格闘技術と射撃の腕の圧倒的な強さ。その上優れた美貌と頭脳を兼ね備えるだけでなくナイーブさも持ち合わせるギャップ。
そのアッシュが日本からカメラマンの助手としてやって来た英二と出会い、巻き込まれて親友になる英二とアッシュのやりとりと友情が本当に心に染みます。
アニメ版では時代背景が現代に変換され、英二達はスマホも持ち歩きますが、本来は1980年代。舞台は治安の悪さで悪名をとどろかせていた時代のニューヨーク。
ダウンタウンのストリートギャング達とアッパークラスのマフィア達を相手に、アッシュと英二は軍に絡むスケールの大きな話に発展していき、本当に息もつかせない展開を迎えます。
アニメ化を期にBOXで再リリースされましたが、箱買いが正解。
未読の方も既読の方も、ガッツリ腰を据えて読んで下さい。
ケンタウロス
小学館
2018/12/10 新巻発売
ストーリー性
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画力
読後感
3姉妹に会うまで小学生のすずは一人で父の看病をして、弟たちの面倒をみていた。泣いてばかりの甘ったれの義理の母の代わりに。
父の葬式で会った、腹違いの姉達の長女・幸は、そのすずの立場に気づく。
死に向かう人の世話をするのは並々ならぬエネルギーを消耗するもの。
葬式の席で喪主でありながら泣いてばかりの義理の母とは対照的に、必死で涙をこらえて立ち回っていたすずが、初めて父を偲んで泣く場面は思わずもらい泣きしてしまう。
BANANA FISHなどで壮絶な殺戮シーンも描く著者が、本作では鎌倉をステージとした一見淡々として見える青春群像物語を描き、随所に誰もが共感せずには居られないエピソードが多い。
主人公級の女性登場人物が4人もいて、しかもそれぞれが性格も背景もしっかりしているので、どのキャラにも感情移入できてしまう点がさすが。
鎌倉を背景にすずを迎えて4姉妹となった4人のそれぞれの仕事や恋、出会いと交流から、それぞれの女の人生が浮き上がってくる。
随所に感動シーンを散りばめながら、ずっと読んでいたい泣ける漫画である。
小学館
2013/11/08 新巻発売
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兄フィンセントの絵画への才能を愛憎を持って支える、弟のテオドルス。
印象派を代表する画家ゴッホは弟により後世まで引き継がれる伝説の画家となったーー?
どんなに努力をしても叶わない才能の持ち主が身近にいたら、その時は抑えきれない嫉妬の感情を、相手の才能を昇華する方向に変換できればいいのだが、皆が皆そうできるとは限らない。
過去となった史実は、現代では推測するしかない。
兄弟間の才能と嫉妬や確執を大胆に想像し、紡ぎだした物語は、「これが嘘だろうと構わない」と読み手を納得させる作品に仕上がった。
才能がないから、弟だから、兄を支えたのか、それとも本当にその才能にほれ込んでいたから売り出そうと躍起になったのか。
一見して華やかなテオドルスの陰の立場に身を置く辛さが染みる。
小学館
2015/02/12 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
失敗、挫折を経験することは人を強くすると世間ではよく言われる。
これは言葉が足りないと思う。確かに心が強い人はそうなのだろう。
でも多くの人はそうではない。
失敗、挫折から再び人が立ち上がるには、少しずつでもいいからキッカケ、行動、時間、ささやかな周囲からの支援(暖かく見守ってくれるも含む)が必要なのではないか。
このストーリーはフラメンコの赤い靴に偶然出会ったちょっと自信を無くしている男子高生が少しずつ、少しずつ勇気らしいものを出したり、ひっこめたりしながら前に進む。
その過程で彼を取り巻く環境や何かが少しずつ変化していく。
主人公や次々出てくる登場人物達にもどかしさと自分がどこかで求めていたかもしれない優しさ感じる時がある。
でもそれは登場人物の誰かの心の動きに自分を見出すからなのだろうか。
誰だって弱い面を必ずもっている。それを自然に支えてもらった時のうれしさは何とも言葉にはできないと思う。
自分の存在を許せること、誰かに必要と思ってもらえること、言葉にしてしまうとツラいけど、そんな大切な何かをトツトツと繊細な描写で表現してくれるこの作品は心にスーと入ってあなたの涙腺をゆるめてくれます。
小学館
2013/10/11 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
少年漫画ではありながら、絵も柔らかくコミカルで読みやすいので男女ともに人気の名作です。
野球漫画ではありますが、熱血スポ根がメインじゃなく野球は青春漫画の一部。あまり野球の技とかが出てこず、あくまでも恋愛や兄弟間の葛藤など人間ドラマがメインなので、野球を知らなくても楽しめます。
最初の方は、主人公・達也と双子の弟・和也、幼なじみの南の三角関係が気になりつつお話は進みます。
「あだち充って三角関係上手いよね~」なんて思っていると・・・
アニメのシーンなどでは双子の片割れのシーンはとても有名なので、そこだけ知っている人も多いかもしれません。 原作で読んでいてもなかなかの衝撃がありました。
むしろマンガの方がショック感があって泣けるかも。
タイトルの『タッチ』は『バトンタッチ』の意味で、和也から受け継いだ甲子園の夢を達也が叶えるとして、最初から和也の死は決まっていたらしいので、タイトルもお話もうまく考えられているなぁ、と感心してしまいます。
人物は同じような顔ですが、意外にも誰が誰だかわからなくなることもありません。丁寧にストーリーが作られていて、心の機微も上手に描いているので、共感する人も多く、未だに読み継がれる作品になっているのではないでしょうか。
ラストへ向かっての展開はページをめくる手がもどかしいほどゾクゾク来ます。
あまりにも有名なので、30年後を描いた続巻=MIXが2012年から連載開始され、こちらもアニメ化されます。
●小説版で「タッチ もうひとつのラストシーン 」も一緒におすすめ。
和也、達也の女房役だった孝太郎。今は母校の監督。
その孝太郎の目線で、和也、達也、南への想いが描かれてます。
実はこちらも泣けます。
講談社
2014/06/13 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
罠に嵌められて死んでいった父の仇を取るために、実の母の会社に潜り込んだヒロインの四葉。
初めて仲良くなった同僚の蘭は実は妹で、蘭が好きな修と四葉の関係を見て、自分を裏切ったと判断。
二人への報復に乗り出す。
才能が物を言うファッション業界を舞台に、肉親同士、女同士のドロドロ愛憎劇。
騙しや裏切りは当たり前で、殺人を犯しでも生き残る執念がないと生き延びることができません。
その信念を持つ母に戦いを挑むも、四葉はそれだけじゃない背景をかかえています。悲しみというよりも怒りの涙、悔し涙が出てしまう。 結構やられっぱなしなのが辛いシーンです。
集英社
2022/04/04 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
もともと人気があったこの作品が全国的に盛り上がったのはルフィー達と白ひげ海賊団が世界政府に囚われているルフィーの兄である火拳のエースを助けに行くインペルダウンでの戦い。
確かにこの戦いはもうこれでもかとうくらいに激しい盛り上がり方をした。
そして泣けるシーンも多々あった。間違いなくおすすめのシーンの連続である。
だがしかし、連載当時から読んでいるファンとしては何度も読み返しては、そうだよなこんな男についていきたいとか、何だよこれ涙が止まらないよとか、一緒に叫びたしそうになったりなどルフィーが現在の初期の仲間(ゾロ、ザンジ、ナミ、ウソップ、チョッパー)と一人ずつ信頼関係を築いていくところが本当にいいし、泣けてくる。
この時はまだルフィーもそれほど全国レベルでの強さではなく、航海にでるために必死で仲間を集めている段階。立場はフィフティーだ。
ゾロ、ザンジ、ナミ、ウソップ、チョッパーなどのキャラも一筋縄ではいかないほど個性強く、優しく、ツラい過去を背負いつつどんなに苦しくても大切な何かは絶対に譲らない。
そんなルフィーと5人の出会いを読んでいて彼らのファンになるしかないでしょ!というくらい一人ひとりについて丁寧に描かれている。
もし、未だにワンピースを読んでいないあなたは本当に幸せだ!
涙、友情、夢、冒険、ファンタジーあなたを楽しませるすべてが詰まっている!
ぜひお手元に。
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