「アミューズメント性」と「動き」のある展示を-宮城県石巻市「石ノ森萬画館」
掲載日:2008.07.12
石ノ森萬画館
今回の日本マンガ紀行は、宮城県石巻市にある「石ノ森萬画館」をご紹介。
石ノ森章太郎氏の創作理念であった「萬画宣言」考え方を積極的に取り込み、来訪者に"夢"や"楽しさ"を感じてもらえるよう、また「アミューズメント性」と「動き」のある展示をコンセプトに、石ノ森萬画館は運営されています。
ちなみに、石ノ森萬画館がある宮城県石巻市、北上川河口に浮かぶ中瀬は、空から見た地形がN.Y.州マンハッタンに似ていることから"マンガッタン"と名付けられているそうです。
石巻駅を降りると早速、サイボーグ009と仮面ライダーのモニュメント像が迎えてくれます。
駅外観。入口上にいるのは、002。また、入口脇には003がいました。
外壁一面に石ノ森キャラクターが描かれています。
窓にまでシルエットが!
石巻駅から石ノ森萬画館までは約1キロほどの道のりです。 早速向かいましょう。
マンガロード
石巻駅から大通りにでると、009のモニュメントが立っています。そこを左に曲がった商店街通りが「マンガロード」となります。石ノ森萬画館までの約1キロの間に、様々なキャラクタが出迎えてくれますよ。
009のモニュメント像。後ろに見える道が「マンガロード」です。
道の途中、このように現在地がかいてあるマップが何箇所かあるので、石ノ森萬画館まで迷う心配はありません。
石ノ森氏のベンチ。他にもゴレンジャーが描かれたベンチなどもありました。
ポストの上にはロボコンが!
マンホールにまで石ノ森キャラクターが描かれていました。
さるとびエッチャン。モニュメント像やベンチなど10ヶ所以上ありますので、石ノ森萬画館まであっというまに着いてしまいます。
石ノ森萬画館がみえてきました
見えてきました、石ノ森萬画館。かなり大きな建物です。
正面入口前。建物は、"未来の宇宙船"をイメージして作られたそうです。
入口上部にあるハッチからは、1時間に1回、石ノ森キャラクターが登場し、数分程のお話を展開します。
時間になり、音楽が鳴り出すと、近くにいたお客さんが集まってきて、みんなで見入ってました。
著名なマンガ家の手形とサインがたくさん。この手から数々の素晴らしい作品が生み出されています。
石ノ森氏の原寸大の手。けっこう大きい印象を受けました。
早速館内へ
館内へ入ると右手には、009の巨大な陶板が!
1階エントランスはこんな感じ。受付横はおみやげ用のショップになっています。
自動販売機も009仕様になっていました。
こちらは、ギネスブックに認定された「石ノ森章太郎萬画大全集」(一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い)。
合計770タイトル、500巻にもなります。
常設展示室の紹介1
1階から2階へのスロープ。
途中、萬画館の乗組員30名の紹介がされています。
こんな感じで石ノ森キャラクターが描かれています。
2階常設展示室。入口上部に鉄くずが展示されているだけですが、近づいてみると...。
鉄くずにライトが照らされ、なんと床には009の影が浮かび上がる仕掛けが!
まずは、石ノ森マンガの年表が展示されています。作品数の多さに圧倒されます。
その奥はトキワ荘コーナー。精密に再現されたトキワ荘のミニチュア。
3Dで再現されたトキワ荘。ゲーム感覚でトキワ荘の中を探索することができ、石ノ森氏や他のマンガ家たちと話をすることができます。
常設展示の紹介2
更に進むと、作品ごとにコーナーが設置されています。まずはサイボーグ009コーナー。
サイボーグ009メンバーの能力を疑似体験できるコーナーもあります。これは007の変身能力。自分の画像を取り込み、石ノ森キャラクターへモーフィングしていく仕組みです。
こちらは002の背中に乗って、NYマンハッタンから石巻マンガッタンまでの空の旅を楽しめます。
「黒い幽霊」本部の魔神像。とにかくデカいです。
サイボーグ009スペースを抜けると、次は仮面ライダーの世界。
歴代のライダーの仮面が展示。ボタンを押すと360°回転したり、シャッターが開いたりします。
近くにいた小さなお子さん連れのお父さんが、食い入るように見ていました。
取材時は調整中で残念ながら乗れませんでしたが、サイクロン号に乗って蜘蛛男に攫われた緑川ルリ子を救出するアトラクションが楽しめます。
更に奥は、時代劇の世界が広がっています。光っている障子からは、色々な物が覗けます。
光る床。全部で8コあるパネルを踏むと光り、様々な音が聞こえてきます。
常設展示の紹介3
石ノ森萬画の魅力を探る。さいとう・たかを氏、ちばてつや氏、矢口高雄氏らが石ノ森萬画について語ります。
原画展示コーナー。貴重な原画を年に数回入れ替えて展示されています。
キカイダー誕生シーンが再現された、キカイダーの世界。
薄暗い部屋で光るキカイダーの目は迫力満点!
こちらはHOTELのフロントを再現。ホテルマン適正診断を受けることもできます。
エレベーターにも、勿論石ノ森キャラクターが描かれています。
エレベーターの中はこんな感じでした。
ライブラリー・マルチメディア工房
3階は、ライブラリー・マルチメディア工房スペース。
マンガ・アニメ制作を体験できたり、沢山の図書・映像ライブラリーからマンガやアニメを楽しむことができます。
所蔵図書は6,000冊!アメリカや中国向けの海外版のマンガもありました。
こちらは映像スペース。300本以上の映像が常時ストックされています。
デジタルアーカイブでは、パソコンを使って原画のデータベースとマンガに関するインターネットを楽しめます。
キャラクターの色塗り、動画、映像編集、音響などアニメ制作作業を体験できます。
画面はこんな感じ。初級、中級、上級があるので、大人からお子さんまでみんなが楽しめます。
同じく3階にあるカフェ「BLUE ZONE」カウンター席からは日和山と北上川の雄大な景色が楽しめます。
写真は黄レンジャーカレー。
以上、簡単ですが、石ノ森萬画館のご紹介となります。
宮城県にはこの石ノ森萬画館の他にも、田代島MANGAあいランドや石ノ森ふるさと記念館、萬画神社など、たくさんのマンガに関する施設がありますので、ぜひ合わせて訪れてみてください。
石ノ森萬画館
住所:宮城県石巻市中瀬2番7号(google map)
開館時間 9:00~18:00(3月~11月)
9:00~17:00(12月~2月)
観覧料:大人:800円、中・高生:500円、小学生:200円、未就学児童無料
休館日:第3火曜日(3月~11月、ゴーツデンウィーク・夏休みは無休)
毎週火曜日(12月~2月、年末年始は無休)
休館日が休日の場合はその翌日
石森章太郎プロ/石森プロ
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