宮城県登米市中田町石森の「石ノ森章太郎ふるさと記念館」
掲載日:2008.07.03
石ノ森章太郎ふるさと記念館
石ノ森章太郎氏は高校2年の時に「二級天使」でデビュー。その後、「サイボーグ009」「HOTEL」「佐武と市捕物控」など数々の名作を生み出し、マンガのギネス記録を持つ(1人の著者による最多の漫画出版記録)マンガ界の第一人者です。
今回の日本マンガ紀行は、宮城県登米市中田町石森にある石ノ森氏生家のすぐ近くに建てられた「石ノ森章太郎ふるさと記念館」をご紹介。
ちなみに石ノ森章太郎氏の「石ノ森(旧表記 石森)」は、自身が生まれ育った「石森」から名付けられており、中田町からは2人目となる名誉町民賞も1989年に受賞されています。
石ノ森章太郎ふるさと記念館入口。石ノ森章太郎氏の生家からほんの目と鼻の先にあります。
入口をくぐるとエントランスホールまで、遊歩道と外庭が広がっています。
広々とした外庭。小川も流れており、心が癒されます。
外庭にも作品が展示されていました。これはテーマウォール。平面ではなく、手前に幾つも三角状に飛び出している壁に描かれたもの。
左から眺めるとこのような絵柄ですが...
右側から眺めると絵柄が変わってみえる仕組みです。
エントランスホールの様子
こちらがエントランスホール。上部中心には、石ノ森章太郎氏の特大写真が飾られており、その周りにはもの凄い数の仮面ライダーのフィギアが並べられています。
受付右手にはグッズコーナー。絵馬やグラス、切手シートの他、ふるさと記念館のオリジナルグッズなども紹介されています。
ふるさと記念館オープン記念に多くの漫画家に描かれたイラストが飾られていました。(ちなみにオープン1周年記念版もありました)
年に何度か企画展も開催されているとのこと。伺った時は、少年ジャンプの人気マンガ「NARUTO-ナルト-展」が開催中でした。(7月19日からは、生誕70周年を迎えられた石ノ森先生の特別企画展が開催されます。)
常設展示の紹介
常設展示室に入ると右手には、トキワ荘時代の石ノ森氏の部屋が再現されています。仕事机左には、レコードプレーヤーにベートーヴェンの胸像。
窓上の壁面にはマッチがずらりと並べられてました。
"投稿するボク"
学生時代にポストへ拝みながら投函してるシーンを再現したもの。
貴重な原画の他にも、原稿用紙に「10kg減量する」と書かれた所信表明の紙なども展示されていました。
石ノ森氏が投稿の常連だった「漫画少年」誌上で募った会員・赤塚不二夫氏、高井研一郎氏ら数十人と作った肉筆回覧誌『墨汁一滴』。その貴重な原画集をパソコン上で読むことができます。
少し変わった造りになっていて、床に石ノ森氏の年表が紹介されていました。
常設展示の紹介2
2001年に45周年を迎えた石ノ森氏へ45人の漫画家から、「21世紀へ夢よ広がれ」という意味を込め、贈られたお祝いの扇子が展示されています。
石ノ森氏のお宝を展示。子どものころに描いた絵や日記の他に、縄文土器やアフリカで買った彫刻、ナポレオン時代の情報誌など結構変わった物もたくさん展示されておりました。
その隣は石ノ森氏が実際に使われていたペンや眼鏡などのアイテムが展示。特にペン軸はトキワ荘時代から40年もずっと使用し続けた物だそうです。
ビデオライブラリースペース。映像作品をご覧になれます。
こちらは、図書ライブラリースペース。漫画をご覧になれます。
石ノ森章太郎氏の生家紹介
こちらが、石ノ森章太郎氏の生家。
中に入ると係りの方が丁寧に説明してくれます。
石ノ森氏は比較的裕福な家庭に生まれたとのこと。確かに広いです。
実際に仕事場で使用されていたアイテムも展示されていました。
これは打合せ用のイス。
この回転イスは石ノ森氏が瞑想する際に使用していたイスとのこと。実際、瞑想に浸る写真もありました。
以上、簡単ですが、石ノ森章太郎ふるさと記念館のご紹介となります。
日本漫画の歴史上、最も重要な一人の生まれ育ったこの地を、ぜひ一度訪れてみてください。
石ノ森章太郎ふるさと記念館
住所:宮城県登米市中田町石森字町132(google map)
開館時間 9:30~17:00(入館は16;00まで)
※7月~8月は9:00~18:00(入館は午後17:00まで)
入館料:一般の場合(特別企画展開催中)
大人:700円、中・高生:500円、小学生:200円
団体の場合(20名様以上)
大人:550円、中・高生:400円、小学生:150円
休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~1月1日)
※7月~8月は無休
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