泣けるBL漫画が好きなら必見の最新で面白い作品に出会える143点

作品紹介

ゲイビデオの制作会社、（株）ラッキーホールを舞台にしたオムニバス・ストーリー。一話目の「唇は苦い味」で、すっかりすれた感じのオッサン社長として登場した苦味（くみ）さんですが、実はかつてはポルノスターでした。

過去に遡って元裏社会出身のサクマとの出逢い、ゲイビに出演することになった経緯がわかってくると、切なさで胸が締め付けられそうになってきます。

ゲイビデオの制作現場が舞台なので、当然エロ度は高め。しかも、リバあり、3Pあり。なのに、これだけ切ないストーリー展開できるのは、さすが雲田はるこさんといったところでしょうか。

本当の裏社会の世界やゲイビデオの世界がどんなものか、もちろん知りませんが、読んでいてその世界がちゃんとしたリアリティを持って存在していることが感じられます。そこで生きている人たちの体温が感じられます。

さじ加減を間違えると、BLではなくただのゲイの人たちのお話になってしまいそうな素材ですが、登場人物たちそれぞれが抱えている過去や、恋心、そして心情の変化が丁寧に描かれているためか、エグさは感じませんでした。

雲田さんのあとがきによれば、まだ描ききれなかったエピソードがいろいろとあるそうです。そこまで作り込まれた世界だからこそ、ファンタジーではなくリアルなお話として胸に刺さります。

作品紹介

借金のカタに奴隷として売られた貧乏大学生の鈴木圭一、そしてそれを羊3000匹で買ったのはアラブの王子ハーリド。.....
とここまではありかちな設定ですが、よくあるアラブもののように展開させないのが山中ヒコさんです。

ハーリドは俺様な攻めでもドSな攻めでもなくて、あくまでも優しい。だからなかなか肉体関係には進みません。

話が進んで行くと、第二王子ゆえに抱えてきたハーリドの哀しさが浮かび上がって来ます。

ハーリドの大事にするものをなんでも取り上げてきた第一王子トルーキ。それゆえ、兄に取り上げられる前に大事なものを自分から窓の外に捨ててきたハーリド。

そんなハーリドが、今度も大事な小鳥（＝スズキ）を諦めてしまうのか......？
そんな切ないお話です。

同時収録の短編「淋しさの値段」も、社長・斉藤始×奴隷の高校生ハヤト。これも設定だけ見ると激しいエロになりそうですが、攻めが抱えてきた哀しみがテーマのお話です。

どちらも、しっかりとしたストーリーのあるBLを読みたい、感動したい、泣きたいときにオススメの作品

作品紹介

1巻と比べるとすさまじく分厚い、キャッスルマンゴー2（小椋ムク / 木原音瀬）。
ずっしりとしたページ数・重さが半端ない、そして中身も半端なく読みごたえがある。
ボーイズラブ系の話だが、エロチックさは少な目。
全体的に暗めのストーリー展開である。

1巻と比べると2巻は、十亀・万の心のすれ違いが更に多く、読んでいて切なく・辛くなる。
世界観はしっかり大人なので、心に刺さるシーンも多々。
どちらの気持ちもわかるし、他の登場人物の心模様も様々である。
いつ涙がこぼれてもいいよう、タオル必須で読んでほしい。
待望のラストにも納得がいったし、満足だ。

漫画も小説も面白いので、ぜひ合わせて読むことをおすすめする。
特に漫画から入って小説を読んでいない人は、小説を一度読み、その後また漫画を読んでほしい。

更に感動できること間違いない。
数多あるBL漫画の中でも、キャッスルマンゴー2（小椋ムク / 木原音瀬）はずっと手元に残しておきたい一冊だ。

作品紹介

いびつな家庭環境の中、叔父さんの勇二を好きになってしまった１３歳の駿人。でも勇二が好きなのは・・・。

主役カップルはもちろん、それ以外の人物達の一方通行の恋の矢印がいっぱい出てきて・・・

「あーーー！なんでうまくいかないの！」ともどかしく思いながらも、その痛さが大好物の人には、そのせつなさが快感なること間違いなし！

そしてせつない恋心が好きな人にはもちろんオススメです。

禁断の恋を描いているのに、不思議とほんわかした作品の雰囲気もいい感じなのです。

コントロールしきれない自分の感情や、報われない恋の矢印の発散方法がわからず、キンパツにしちゃったり、家族の前でキスしちゃったりする１３歳。

そんな彼のまっすぐな激情と恋心にふりまわされる勇二（３０歳くらい？）のとまどいとヘタレっぷりがかわいくて良いのです。とにかくおすすめです。

作品紹介

海とヘビースモーカーは原作者付BL漫画。ストーリーは大変よくまとまっていてワケありの男達と海の関係がいい感じにまとまっている。

描かれたストーリーの一つ「海とヘビースモーカー」でケンカ別れをしたまま死んでしまったかつての昔の恋人（妻子あり）との思い出を振り返る様子は、思わず読んでいるこちらがひきこまれて涙を浮かべてしまうほど切なさがヒシヒシと伝わって来るストーリー。

もう二度と手にする事が出来ない輝かしい過去のキラキラ感は、30代になった私にはとてもまぶしかった。

海とヘビースモーカー以外の話でも、くたびれたサラリーマンと美人ダンサーとの絡みや、幼馴染との淡い恋愛話など、海にまつわる美しい話が盛りだくさん、海シリーズで続く著者の続きが読みたいと思えるほど魅力作だった。

登場するキャラクターたちの強烈な個性とか派手なエッチシーンとかは無いんだけど、じわじわ話の世界にひきこまれるような魅力に溢れたBLは榎田尤利さんの原作ならではだと思う。

少しファンタジーっぽさを感じる話もあって、ほんわかしたい気分のときに読んだら気持ちいいでしょう。

作品紹介

『ハイブリッド・スターダスト』のスピンオフ。『ハイブリッド～』はいずれ久喜宮グループを継ぐことが決まっている御曹司、聖人のお話でした。本作は、『ハイブリッド～』に登場していた妾腹の兄、凜のお話。

『ハイブリッド～』がカラッと明るいお話だったのに比べ、こちらは切ないお話です。
隣家て同じ大学に通う会沢征志の目線で語られていく凜。人と馴れ合わず大学でもすっかり浮いた存在の凜ですが、それも久喜宮グループ内の複雑な状況、生まれゆえ。そんな凜に冷たくあしらわれながらも、めげずにしつこく後をついていく、会沢。

ラスト、本当どこまでも凜を追い続ける会沢が泣けます……。

『ハイブリッド～』では、なんとなく冷たそうな人という印象だった凜ですが、その内面を知ると、ホロリと来ました。

作品紹介

思わず表紙買いする人が続出するほど美しく繊細な画の作品だが、内容は、ハードで、SEXと暴力、血とキズとアザ、切なさと愛しさ、虚しさ、涙、怒り、痛み、苛立ち、苦しみ……そんなシーンに溢れている。

手の中にあるのに手に入らない、目に映ってるのに見えていない、見て欲しいのに見られたくない……、DVオトコのかんちゃん、いたぶられてもヘラヘラ彼に寄り添う弓、弓に不器用な愛をぶつける真山の三角関係は、見てるのがつらくなるほど痛々しい。

肌にじっとりまとわりつくような、暗く重々しいテイストは、弓の心の傷を疑似体験させられているようで、読み進むにつれどんどん胸が苦しくなる。

できればこのテイストのまま、最後までまとめて欲しかったのだが……。雰囲気の違うラストのいきなり感が「なんだかな～」と思ってしまった。

「最終夜」の途中までで本編終了でもよったのではあるまいか、と思うのは私だけだろうか……？"

作品紹介

兄の親友で人気小説家の宇佐見に家庭教師をしてもらうことになった高校生の美咲。だが彼が別ペンネームで書いたBL小説をうっかり読んでしまったことから、宇佐美が兄を好きなことが発覚！

お兄ちゃん大好きっ子な美咲はブチ切れるが、強引な宇佐美に無理やり☓☓されてしまって……!?　

報われない片思いに身をやつしてきた才色兼備な大人のオトコ×やんちゃで苦労性な年下男子の大人気凸凹ラブレッスン。

2015年7月からテレビアニメ第3期が放送中、年末には最新20巻も発売予定の超人気ロングセラー。

作品紹介

幼い頃より体を売って生きてきた男娼キョウスケと、ある日その前に現れた謎の男イトウさん。種類は違えども、同じように心に闇を抱えた二人が惹かれあい求め合う、ダークな世界を舞台としたBL作品。

表紙に描かれた、耽美的でSMチックなあやしい世界にやられて購入しました。いったいどんな話しなのかとわくわくしながら読み進めたけど、イメージどおりの美しく、あやしく、そして切なくなるストーリー。

キョウスケの前に現れた、どこか影のあるイトウさんは実は裏社会でとんでもない仕事を生業として生きる男性。そんな彼に運命的に惹かれていくキョウスケ。日の当たる世界を知らない二人が、お互いだけを一途に求めながら逃避行を繰り広げる・・・。

二人とも本当に純粋なのに、置かれた場所や境遇が違うためにうまく交われない。そんな切なさも表現されていて、とっても深い物語世界にどっぷりとハマってしまった。

他に居場所がない二人だからこそ燃え上がる愛、そしてその結末。美しく、切なく、現実に戻るのにちょっと時間がかかった。

作品紹介

大人のための大人の童話…プチファンタジー的作品集。ＢＬのジャンルを超えた、深いイイ話にジワッと涙がこぼれます。

表題『世界が終わる七日前』は人の余命が見える葉山クンとその親友真島クンのお話。ピュア度満載の内容がとにかくステキ。

また収録中の『苺の家』や『カレーの家』も透明な空気感に包まれるＧＯＯＤ。

その他にもちょっと不思議でファンタジックなストーリーあり。

ちょっと人間関係に疲れた時に、冷たいアイスティー片手に読めばきっと信じるココロを思い出させてくれるかも。

作品紹介

この恋は、天国でのみ許される――勇者様が恋をしているのは、天国にいる羊飼いA。 世界を救うために命をかける勇者様はHPがゼロになると、天国で暮らす友人に会いに行けます。 笑顔でそばにいてくれるだけでよかったのに、友情はいつのまにか愛情にかわっていました。 復活の呪文が唱えられる瞬間までは、恋する一人の男でも良いですか？切なくて嬉しくて、苦しくて幸せ。この矛盾を恋と教えてくれたのは、あなたでした。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

作品紹介

夜はともだちは、今まで読んだ中のBLの中でも、傑作と言える1冊。

そもそもSMとか痛そうで迷ったけれど、SMプレイの描写も結構キレイに描かれていて、何よりも真澄の心の動きが切なすぎる・・・。

ノーマルな大学生の真澄と、男性しか愛することができない同じ大学の飛田くんとの駆け引きは、セフレ以上の関係は求めてはいけないムードがあって。

飛田くんはキレイな男の子なのに、友達が一人もいなくて変わり者と言われてる。でも真澄は普通に友達もいて、明るくて優しい。顔もいいから、普通に女の子にも声をかけられたりする。

最初はただの好奇心だったのに、真澄が名前を呼んだらSMプレイは終了のはずが、いつの間にか真澄がそれ以上の想いを抱いていたりして・・・。

真澄がとにかく切ない、いい奴だし、飛田くんのラストの方の行動にもびっくり。

ただのエロ満載のBLではなく、心に染み渡るような、思わず涙が出てきてしまうような、応援したくなる2人のストーリー。

作品紹介

爽やかな表紙に魅かれてて読み始めたところ、1ページ目、しっとりラブラブしているシーンで「父さん」と呼んでいて、「これはヤバイ！？」と驚きが!!!。

でも、ご安心を！ただ父子プレイを楽しんでいる二人のお話です。
といっても、そんな変態なお話でもエロ度の高いお話でもありません。
むしろ涙でジンとくる切ないお話です。

父親のいない高校生、旭は、37歳の佐伯に父親像を求めながら慕っているのですが、父親への愛と恋愛とは違うということに次第に気付いていきます。

好きだけでは済まされない状況になった時、二人はどういう行動をとるのか？
コミカルタッチで描きながらも、芯はシリアスでせつなさたっぷり。
読んでいてとってもせつなく、いい気持ちにさせてくれます。

短編集ですが、どのお話もちょっと設定が変わっていて、
特化したこだわりクセがメイン、その特徴を上手く描いており、変わった面白さがあります。
切り口が上手で読み終わると、切ないながらもきちんと読者の求めているところに着地してくれるので、読後感はGOOD。

作品紹介

「ジェラテリアスーパーノヴァ」は、出会い系の掲示板で出会い、身体だけの関係から始まる…BLでいえば結構定番なストーリー。

でも本作の他作品との大きな違いは、いつもジェラート屋の前で待ち合わせるというところ。

ストーリーにもジェラートは関わってきますが、そういう表現の仕方もあるのか…と関心してしまう。

キタハラリイ先生は本作が初コミックスらしいけれど、とてもそうは思えない！
表紙も色っぽくて、どんなストーリーなんだろうって眺めているだけでワクワクする。

互いに本当の名前も年齢も知らず、ただ肌を重ねるだけのドライな関係から始まったからこそ、徐々に相手に惹かれていっていると自覚した時の受け側の戸惑いが丁寧に描かれているのが素敵。

お互い、なかなか相手に踏み込んでいけないのも、見ているこちら側としてはもだもだするところ。
だからこそ、ハッピーエンドで終わってよかったって心の底から思える！
意外と初々しいところもある2人の恋愛も、見ていて本当に和む。

読み終わった後には、ジェラートが食べたくなるそんな不思議な作品！

作品紹介

すごい、なにこれ！いままで読んだことがない感じのファンタジー！
ニィーニの森に住む動物たちのいろんな物語がオムニバスで詰め込まれた作品。

生きるとか、命とか、そういうことをちゃんと書いてあって、ああそうだよなぁとあらためて心においておかないといけないなと思わされた。一回読んだ後にすぐにもう一度最初から読み返してしまった。

複数のお話がバラバラなのかと思いきやつながっているシーンがいくつかあって、それを探しながら読むのも楽しい。
よく考えて、練り込まれた作品。

エッチはほとんどないし、感情を表現するコマがないので、漫画というより絵本を読んているような印象。

でもストーリー、テーマの根幹がしっかりしているので、読んでいて飽きないどころかどんどんのめり込んでしまう。

ラストはもう涙なしには見れないかも・・・うう。家で読まなくては。
ＳＨＯＯＷＡさんの作品は全体的に評価が高いながらも、この作品は特に二重丸を付けたい作品！

作品紹介

山中ヒコさんの作品の中でもかなりオススメな作品。1,2巻まとめて一気に読んでしまった。
エンドゲーム１・２は、信頼していた義理の父に裏切られた、と感じてしまってからの心の動きとその切なさ描き方がすごい。

義理の親子の関係の中でいろいろ悩むのかと最初は思っていたけれど、実際はそんなシンプルな展開ではなく、上手に伏線が張られ、1巻の終わりから2巻の冒頭あたりで、義理の衝撃的な真実を知った時でさえ、それが一番の悩みではないことに気がつき、そして驚く。

最大の悩みはずっとやさしくしてもらっていた理由を知ってしまった時ではないだろうか。

でもそれは裏をかえせば、どれだけ相手を本気で愛しているかと言うことにつながる。

自分に対して向けられていたのは愛情なんかではなく、償いの気持だったという部分なんじゃないだろうか。
自分が知らない過去に何があったとしても、それでも今は、目の前のあなたが好きだから、だから切ないんだ。

ＢＬ作品の多くは外見だけだったり恋の駆け引きの中で惚れたはれたをやる作品が多い中、エンドゲーム１・２はちゃんとストーリの中で「この人を好きなんだ」と気持をせつせつと描き、読んでいるこっちまで主人公と一緒に切なくなってくるすばらしいBL漫画作品。

作品紹介

大手食品会社の社員食堂、通称「社食部」の中華主任・野乃（元ヤン）と、監査部のエリート美里。まるで水と油の二人が「食べる」ことを通じて心も通じていく。

一見ほのぼのに見せてキュン要素の強いお話です。

元ヤンでリーダーシップも人望もあってガンガン攻めキャラの野乃がラブシーンの時にはネコになっちゃうのが、最強にカワイイ！

美形で華奢でいつも倒れちゃう虚弱の美里が強気に攻めていく姿にグっときます。
本当、いいカップル。

誰も知らない、美里だけが知っている二人の過去が、胸キュンというスパイスもくれて、すごくいい！
　
会社という社会を通しての二人関係、思い出というフィルターを通してののつながりが丁寧に上手く描かれていて読みが応えl満点。

描かれる絵も大変きれいです。細かい小ネタも好きで面白く、素敵な作品です。

作品紹介

山田と少年、本屋で表紙の絵に惹かれて買った。こういう優しげな色の絵がかなり好きで、かなり期待して読み始めた･･･。もうかなりお気に入りの作品となった。絵柄のとおりとっても優しく切ない感じがジンジンくる。

もちろん絵柄は表紙で期待した通りのクオリティで一気にファンになったんだけれども、ストーリーが本当に良かった。片方は最初はBLには興味がないという形なんだけれど、この人、山田が本当に良い人過ぎて惚れてしまう。こんな人実際にいたらとってもうれしいかもしれない。

また、相手の千尋も本当に良いキャラクターだと思う。なんというか、純粋でどこか乙女っぽく、健気、もう守ってあげなきゃという感じ。その上自分がゲイであることに本当に悩んでいて、真面目で、自分のこと真剣に考えすぎて潰れちゃいそうなタイプ。

そんな二人が少しずつ、少しずつ、触れ合っていくさまがたまらなくて、すごく胸がキュンとなってしまった。絵の優しさがストーリーとマッチしていて本当に切なくなってしまうほどの作品。こういう下地があるのでBL的なシーンも盛り上がる。何度も読み返したくなる良い作品。

作品紹介

「窮鼠はチーズの夢を見る」の続編。
俎上の鯉は二度跳ねるは、そこらへんにあるゆるふわ系のBLとは完全に一線を画している。

計算されたストーリー展開というか、とにかく濃厚だ。同性だけでなく、異性間も含めて大きく恋愛というものを捉えている感じが斬新。

いわゆる見目良くモテ人生を歩んできた恭一は、実は自発的な愛情表現が苦手。一方相手を好き好きになりすぎて自分を不幸せにする破滅的な行動に走りがちな今ヶ瀬。

この二人の運命的な出会いは幸せなのか？

本当に人間心理の複雑さを教えてくれ、深く恋愛や人間関係などを考えることのできる奥の深い作品でもある。

ストーリーを上手に転がしながら、終わり方では、なんとなくハッピーエンドではないような、別れもあるんだろうなと感じさせる一方で、ごたごたしながらも何だかんだうまく行くのだろうかと思わせてくれたりなど、想像力をかきたてずにはいられないストーリー展開が素晴らしい。

そのせいか、繰り返し読む度に恭一と今ヶ瀬の未来について毎回違う結果を望んでいる自分に驚いてしまう作品でもあります。

ところどころ人間の本質を鋭く突くような鋭い部分や、恋愛とは何かというような大きなテーマにも触れていて何度読んでも新鮮な作品である。

前作に引き続き、決して読者を飽きさせない。まさに多くのBL好き達に支持される名作。