面白い漫画にドンドン出会えるマンガナビ

home

出版レーベル「HIMEJOHN」代表 田中六大さん

掲載日:2008.10.08

田中六大さん

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします!
今回は、イラストレーター、漫画家、そしてインディーズ出版レーベル「HIMEJOHN」代表など、様々な活躍をされている田中六大さんを紹介致します。

田中六大さん 田中六大
イラストレーター、漫画家。多摩美術大学院美術研究科絵画専攻版画コース修了。第七回アックスマンガ新人賞佳作「返却日」でデビュー。インディーズ出版レーベル「HIMEJOHN」代表。
マンガ掲載歴は、「アックス」「モーニング2」「モーニング」「BUHI」「STARDUST press」等。その他にも、イラスト、フローリングの傷の補修、自宅警備などでも活動中。

himejohn
himejohnは田中六大がやっている出版社ごっこです。
漫画のインディーズレーベルです。
ロクダイの家
田中六大のあまり内容の無いサイト。

田中六大さんの事を教えてっ!

――マンガを描き始めたきっかけは何ですか?

父がガロ系漫画が好きで、母も美術大学卒業だったのでマンガを描くのが自然な家庭環境だったと思います。

――初めて描いたマンガはどんなマンガですか?

小学生の時、横線が入ってるB5のノートに描いたバッグスバニーの真似みたいなマンガです。ネズミが冒険するマンガでした。

――何か一貫したテーマを持ってマンガを描いていますか?

意識してではないですが、自分のマンガを読み返すと死がテーマのマンガが多いです。あとはギャグとファンタジーです。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか?

鼻毛を抜いて小皿の上で燃やすと、紫色の煙がでるのですが、それをじっと見つめていると、描くべきマンガが見えてきます。

――マンガを描くうえで、何に一番苦労しますか?

面白いように感じるお話をつくるところと、上手に見える絵を描くことです。あまり成功していません。

――今までに描いたマンガのキャラクターの中で特に印象に残っているキャラはいますか?

いや...残念ながらどれもあんまりキャラが立ってなくて...強いて言えば実際の友達などをモデルにしたキャラ(けっこういる)が、やはり印象深いです。

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

ぼくの画力で何度も描けるものを描くようにしてます。

――今後描いてみたいキャラクターはありますか?

小学校4年のときの担任のH先生をモデルにしたキャラが描きたいです。太った女性で、暴力をふるうので大嫌いでした。

――そのキャラを使って、どんなマンガが描いてみたいですか?

H先生が巨大化して、新宿を破壊する話です。そして、ぼくがそれをテレビで見ながら、あー新宿に住んでなくて良かったーと思って冷蔵庫に入っているマウンテンデューを飲むという話です。

田中六大さんの描き方を教えてっ!

――1ページあたり、どのくらいで仕上げていますか?

1ページ5時間くらいです。

――画材は何を使っていますか?

ぼくはちょくちょく変えてしまうのですが、今は白黒はスプーンペンと丸ペンです。枠はステッドラーのミリペン、0.8ミリです。インクはもったりしてるんですけど、速乾で耐水なのでウィンザーアンドニュートンの黒です。蜘蛛の絵のやつ。ベタは筆ペンです。白はドクターマーチンのペンホワイトをスプーンペンにつけるのと、あとはそのへんに売ってるペン型の修正液です。紙はマンガの場合はマンガ原稿用紙です。
カラーは、黒インクで描いたやつに透明水彩です。透明水彩はウィンザーアンドニュートンの固形セットに、最近、クサカベとかの肌色とか、よく使う色を買い足しました。紙はBBケントの細目です。画材の話が一番楽しいですね。

――これは便利だ!と思うオススメの道具はありますか?

それぞれ求めているものが違うし、自分でいろんな画材を買って試したりするのが楽しいと思うので、あまりお勧めはありませんが、ファーバーカステルの色鉛筆は良いと思います。あと、細かい水彩をやるならBBケント細目は丈夫だし、便利です。高いけど。絵手紙用(?)の軸に水が入る筆も使えます。毛先がばらばらになりにくい気がします。

――マンガを描くときの作業工程など教えてください。

ぼおっとお話を考えて、メモしたりして、ネームをつくり、友達や家族(や編集)に見せて、意見を聞いて、直して、原稿用紙に鉛筆で下書きをした後、インクで本描きします。そして下書きを消します。

――技術向上の為に何かされていますか?

あ!聞いてください。それなんですけどね、最近毎日写真の模写したりしてるんですよ。簡単なスケッチなんですけど。これで上手くなりますかね?絵が上手くなりたいんですよ。

――マンガを描くときの○秘テクニックをこっそり教えてください!

ネームを信頼できる人に見せて客観的な意見をもらうと良い...いや、これ普通のことだな...すみません。ぼくだけが知ってるようなテクニックは特にないです。むしろなんかあったら教えて欲しいです。

田中六大さんにとってのマンガとは...

――商業でのお仕事経験はありますか?または、初めてお仕事をもらった時の心境を教えてください。

あります。マンガや絵を描いてお金をいただけるなんて、なんて幸せなんだろうと思いました。そして、もっと仕事が欲しいと思いました。今も思ってます。

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか?

かわいい絵(動物とか)が描けます!ギャグも描けます!絵本っぽいマンガとかマンガっぽい絵本が得意です。

――将来こうありたい!という願望はありますか?

草原で蝶を追いかけたり、森でキノコをとったりして暮らしたいです。夜はペチカの上で眠りたいです。

――休日は何をして過ごしていますか?

半年くらい前からバイトのフローリングの傷の補修の仕事が全然来なくなっちゃったんで、ずっと休日みたいなかんじです。このままでいいんでしょうか?休日は、絵やマンガを描いたり、音楽を作ったりしています。あとドトールと図書館に行きます。

――マンガ以外で好きなものを教えてください。

絵本と児童文学です。あと、楽器を弾くことです。

――影響を受けたマンガなどあったら教えてください。

佐々木マキ、たむらしげる、ジム・ウードリング、ジェイスン、ますむらひろし、香山哲、大橋裕之、小道迷子、坂田靖子、高野文子、中世ヨーロッパの木版、ボッシュ、ブリューゲル、アンリ・ルソー、ヨゼフ・パレチェク、デュシャン・カーライ、逆柱いみり、かなまち京成、コマツシンヤ、イタチョコシステム...切りがないのでやめますが、このへんは強く影響を受けていると思います。

――最後になりますが、田中六大さんにとって描くとは何ですか?

核ですね。

――ありがとうございました!

田中六大さん 作品紹介

同人誌コミックFantasyで描いていたものを自費でまとめた
「魔法少女くるみちゃん」の1ページ。

田中六大さん作品紹介



フレンチブルドッグ専門誌BUHIで連載している
サイレント漫画の一部。

田中六大さん作品紹介



同人誌コミックFantasy10号の表紙イラスト。

田中六大さん作品紹介


本コンテンツは引用部分を除きマンガナビが独自に制作しています。出版関係・他の事業者(広告主)がコンテンツ内容・ランキングの決定に関与することはありません。。スポンサー等の依頼による広告にはプロモーションを表記します。また本コンテンツはEC・ASPサイト等から送客手数料を受領しています。詳細はマンガナビについて-制作・運営ポリシーを御覧ください。


<< クリエイターインタビュー<< 一覧へ戻る

"クリエイターインタビュー"新着記事

アフィリエイトバナー

アフィリエイトバナー

テーマ一覧

漫画タイトルあいうえお検索

ログイン
マンガナビゲーター無料登録

マンガナビのメニューをフルに利用するためのログイン登録こちらから

無料登録する