青林工藝舎の漫画誌アックスにて「ガール・デバイス」を連載中の漫画家 杉山実さん

杉山実さん

クリエーターインタビューでは、商業誌で活躍中のクリエーターや同人誌で活躍中のクリエーターなど、みんなが気になるクリエーターを毎回お一人ずつご紹介。
作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします！
今回は、青林工藝舎の漫画誌アックスにて「ガール・デバイス」を連載中の漫画家 杉山実さんを紹介致します。

杉山実
版画、漫画、映像など幅広い創作活動を行い、数々の賞を受賞する。
銅版を用いたエッチング作品は、彼の世界観を力強く表現しており、見る者を圧倒する表現力が高く評価されている。
また、個性豊かなキャラクター制作にも取り組み、創作活動の幅を広げながら新たな可能性を求め続けている。
2005年11月、漫画「マザー・コスモス（青林工藝舎）」出版。
現在漫画誌アックス（青林工藝舎）にて「ガール・デバイス」を連載中。
四コマ戦士　パパ戦記
ミノルランド

【書籍】
『マザー・コスモス』青林工藝舎より好評発売中！

杉山実さんの事を教えてっ！

――マンガを描き始めたきっかけは何ですか？

子どもの頃から絵が好きでいつも絵を描いていました。また近所の本屋に火の鳥やマーズ、ゲゲゲの鬼太郎、デビルマン等の古くて刺激的な漫画が沢山あって夢中になって読んでもいました。そんな日々を過ごすうちに自分でも漫画を描きたいと思いました。

――初めて描いたマンガはどんなマンガですか？

小学生の頃に「サバンナ桃太郎」というキャラクターのギャグマンガをノートに描いてました。
漫画原稿サイズで描いた作品は高校生の時に描いた「アンデット」というホラー漫画が最初です。

――何か一貫したテーマを持ってマンガを描いていますか？

テーマかどうか分からないのですが世界の成り立ちと行く末について、その世界で人がどう生きるかについて興味があります。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか？

不意に印象的なワンシーン、ワンフレーズが頭に浮かんでくるのでそれをきっかけにイメージを膨らませています。

――マンガを描くうえで、何に一番苦労しますか？

作品のイメージをネームに落とし込むときに最初に感じた面白さを失わないようにすることです。

――今までに描いたマンガのキャラクターの中で特に印象に残っているキャラはいますか？

バードマンという鳥人間がいるのですが彼らの自由さが気に入ってます。

――キャラクターを描くときのこだわりを教えてください。

自分が見つけた形を大切にしています。特に一番最初のイメージは重要です。

――今後描いてみたいキャラクターはありますか？

キャラクターというか誰も見たこともない様な世界を構築したいです。

――そのキャラを使って、どんなマンガが描いてみたいですか？

誰もがワクワクするような純粋な冒険活劇です。

杉山実さんの描き方を教えてっ！

――1ページあたり、どのくらいで仕上げていますか？

1ページ１日が基本のペースです。

――画材は何を使っていますか？

ニッコーのGペン、パイロット製図用インク、カイメイのレタリング・ゾル、ケント紙

――これは便利だ！と思うオススメの道具はありますか？

道具というわけではないのですが筆圧のせいか親指が痛くなるので自作の親指保護カバーを作ってます。

――マンガを描くときの作業工程など教えてください。

下書き→ペン入れ→ゴム掛け→ベタ→ひたすら描き込む！

――技術向上の為に何かされていますか？

毎日絵を描く事ですか。

――マンガを描くときの○秘テクニックをこっそり教えてください！

ひたすら描き込む事です。

杉山実さんにとっての描くとは...

――初めてお仕事をもらった時の心境を教えてください。

嬉しかったですね、でも不安もありました、色々な物が混ざった複雑な心境でした。

――自分のアピールポイントはなんだと思いますか？

ひたすら描き込んでいる所でしょうか。

――将来こうありたい！という願望はありますか？

他にない漫画家になりたいです。

――休日は何をして過ごしていますか？

3才の娘と公園で遊んでいます。

――マンガ以外で好きなものを教えてください。

映画、読書、ゲーム、水泳

――影響を受けたマンガなどあったら教えてください。

デビルマンです。

――どのあたりに影響を受けましたか？

小学校の時に読んだのですが初めから終わりまで全てが衝撃的でした。

――最後になりますが、杉山実さんにとって描くとは何ですか？

生活です。

――ありがとうございました！

杉山実さん　作品紹介

『三つこぶ丘発電所』
大型のエッチングの作品です。

【作品のイメージ文】
止めどなく大地をはみながら三つこぶは
昔おじいちゃんに良く言われた言葉を思い出していました。
何かを得るには何かを捨てなければならない。
一体僕は何を捨てて何を得たのだろうか、三つこぶは思うのでした。

『マザーベーコン』
大型のエッチングの作品です。

【作品のイメージ文】
冬、大きくしかし孤独なマザーは子ども求めて徘徊します。
彼女の大きいけれども鈍い脳は
子どもを産んだ記憶さえも教えてはくれないのに。
自分と同じものに会いたい、
彼女の大きく鈍く重い脳は鮮烈に彼女を突き動すのです。

杉山実さん　作品紹介2

『カウ』
オリジナルのロボットフギュアのボックスアートです。

『スワロー』
オリジナルのロボットフギュアのボックスアートです。

『ガーゴイルシティ』
イラストのハウツー本用のイラストです。

【作品のイメージ文】
その街は何百年も前に滅びました。
新しいエネルギー機関の暴走事故によって住人は死滅したそうです。
しかし街の防衛装置として作られた
ガーゴイル達は今日もこの街を守り続けています。
彼らは誰もいないこの街を永遠に侵略者から守り続けているのです。

杉山実さん　作品紹介3

『マザーシップ』
漫画マザーコスモスのイメージボードです。

『ケンタウロス』
漫画マザーコスモスのイメージボードです。

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