「きっかけというのは既存の作品に対する欲求不満なのかも」飯間まりねさん 後編
掲載日:2007.09.06
第12回 飯間まりねさん 後編
インディーズコミックで活躍されているクリエイターに作品の裏話や普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問を伺いました!
この同人まんが道を読んでからインディーズコミックを読めば、より一層楽しめること間違いナシ!
今回は、切ないストーリーで涙を誘う、飯間まりねさんにインタビューしてきました。
プロフィール
PN 飯間まりねさん
兵庫県在住。A型。てんびん座。
美容師をやりながら、いそがしい合間を縫ってマンガを描いています。
というのはペンネームの設定です(笑)
これまでいろいろなペンネームを名乗って来て、それぞれにそれぞれのプロフィールが設定されています。
事実は「兵庫県在住。A型」までかな。
残念ながらマンガではないんですが、別のペンネームで原稿料というものをもらっていた事も一時期ありますよ。
それ以外は正体不明ということでお願いします。
飯間まりねさんのインディーズコミックをまとめて読んじゃおう!
飯間まりねさんにインタビュー
マンガに関わらず、物語というものを描き始めるきっかけというのは、
既存の作品に対する欲求不満なのかもしれませんね。
――「木製のひと」は別に原作者の方がいらっしゃるようですが、今後も原作ありのものを描いてみたいですか?
うーん、そういう希望はありません(笑)
「木製のひと」は師匠の数ある描きかけの作品から選んで、気に入ったのでもらってきました。
でも、他の作品は却下という感じ。
反対に、自分の作品を誰かに描いてほしいと言うのもあまりないですね。
ただ、描いていただく人に好きな人を選べるなら考えてもいいですけどね(何様だよ)。
ストーリーは考えたものの、こういう絵を描くのは苦手だなーというのもありますからね。
――マンガを描くうえで、ネタ探しとかってされてますか?
小説をよく読みますが、たいてい自分なりに結末を予想して読みます。
その結末が予想に反していて、しかも自分の考えてた結末の方が面白いじゃんと思ったら一つ出来上がりですね。
マンガに関わらず、物語というものを描き始めるきっかけというのは、既存の作品に対する欲求不満なのかもしれませんね。
ある物語を読んだ自分が、これは何もかも自分好みだと思う作品は数が少ないですよね。
面白かったと思っても、好みということでは少し違ってたりする。
そうすると自分で自分好みのお話を作っちゃえーということになるんですね。
そういうことで、小説に限らず、映画とかテレビとか、物語全般を目にすることがネタ探しになっているんだと思います。
――影響を受けたマンガなどあったら教えていただけますか?
ふくやまけいこさん、吾妻ひでおさんが、絵、ストーリーとも先生という感じかな。
好きな漫画家さん、影響を受けた漫画家さんは書ききれないほどいます。
書きますか?延々とリストが続きますよー(笑)
――マンガ以外で好きなものなどありましたら教えてください。
小説ですね。特に長編SF。
ホラーはあんまり読みませんが、スティーブン・キングは別格で、全作品買い揃えています。
――インディーズコミックに投稿する事になったキッカケがありましたら教えてください。
コミックスタジオの投稿サイト「コミックアジト」が閉鎖になったことですね。
路頭に迷うところだったのを救っていただきました(笑)
「コミックアジト」があのまま存続して、採算が取れて、企業のお荷物にもならず発展していたら
「マンガ読もっ!」見たいな場所になったような気がしますね。
そういう意味で「マンガ読もっ!」さんには、ぜひ頑張ってほしいと思います。
――次回作はどんなものを考えていますか?
最近しばらく4コママンガばっかり描いているので、そろそろまたストーリーマンガを描きたいですね。
ネームだけでほったらかしにしているものが数本ありますよ。
ほんの2、3日前にも16ページほどの新しいストーリーが浮かびました。
だけどこちらの「1日1コマ」にも投稿したいし、仕事も忙しいし、思うように行きません。
――最後に飯間まりねさんにとっての同人マンガとは何ですか?
プロデビューとかを考えている人にとっては踏み台?それともウオーミングアップかな?アイデアの貯金とか。
そんなことをこっから先も考えていないわたしにとっては趣味なんですけど、今やもう生きがいと言ったほうがいいかもしれません。
以前、盛んにマンガを描いていた時期があって、次第に熱意を失い、ついに描かなくなってしまっていました。
それとともに、小説も読まなくなりこのまま無趣味な人生を送るのかなーと思っていたときに発売されたのが「コミックスタジオ」です。
飛びつきましたね。
それ以来、多少の浮き沈みはあるもののずっとマンガを描いています。
これからも描き続けると思います。
ノートに描いた「カギをひろった」のネーム。長い作品はノートにまずコマ割してからパソコンの作業に入るそうです。
飯間まりねさんの処女作「名なしの森の小劇場」をリニューアル中だそうですよ。
同人まんが道(後編)いかがでしたか?
今後もどんどんインディーズコミックで活躍されている方をピックアップ致します。
次回もお楽しみにっ!
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