仕事でＰＣの前に座りっぱなし趣味でもＰＣの前に座りっぱなしでこれではマズいと思い何とか足腰を鍛えようと重り入りの靴に

第35回 雅遥さん 前編

同人まんが道では、インディーズコミックで活躍中のクリエイターをご紹介します。 作品の裏話や、普段どんな風に作品を制作しているかなど、気になる疑問をインタビューでお聞きします！ これを読んでからもう一度作品を読んでみると、より一層楽しめることまちがいナシ！
今回は、インディーズコミックで好評連載中の【天と地の狭間に】作者、雅遥さんにインタビューしました。

雅遥
どこにでもいるオリジナル同人漫画描き。広いネットの片隅で、地味に活動中。いいじゃないですか、下手の横好きでも。
仕事でＰＣの前に座りっぱなし、趣味でもＰＣの前に座りっぱなしで、これではマズいと思い、何とか足腰を鍛えようと、重り入りの靴を買って歩いている。
合い言葉は(`･ω･´)つ『これ、マンガですから！！』
漫画SNSマンガ読もっ！雅遥さんのページ
公式HP　β-えんどるふぃん

天と地の狭間にをまとめて読んじゃおう！

雅遥さんの作品をまとめて読む

雅遥さんにインタビュー

――雅遥さんこんにちは！今日は雅遥さんについていろいろお伺いしますのでよろしくお願いします！

宜しくお願いします！ってか、ほんとにこんな所にお邪魔しちゃって、いいんですか？ドキドキです。

――まずは、PNの由来を教えてください。

思いっきり同人っぽいものにしようと思って、あれこれ考えていたような気がします。サイトを始める前に、パソコン通信の会議室で使っていたハンドルが"はるか"だったので、漢字にして、そのまま使うことにしました。"雅"の方は、昔よく行っていた小料理屋さんの名前。

――マンガを描き始めたきっかけは何ですか？

話を作るのが好きだったから。マンガって手軽な娯楽だし、読んで面白かったから、「私も描こう～」となりました。

――初めて描いたマンガはどんなマンガですか？

マンガというか、妖精の出てくるイラストストーリーを、保育所に通ってた頃にノートに描いてました。もちろん完結しなかった上に、絵も話も意味不明だったと記憶してます（当時の自分にだけは分かっていたらしい）。
描き始めるのは誰にでもできる。完結させるのが至難の業だと学んだ5歳の春...。

――何か一貫したテーマを持ってマンガを描いていますか？

特に意識したことはないです。ただ、「どうしたら読み手さんに楽しんで貰えるか」を考えるようにしています。
自分は描いてて楽しいんですよ。好きでやってるのだから、それは当たり前。描いたものを公開すると人目に触れるわけで、やっぱり読んで"時間の無駄した"と思われるよりは、"面白かった"と思ってもらえたらいいなと思います。
萌えが共有できたら尚嬉しいです。

――作品のアイディアはどうやって考えていますか？

"思いつき"が最初です。何かとっかかりのシーンや台詞が浮かんで、そこから前後に広がっていく感じです。
きかっけになるのは、ドキュメンタリー番組だったり、本の一節だったり、色々です。最初は複数のメモができて、それが絡み合って地図みたいになって、話とキャラと世界ができます。そこからイントロとラストが決まって、細部を詰めて矛盾をなくして1つの話になります。

――マンガを描くうえで、何に一番苦労しますか？

時間が足りないことです。趣味でやっているので、費やせる時間は限られています。1作仕上げるための作業は、ＰＣを使うことで以前よりだいぶ効率化できているんですが、これ以上を望むなら、単位時間当たりの生産性を上げるか（＝筆を速くする）、時間を多くとるかしか方法がないです。さささ～っと描ければいいんですが、これがなかなかできません。
絵も話もまだまだ拙くて、上手くなりたいと練習しようとしても、やっぱり時間がないとどうしようもないです。

恋愛ものとかファンタジーをやってみたいです

――今回のマンガ（天と地の狭間に）のテーマを教えてください。

長～～～いシリーズものの、登場人物紹介と人間関係の説明。
人間嫌いの主人公が、相棒と知り合って、初めて自分から他人に歩み寄ろうと1歩踏み出します。登場人物の成長は、テーマというより物語の基本ですよね。基本通りの話です。

――『天と地の狭間に』を描こうと思ったきっかけを教えてください。

『天と地の狭間に』は『サイエンス・アドベンチャー』というシリーズの第1話なんです。話そのものは、第2話の方が先にできました。ウイルスを使ったバイオテロ絡みの科学サスペンスです。そちらには登場人物の生い立ちや、主役二人が知り合ったきかっけの説明がないんです。第2話なので、当たり前といえば当たり前なんですが。
二人が知り合ったいきさつとキャラ紹介の話が必要だなと思って、あとから作り足したのが、第1話『天と地の狭間に』です。時間軸に沿って進めて行く方が、読み手さんの混乱が少ないので、第1話から描き始めました。
実は公開は小説版が先で、現在第4話まで自サイトの方に出して一区切りついています。
『天と地の狭間に』は人物紹介で、分類するなら人間関係が主体のドラマです。第2話以降はサスペンスで、少し雰囲気が変わります。
そういえば、第2話の§1の英語版だけこちらに先に出してますね。『天と地の狭間に』が終わり次第、日本語を版作りますので、また宜しくお願い致します。

――今回の作品で雅遥さんのいちおしキャラは誰ですか?

主役コンビの一人、シド・ワイラー。

――そのキャラを描くときのこだわりを教えてください。

いつも仏頂面で不機嫌そうな顔。

――そのキャラの設定秘話などあったら教えてください。

私的萌えポイントを全て入れ込みました。黒髪、白衣（理系）、眼鏡です。

――今後描いてみたいマンガはどんなマンガですか？

恋愛ものとかファンタジーをやってみたいです。アイデアだけは色々と作ってます。先に小説なりシナリオなりを最後まで作っておこうと、密かに作業中です。
あとは、こちらには出してないんですが、自サイトに連載途中でストップしている話があるので、その続きを何とか...。

雅遥さん作品紹介

天と地の狭間に
近未来、架空の都市サイエンス・シティが舞台。 ウイルス研究所のフレディは、ある日、情報工学研究所のシドに共同研究の話をもちかけた。人間嫌いで、それまで他人との接触を可能な限り避けてきたシドだったが、不本意ながら共同研究をＯＫすることになってしまう。
フレディと接するうちに、シドは少しずつ変わっていく。ゲイのフレディは、シドの複雑な過去を知り、惹かれていくが、相手が相手なので......。

天と地の狭間にをまとめて読む

天と地の狭間に 名場面

キャラクター紹介

酒返せ！

シド
人間嫌い。父親の虐待から逃れるため姉と共に家出→路上強盗→少年刑務所を経て、サイエンス・シティ情報工学研究所の研究員。
20代後半。給料の半分しか働かない主義。自称"アルコール燃料で動く。"

僕が天然なら君なんて野生じゃないか

フレディ
人当たりのいい天然入りの青年。シドと同い年。
ゲイをカミングアウトして家族と色々揉めるも和解。
サイエンス・シティ・ウイルス研究所の研究員。給料の倍は働いているらしい。実験と料理の手際がいい。

ストーカーになりそうにないハンサムさんならいつでも大歓迎よ

アリシア
フレディの高校時代の同級生で、彼に片思いしたものの、ゲイだとわかり玉砕。腐れ縁のまま現在に至る。彼氏募集中の、物理学研究所の研究員。
なぜかストーカーにばかり好かれるのが悩みの種。

同人まんが道（前編）いかがでしたか？
次回は、雅遥さんへのインタビュー（後編）になります。

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