勉強になる！三十歳バツイチ無職、酒場はじめます。

これはなかなかタメになります。28で会社が潰れ30で妻から離婚されちゃった無職男が、3坪の小さな店舗付き長屋で暮らし始めたら客が紛れ込んでくるんでなし崩しに酒場の営業を始める。 というお話です。

導入としてはそんな感じでスタートするんだけど、一件ダメ男として登場したこの主人公、なかなか柔軟。かつ真面目。そしてとても工夫屋。（多分最後のが一番重要）。 
まずはありものの簡単なおつまみから、色々な人にアドバイスをもらいながら、段々と工夫して人気のお店に育てていきます。 

しかも「単にレシピありき」だけじゃなくて、原価率の話やオペレーションの工夫についても話題がチラ見せされていて、飲食業じゃなくても勉強になります。 

こんな風に書くと難しい系のマンガだと思われそうだけど、単純に主人公がドンドンやってくる困難な状況に、アイディアと工夫とで切り抜けていくストーリーは王道的に面白い。 

そしてレシピは参考になります。 
こんなお店が近所にあったら通ってしまいそう。 豚おでん美味しそうだなぁ。冒頭のアヒージョも簡単そうで美味しそうだなぁ。 

ただし、第1巻ラストの「霧の中のお魚たち」というポエジーなメニュー名は、「イタリアンお造り3点盛り」とかにした方がメニュー名からシズル感が感じられて女子受けしそうに思うのですが、みなさんはどう思います？

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