青林工藝舎の青年漫画新刊30作を新着順にあわせて読みたい特集と著者関連作も紹介

穴があいた靴下。買えなかった駄菓子。お父さんから届いたクリスマスツリー。 悲しかった事も嬉しかった事も、子どもの頃の思い出をやさしくハグする、切なくも懐かしい短編10話を収録！

魔女として生まれながらも母親の愛を知らずに育ち、何事にも自信が持てなかった女の子の成長物語。

80年?90年代にかけて日本のパンクロック界を駆け抜けた一人の男の掛け値無しの青春物語。

この子供なら、俺を必要としてくれる――暴力で支配していた恋人と別れ、依存先を失い途方に暮れる臨床心理士の高杉は、副業のスクールカウンセラー先の高校の生徒・勇が、自分と同じように「1人は寂しい」「誰かに必要とされたい」と切望していることに気付く。この子供の気持ちを解ってやれるのは自分だけだ…いけないと思いながらも手を伸ばすが、逆に勇から「僕の恋人になってよ」と迫られて…。孤独で病んだ大人×孤独で聡明な高校生の、危険すぎる共依存、そしてその先に待つ真実の愛についての物語。

恋愛に懲りた私は、男から解放されたのかもしれない。だから、もし私が死んでも、陳腐な美談なんていらない…。webアックス「放電横丁」で連載された1話読み切りのシリーズ。様々な環境で生活する大人の女性を主人公に、いろんな愛を「俯瞰」で見つめ直す、女の生き方12編。

ゆうやけ公園で暮らすホームレスの男性が、公園を行き交う人々の人生を垣間見る、名も無き人々の物語を描いた傑作が遂に復刻!

九龍ジョー大絶賛!! 「ありえないほうへと転がっていく世界で、こんな漫画を待っていた。」 「夢のロジック学習帳。つまりこれは、私達に必要な最新の現実入門。」 2015年、本誌『アックス』でデビューし「いっけんやとうます」を連載。また、twitterで発表する漫画には「いいね」が2万、3万越えで大反響! 現在、あたまゆるゆるインターネット『オモコロ』で「メデューサちゃん」を好評連載中!! ※本作品は「いっけんやとうます」というタイトルでマンガ誌『アックス』に連載。単行本化にあたり、加筆修正再構築しました。

お下品なれどスコブル心優しい人々を描いたら天下一品! 「意識低い系」なれどゴキブリにも負けぬ強い生命力で今日を生きる。大人気の「山下則夫」シリーズも収録。

おやまにひとり 取り残された わらしがおります いつもの洞で 目覚めます 2014年、第16回アックスマンガ新人賞・南伸坊個人賞を受賞しデビューした著者初の作品集。 昔むかし、神隠しのように突然姿を消したわらしはおやまで独り、悠久の時を過ごしています。 その長い長い時間の中で出会ったケモノやニンゲンやモノノケたち、 みんながいなくなってもわらしだけ、いないけどそこにずっといるのです。 …これは孤独をもてあます生き物たち全てに贈る、いつかどこかの物語。 「優しいおやまの世界に鼻をくっつけて見とれました。わらしが遊んでくれるから、何も見てない怖くない。」西村ツチカ(漫画家)??帯文より

「ガロ」掲載作を全網羅 「ねじ式」（オリジナル２色バージョン）「噂の武士」（４段組バージョン）他、65～70年発表の代表作を初出誌サイズで一挙に再現。単行本未収録を含むカットやエッセイも可能な限り収録し、単行本により微妙に異なっていたセリフもオリジナル無修正版とした定本的集成。完全作品リストを始めとする最新版年譜を付した決定版！

惑いの時代を生かされているわたしたち日本人の根底にふれる〝たましい〟の物語。 収録作品「善光寺巡礼記（ビリーバー 信者）」「犬童平介裏暦絵日記」「犬童平介裏暦絵（ダキニ編）」「クモマッカシッケ」「インスティゲイター（教唆者」 付記「十干十二支」「旧暦」「九星占い」「山内丸山」

平和そうな日常に異物をブチ込め!　欲望をさらけ出せ!7ページ、4ページ、1ページマンガをギュギュッと1冊に収録。

「長編を描きませんか」…手塚治虫の言葉に導かれ、大阪日の丸文庫からマンガ家デビューした少年・勝見ヒロシは、松本正彦、さいとう・たかをなど同期の作家との交流を通じ切磋琢磨する中でいつしか「マンガではないマンガ」を目指し始める。手の追随ではなく、発展、継承――コマと時間のシンクロによって現代のマンガ表現に大きな影響を与えたルーツ・オブ・オルタナティブ・マンガ=劇画の勃興期を活写し国内外で絶賛された大作、前編。

水木しげる、つげ義春両氏絶賛!!
「つげさんの『紅い花』にはビックリしましたが、アンタ、この勝又進、『桑いちご』にもオドロキました。オモチロイ！」…水木しげる
「久しぶりに優れた作品にお目にかかり、嬉しかった。ぜひ一度読んでいただきたい、と切に願わずにはいられない。劇画を見る目が、きっと変わるはずである」…つげ義春（「カスタムコミック」1980年3月号より）
70年代末~80年代初頭にかけ『漫画ゴラク』『カスタムコミック』『ばく』他に発表された作品群をセレクト。つげ義春も激賞した『桑いちご』（日本文芸社）収録作品に単行本初収録作品を加え、劇画家としての勝又進の真価を問う。解説：呉智英

人類滅亡を企む謎の一味に敢然と立ち向かう正義隊。ケズルが走る! 元子の跳び蹴りが炸裂する! 増頁&ピンナップ付きで更にパワー全開の第2弾! 正義隊ヤバイ!!! ◎帯文: 大竹伸朗

これは夢の中の出来事? いや違う、だって……、地盤竜の化石も鳥の実もマッシュルームガーデンも…全部記憶にあるんだ。眠りから醒めてもまだ続く水色炭酸水の泡のはじける音は、また僕を異次元の世界へと誘い込む……。 2004年、第6回アックスマンガ新人賞にて〝本秀康個人賞を受賞しデビューした著者が、独特の世界観で描く異次元SFファンタジー作品集!!◎描き下ろし「SWITCH」14頁収録!◎帯文:本秀康

さよなら、ぼくらの青春の光と影。1984-1989ザ・ベストテン、ベータ対VHS、グリコ森永事件、キツネ目の男、夕やけニャンニャン、日産Be-1、便所の落書き、阪神優勝、ホンダCBX250、のりピー音頭、ディスコ、電電公社民営化、ロス疑惑、酔拳、ファミスタ、瓶のコカコーラ、リゲイン、三浦和義、ノルウェイの森、カウチポテト、バブル、オレたちひょうきん族、アッシーくん・めっしーくん、聖子ちゃんカット、テクノカット、ワンルームマンション、タケちゃんマン、日産シーマ、熟女、24時間戦えますか?、尾崎豊、元気が出るテレビ、サラダ記念日、黒電話、アダルトビデオ、新日本プロレス対UWF……という時代の人妻マンガ。

「だれもが悲しいのなら……人はなんのために生きてきたのか……」
家族を捨てた父、母の狂気、祖父の死……重い十字架を自ら背負い、けなげに生きる少年・土門健。苦難をはねのけ、彼が目指す「理想の村」の行方は……。
「ジョージ秋山捨てがたき選集」第7弾。75年の単行本化以降、一度も復刊されなかった一番の問題作、36年ぶりの復刊!
(1971～1972年、集英社『少年ジャンプ』連載)
監修&巻末ジョージ秋山インタビュー:大西祥平
上巻ゲスト解説:呉智英

2001~2003年、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)増刊「新僧」に連載され、一部読者の熱狂的支持を受けながらもなぜか単行本化されなかった超絶カルトマンガ、遂に降臨!! 「唯一無二の面白さ を楽しんで欲しい」(山田芳裕) 読み返していくとふと気がつく。このマンガはギャグじゃない。いや、コメディですらない。これはツギノツギオという作家が、アスリートのように自分を鍛え上げ、何度も発生する暴発事故の連続の中で「オレ内部」の魔物を捕獲し続けていく狩りの記録でもあるのだ。(大西祥平・解説より)

闇に光る漆黒の不安を
あの人が拭ってくれる
流れ星じゃない
あれは……。
星匠の導きで不安や迷いの闇から解き放たれる瞬間の静寂を描いた、描き下ろし巻頭2色「星匠」、過去の記憶から闇へと突き落とされる青年、瓢箪から突然現れた小さな子供との一夏、タフィーを求めて夢を追う子供たち、異国の人形を巡るドタバタ劇、暗闇の中から導き出される光の世界……等々、ささやかな日常に隠れ潜む「視えない世界」の出来事に、切ないほどに心がざわめき、全ての物語がファンタジーの力で力強く輝き出す!
待望の短編作品集第二弾、いよいよ刊行!

「オリは誰なんだよう!!」
泣く子もだまるスンズク歌舞伎町の帝王、極道金貸し、毒薬仁太郎! 出色の存在感を誇る異色作、全ジョージファン待望の初単行本化!
◎1995年『スーパージャンプα』『ALLMAN』(集英社)連載
◎初収録作品「賞罰なし」(50ページ)併録
◎監修&解説、巻末ジョージ秋山インタビュー:大西祥平

運命に笑いブルースにむせび泣く、昭和の「基本的人権」をおおむね守り続ける、お東陽片岡先生待望の新刊!! バブルも財政破綻もセレブもロハスもまったく関係なし! 食べてクソしておセックス、飲んでくだまき布団に入る…。そんな毎日に疑問も持たず、平成の世をただひたすら逞しく生きる昭和魂の人々を、 畳の目と共に描いた超おケッサク短編集。お東陽先生の出身地板橋区十条で撮影した、すこぶる昭和な写真も満載!

日本史(死)2002-2006「週刊現代」に連載された「不死身のニッポン」を中心に、日本で起きた、しようもない事件の急所を、花くまゆうさくがギュギューッ、と絞め上げた4コママンガ集。ニセ札、タマちゃん、SARS、学歴詐称、盗撮、年金問題、振込み詐欺、崖っぷち犬…2002年~2006年のアノ事件を斬る。

天地も分からなくなるほど彷徨う魂の着地点を求めて果てしなく続く旅…。命を削る音をたてながら、懐かしい刹那と激しい煌めきが深く交差し浮遊する細胞の固まりが、大きな弧を描いて飛び立つ先は一体何処だ…。22編タイトルが全て擬音という前代未聞の試みと著者自らが撮影した写真4点を収録。力強い筆致と胸がつまるほど繊細なコトバで20代の着地点を模索する[奇的]の楽想!!