少女漫画で完結してなお名作!本当におすすめしたい漫画作品を厳選
掲載日:2018.10.31
少女漫画の名作はこれ!
たくさんある少女漫画の中kらこれだ!という名作を掘り起こしました!時代は変わってもドキドキワクワクな気持は変わりません!
ランキング第1位 町田くんの世界
少女漫画の名作はこれ!
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
メガネ男子だけど別に秀才じゃ無い。そして高身長でも飛び抜けたイケメンでもない。
そんな町田くんはちょっとズレた真面目さんで、そして"天使ですか---!?"と叫びたくなるほどの優しい男の子です。
誰にでも、特に女性や子供、最後の方では近所のおじさんにまで、真っ直ぐに思いやりと優しさを表現していく町田くんは、世界最強の性格イケメンです。
町田くんがあまりにも優しいので"もし相手が悪意のある人物だったらHP削られてしまわないか?"とハラハラしちゃうほどですが、お話の中で出会っていくキャラのほぼ全員が町田くんのズレた優しさに影響されて、あっけに取られて、あっさりと武装解除してしまうのです。
世の中、こんな善人ばっかりじゃない。それはわかっています。でもこの作品を読めばこんな善人に近付くことはできそうな気持ちになれます。
温かくて思いやり深い。そのために逆に空気が読めて無くても気にしない。
本当の優しさとは何か?を嫌味無く教えてくれます。
本当は終わって欲しくなかった。もっと、ずっと続けてくれても・・・とファンは泣きそうになりましたが、読む人読む人を虜にする少女漫画なので、そして読む人読む人ほぼ全員をファンにしてしまう町田くんなので、未読ならば全巻買いをおすすめします。
全巻たった7冊なのもお手頃です。
ランキング第2位 17歳、キスとジレンマ
少女漫画の名作はこれ!
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
17歳幼馴染みの高校生のいとこ同士の恋愛がテーマ。
タイトルにジレンマとあるように気持が通じてるようで、通じず。通じてないようで、通じているもう本当にじれったいほどに可愛い二人の高校生の恋愛漫画。
様々な出来事を前に二人の気持ちがすれ違ったり、上手く伝わっていなくて読んでいてうーん、もうっと思いながらページをめくるじれったい恋愛展開がお好きな方には絵柄と一緒に楽しめる独特の視点をもった恋愛漫画。
恋愛ヘタレイケメン男子の恋模様がなんとも情けなく、描かれていて、そんなヘタレイケメン男子の行動を見て、だんだんと、もうちょっと、ほら、こうしたらいいんじゃないの!恋で失敗したくないのはわかるけどさ、ってな感じで自然と応援してしまうことでしょう。
気がついたら私だったこうして欲しいのに!と言う感じ。
恋愛を意識し始めた頃の自分を思い出しながら、脳内恋愛会議を開いて読むととっても楽しめる作品。
読み終わる頃にはヘタレ男子も恋愛守備範囲にはいってしまうかもしれません。
ちょっと危険な恋愛漫画かも!
名作品にはランキング無用!恋愛、胸キュン、泣ける、感動、青春、ラブコメ、友情、どのジャンルでも読む人の心をいったん掴んだら離さないのが名作と呼ばれる作品。まだ出会ってない名作はたくさんあるはず!
電子書籍もあり、いつでもどこでも読めるようになった今だからこそ完結しているまだ読んだことがない少女漫画の名作を一気読みしよう。それはとっても幸せなこと。
何年経っても、いつ読んでも名作がくれるその喜びは変わらないから。
日本に生まれて本当に良かった!(今回のランキングはマンガナビの注目度の独断です)。どれもすっと読んでいたい、読み返したい作品ばかり!本当におすすめしたい漫画作品を厳選しました!
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめ漫画ランキング
ランキング第23位 式の前日
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
絵が上手くて情報の出し方が上手い。短編集なんだけれど第一話が大変うまく、心に刺さる。どうってこない日常のように見せて重要なシーンをキレイにみせてくれる。とにかく上手い!
「式の前日」は何気ない日常の話が上手に切り取られて丁寧の描かれた短編作品集。
表題作である「式の前日」は、結婚式前日のある男女の様子を描いた作品なのだが、この小さなお話の中に思わず涙が出てしまうシーンがある。そのストーリーの切り出し方は上手い。しかもどんでん返しまでついてくる。
そのほかの短編もどこにでもありそうな家族の日常の話をもってくる。
日常の中の何気ない会話、しぐさ、表情、場に流れる空気感が何気なく丁寧に描かれ、ふと気がつくと心にグッとささるシーンに変わる。
誰もが当たり前と思っているの日常、その中で人々が見落としがちな人と人の関係の温かさに光をあて、何かをハッと気づかせてくれる。
この漫画の魅力はなんといっても切なく、胸を締め付けるような感じでもあり、でも、爽やかな読後感が心地よく残る。
絵がとても上手く、話しの切り出し方が絶妙。どのストーリーもどうってこない日常のように見せて重要なシーンをキレイにみせてくれる。とにかく上手い!名作です!
ランキング第22位 紅茶王子
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
紅茶同好会のお茶会で満月の夜に伝説のおまじないをしてみたら素敵な王子様が現れ、願いを3つだけか叶えてくれるという・・・。
不思議で素敵な出会いから始まった紅茶王子たちと奈子(たいこ)たちとの奇妙でファンタジーな学園生活が始まっていく。
「満月の夜の伝説のおまじない」により同好会のメンバーにそれぞれ紅茶王子・王女がつき、それぞれの紅茶王子たちが繰り広げる毎回のエピソードが素敵で楽しく優しいのです。
紅茶王子や王女がそれぞれに個性が違っていて、姿だけじゃなくて、しぐさや言葉の使い方も王子様らしくて妙に魅力的で、読んでるうちにきっと、どれかの王子様や王女様を好きになってしまいます。
また、それぞれ王子、王女に絡んだ面白いエピソードを読む度にその王子や王女の名前の銘柄の紅茶が飲みたくなるから不思議。
読めば読むほどストーリーと登場人物達に引き込まれます。
この漫画で紅茶好きが一気増えたという話はこの漫画を読むと信じられます。
そして一番の肝は紅茶同好会の部長であり、主人公の奈子とアッサムの恋の行方。
中盤以降、アッサムの国の事情と二人の恋が微妙に絡み合い、前半ののんびりムードとは一変してハラハラ、ドキドキの連続。
一気に最終巻まで素敵なファンタジーで誘ってくれます。
つい、イケメンのアッサムにこんなことを言われてるのは自分じゃないかしらとか、言われてみたいと錯覚しちゃうぐらい、気がつくと感情移入してしまっているシーンがたくさん。ついついときめいてしまうような素敵なファンタジックなストーリー。
読後感はとっても素敵。まだ読んでない人はなんて幸せなんでしょう。
とっても優しい気持ちになれる素敵な少女漫画です。
再度読み直しをして再び「紅茶王子」世界を堪能しつつ、
実は続編の茶王子シリーズ「桜の花の紅茶王子」が始まっているので、こちらへ手を出すのもおすすめですよ。
ランキング第21位 ママレード・ボーイ
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
両親の離婚宣言から始まる物語。当時は中々衝撃的でした。
今考えれば、ぶっ飛んだありえない二組の夫婦なのですが、唐突に同い年の男の子と一つ屋根の下で暮らす設定はマンガらしいと言えば、マンガらしいのかもしれません。
遊の元カノや主人公・光希を振った相手・銀太など、キャラクターがたくさん出てきてドタバタなところもあり、少女漫画の王道と言えるでしょう。
遊が光希のことをどう思っているか分からない状況で、寝ている光希にキスするシーンにはドキドキです。そんな遊には光希だけでなく、読者も引き付けられてしまいます。
銀太と遊の間で揺れ動く光希には、共感してキュンとするシーンもたくさんあります。
光希の友だちが先生と恋愛していたり、光希と遊の両親の過去の関係だったりと、さまざまな恋愛関係が描かれています。もしかして二人は兄弟?!
なんて、まさかの展開に驚きつつ最後まで楽しく読める作品です。ラストもこれでOK!
主人公を変えて13年後を描く続編「ママレード・ボーイlittle」が現在連載中です。こちらもオススメ♪
ランキング第20位 ここはグリーン・ウッド
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
多感な時期である男子校の高校に入学し寮生活を送ることとなった主人公が、先輩や同級生とのドタバタを通じて成長していくという青春もの。
ストーリー展開は少女漫画の優しい視点で学生寮の個性的な男の子達一人一人が魅力的に描かれていて、コメディからファンタジーまで何でもアリの楽しめる話の連続。
気がつくと自分も一緒に学生寮にいる錯覚にとらわれ登場人物の誰かに惚れているあなたがいるはず。同時にこんな青春らしい、青春を自分も過ごせたらよかったなぁと思うはず。
時間が経つとなぜか読み返したくなる手元から離したくない不思議な漫画。「ここはグリーンウッド」は1986年から1991年にかけて連載された少女マンガ。
1991年から1993年にかけてはオリジナルビデオアニメーション化もされた。2008年には実写ドラマにまでなった。
どの作品も高評価なのでまずは大元の漫画を読んでから探されるのも良いかと。定期的に文庫が書店に並ぶのでやはり人気は高い。
優しく、楽しいストーリー展開がお好きな方には特におすすめな少女漫画です。
ランキング第19位 風と木の詩
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
2人の少年の苦悩と心を独特の世界観で描いた竹宮恵子先生の傑作です。
BLという言葉が無かった時代に同性愛を性愛含めて描いたために、当時は「過激な内容」と見なされ、世間では様々な評価をされました。
でもこの作品の本当の素晴らしさは、その過激さの中に見え隠れする2人の少年の魂のつながりの美しさにあります。
若さは素晴らしいけれど、一歩間違えると破滅につながりやすい。 そう感じさせる切なさで、何度読んでも胸が苦しく、そして温かく、複雑な心境にさせてくれます。
内容が内容なだけに全ての人に受け入れてもらうのは難しいかもしれませんですが、少女漫画好きならいつか手に取って欲しい一冊です。
ランキング第18位 悪魔の花嫁
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
妹のヴイーナスを愛してしまい、悪魔の身に堕とされたディモス。
天界から追放されるなどの罰を受けつつ...同様罪を受けたヴィーナスを救うためにの生まれ変わりである現代社会に生きる美奈子に近づき、人間の醜さを見せながら、美奈子のカラダを得るために手を変え品を変え死の国へと誘惑します。
しかし、そんなディモスの悪めいた行為にも屈することのない強くて美しい美奈子に、ディモスはいつしか心惹かれ、ヴイーナスへの愛情との葛藤に翻弄されます。
一方、最初こそディモスを拒絶していた美奈子なのに、時折自分だけに見せる悪魔の優しさに惹かれていくのです。
主にオムニバス形式となっていますが、ディモスと美奈子の絡み方を中心に、人間らしい愛情や嫉妬が上手に描かれています。
昭和時代特有の少女漫画の描かれ方や、ホラーやファンタジーを思わせるような時折グロテスクな描写は目をそむけたくなることもありますが、それ以上にストーリーに引きつけられます。
ディモスが今で言うところの"エロかっこいい"雰囲気だったりして、怖もの見たさで読むのを止められない少女漫画になっています。
読んでいてそこはかとなく怖く、それでいて独特なダークな雰囲気たっぷりな美しい世界。
悪魔というととても悪い奴で怖いものと思いがちですが、ディモスを読んでいる一番怖いのが人間の欲ということがよくわかります。
とは言え、読んでいる方が間違いなく美奈子より先にどこか我儘で気まぐれ、そして"エロかっこいい"ディモスにベタ惚れになってしまうのが問題かも。
ランキング第17位 エイリアン通り
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
1980年代にこれほどまでファッショナブルな漫画があったことに、そして30年近く経った今も、新鮮な感覚で読めてしまう物語のクオリティの高さに非常に驚く。
『エイリアン通り』の物語の舞台はロサンゼルス。主人公シャールと、同じキャンパスに通うフランス人学生ジェラールの出会いからはじまる。
日本人少女の翼、イギリス人執事のバトラー、シャールの家庭教師だったセレムなど、一癖も二癖もあるエイリアン(異国人)の登場人物が織りなす青春群像劇。
ストーリー的にはシャールの奇妙な生い立ちから派生するいくつかの事件が物語の核となりつつ、主人公シャールを囲む個性豊かな登場人物達が交流しあうことで全員が成長していく。
そんな成長過程で様々なエピソードが重ねられる。皆悩みながら真剣に生きる姿にとっても共感できる。
さらにこの作品では登場人物たちの背景や悩みのエピソードを通して人間関係の大切さ、難しさを丁寧にジーンと伝わってくる。
他者との距離感、関係性、孤独、優しさ、厳しさ、悲しさなど言葉にすると伝わりづらいことが様々な伏線の引かれたセンスのあるストーリー展開を通じて涙とともに読み手に優しく心に響いてくる。
各話サブタトルが名作映画のオマージュになっており、またシャールが映画好きということもあり、多数の名作映画が作中の台詞などに出てきてファンの心をくすぐる。
読み終わると人が好きになります。間を置くことなく、再び手に取りたくなる少女漫画作品。何度も、色々な角度から読み返したくなる傑作です。
ランキング第16位 砂時計
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
主人公の植草杏が親の離婚、母親の死、初恋の人との別れ、再会、結婚などを経て、人間的に成長するストーリーです。
12歳〜26歳までの過去、現在、未来という流れで、全10巻に渡る長めのストーリーではありますが上手くストーリー展開がまとめられてするすると読んでしまいます。
東京の都会的な雰囲気とは違うのどかな島根を舞台に繰り広げられる友情と恋愛に、感動したり共感したりできます。
ただ、母親の死などが訪れ、それがトラウマとなるなどのシリアスなシーンの連続に切なさがこみ上げることも。また絵が美しく描かれていて読んでいてどんどんストーリーに引き込まるところでもあります。
またそれぞれのキャラクターの特徴、雰囲気が絵からもいい感じで上手く伝わってきます。
繊細でナイーブな杏を取り巻く人物の1人に大悟がいます。
杏の初恋の大悟こそ、杏の人生を支えるキーマンとなるわけですが、恋、誤解、別れ、再開、二人の運命はやはり一筋縄ではいかない恋の展開が待っていたりするのです。
読んでいて心配で心配でしょうがなくなります。過去から現在、現在から未来と読者は二人の未来を知りながらもハラハラドキドキしながらページをめくってしまうのです。
最後の結末は賛否両論ありますが、ハッピーで終わるためのラストなんだと読者側も納得のいくものだと思います。
切なく、でも愛おしい不思議な物語です。
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ランキング第15位 となりの怪物くん
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
勉強が大好き、テストで一番をとるのが大好きな人間で、どこか冷静で淡白な雫と超問題児なんだけと友達が欲しくてたまらない春。
そんな交わるはずのない二人が偶然出会い、なぜか無理矢理そして強引に雫は春の「友達」にされてしまう。
全然、まったく合わない二人がなんだかんだとすごくモメながら距離を縮めていく感じがナチュラルでいい感じ。
それでいて雫と春のふたりは周りとどこかずれていて、そしてとてもピュアだから、他の恋愛漫画ではなかなか味わえないような面白さとむずがゆさ(いい意味で)がまたいいのです。
そんな種族のちがうハリネズミのような二人が針を丸め、気持ちをおそるおそる少しずつ確かめあったり、触れ合ったり、するシーンはとっても胸キュンです。
さらに忘れてはならないのが後半から登場する雫と春のライバル?イケメンクールなヤマケンとその美人なのだけど勘違いさんな妹。
ヤマケンはおぼちゃん高校で勉強はできるが、恋愛に不器用でひねているのに雫に対して直球の気持ちを一生懸命絞り出す感じがたまらなくキュート。方向音痴なのもさらにキュート。
そしてすぐに赤い実がはじけてしまう妹もいい!
もうどのキャラもいいのです。
さらに忘れてはならないもう一人、超美人の自意識過剰な変人でオタク。
でとっても愛すべき存在の「朝子ちゃん」が最初から最後まで雫に強引に遠慮しつつ?
絡みながら友達となり、最後はかけがえのない親友になっていく姿がとっても恥ずかしくて、可愛くて、最高に素敵。あぁ、春のお兄さんもいい味を出しまくりなのです。
となりの怪物くんは登場人物全員がとっても魅力的に育っていくとっても素敵な作品。
一言で言うなら「一皮むくと全員気持ちが直球」なところがいい。
その直球さが最初は空回りするのですが、あるタイミングで上手く絡み合い出すともう、どのキャラも手放せなくなるから不思議。
他にも超個性的な登場人物達が登場し、とってもとっても楽しませてくれる。そして雫と春をいろいろな意味で支えていてとっても魅力的。
もうまだこの作品を読んでない人は本当に幸せ!何度も読みたくなる素敵な作品です。
ランキング第14位 花咲ける青少年
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
始まりは何かを暗示するかのように唐突。そして時代が変わって『夫探しゲーム』が展開される。
えっこれ何?と思っているうちに真っ直ぐに育った少女・花鹿の前に様々にひとクセもふたクセもある色気満点の訳あり美形イケメン達が次々登場。
そんな彼らと真っ直ぐで迷いがない花鹿と彼等との会話のやり取りやいっしょに巻き込まれるトラブルの解決法が見事。
あれよあれよと面白く魅力的に展開され、読んでいてと一気に引き込まれてしまう。
ストーリーは様々な伏線を張り巡らしながらテンポ良く展開される。どのシーンを切り取っても素敵であり、何気ないセリフの一つ一つにドキっとさせられたりハっとしたりする。
前半の盛り上がりはクセもふたクセもある登場人物達それぞれが一筋縄ではいかない思いや悩みを抱えていて、不思議な少女・花鹿と接することで、いつしかそのトラウマが溶かされ、花鹿と信頼関係を築いていくシーンはどれも秀逸。
リーレン、ユージィン(ムスターファ)、ルマティ、カールの誰が一番好みかって盛り上がって、まさに「花咲ける」って感じで盛り上がったことを思い出し、よりどりみどりな花鹿がちょっと羨ましい。
まだ読んでいない美形好きなあなたは今日、色気のある素敵な宝石を見つけました!最近のイケメンたちとはまた違った骨太な素敵さが魅力的です。
後半にかけて恋愛あり、政治的陰謀あり、サスペンスな冒険あり、と話が大きく広がっていきます。
ただの少女漫画なら話を拡げるだけ広げてポシャっとなってしまいますが、この作品(樹なつみさん)は違います。すっきりと筋道を通していて読者を置いていかない。
絵が上手く色気があるので美形面ばかりに注目が集まりがちですが、政治的陰謀や冒険シーンなど手に汗握るシーン、泣けるシーンもしっかり描かれており、上質なエンターテイメント作品でもあります。
特徴ある登場人物たちのその後のストーリーも上手に回収されており読後感の味わいも良いのです。この世界一度浸ったらなかなか現実に戻れません。でも大丈夫!特別編が出てます。
NHKでもアニメにてオンエアされたので映像で声優付きでも楽しめますよ。ずっと楽しめる少女漫画の名作です。
ランキング第13位 ラブ・コン
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
「ラブ☆コン」は背の高い女の子と背の低い男の子が織りなす圧倒的な胸キュンラブ要素と爆笑系に近い学園コメディーがすばらしいまでにミックスされた素敵過ぎる恋愛漫画です。
「ラブ☆コン」の意味はラブリーコンプレックス。
主人公の小泉リサは身長172cm・・・天真爛漫でとっても可愛い女の子、でも背が高いのが悩み
対して大谷敦士は156.2cm。
面白く、とっても気のいいやつ、当然、背が低いのが悩み。
「巨女」「ミジンコ」という2人の関西系特有の掛け合いからして、入学した頃から身長差のせいで全く折り合わないように見えた二人。
もう、毎日のお約束で関西特有の掛け合い漫才のように何かともめる二人であったが、ケンカするのも仲の良い証拠の言葉のとおり、ある日、ひょんなことからリサは大谷の気遣い、何気ない優しさに気付いてしまう・・・。
相手のいいところに気がつくと不思議なもので次から次へ大谷のいいところが人一倍わかるようになり・・・。
コンプレックスのせいでこれまで恋をあまり意識したことがないリサは当然恋愛には奥手。
親友のアドバイス&サポートを受けながら、大谷にアタックしていくのだが・・・。
この恋のプロセスは大阪独特のスピーディで軽快なノリと相まって、胸キュンさせつつ、笑わせながら、そして最後にガツンと胸キュンさせてくれる、もういろんな意味で一生懸命な恋なのです。
大谷とリサのまっすぐな性格と相手に対する優しさ、照れ隠しの矢継ぎ早な関西弁が読んでいてとっても楽しくなります。
まだ読んでいない方は本当に幸せですよ。
そして、読んだ方もれなく、漫画で胸がキュンするってホントなんだという体験付き!
これはラブコメを超えた少女漫画の名作品です。せひ!
ランキング第12位 先生!
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
10年以上前に連載が終了しましたが、2017年映画化が発表されて再び話題になっていますね。タイトル通り、先生と生徒のラブストーリーです。
今まで恋をしたことがない女子高生・響が伊藤先生を好きになって、右往左往する姿にとても微笑ましくなります。
画もストーリーも全体的に地味めで、展開もそんなに激しくなく、大きな事件もありません。でも、あっこれあるかも!と感じる部分が大変多いのです。
たぶん多くの人達のリアルな日常は大抵ありきたりで普通だし、ルーティン化した毎日を基本的には過ごしていますよね。
だからこそ私たち目線で丁寧に描かれたこの「先生!」の世界は共感できることが多いのだと思います。
ちょっとした感情の機微が丁寧に表現されていて、恋のこと、学校、友達、受験などなどの悩みを「あるある」と言いながら、いっしょに笑ったり、泣いたりできる作品です。
伊藤先生の過去の出来事は少々残念で少しヘタレだなと思わずにいられないところもありますが、先生だって人間、スーパーヒーローじゃないのだからそんなダメなところも含めてリアリティーがあっていいのかもとも思えます。
そんな等身大の先生をおとなし目の響が好きになるものよく分かります。
学校行事を絡めて淡々と進むストーリーを通して読んでいてあれも、これも共感しっぱなし、とても気持ちが良くて、"禁断の先生と生徒もの&初恋に揺れる女の子"の少女マンガの中ではピカイチです。
ランキング第11位 Paradise Kiss
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
矢沢あい先生の作品を1度でも良いなと思ったことがある人には絶対Paradise Kissも読んで欲しい、絵もすごく綺麗でおしゃれで登場人物のファッションも全部参考になる。
どこを切ってもまさにお洒落な矢沢ワールド全開の作品。
ストーリーは進学校に通っていて毎日つまらないと思いながら過ごしている主人公のゆかりが、ファッションデザイナーになる夢をもったミステリアスな譲二とその仲間達に出会ったことで色あせた毎日がどんどんめまぐるしく変わっていくこちに気づいてしまう。
その結果、ゆかりはうれしいことや悲しいことで感情の起伏も激しくなり少しずつ生きていることの楽しさを感じ始める。
いつも心の中では変化したがっていたゆかりから時々でるグチが毎日ただ生きているだけの自分にも突き刺さりドキッとさせられることも度々。
登場人物それぞれの心情にも感情移入するくらい細やかに描いてあるのが作品の魅力の1つ。
理想を追って綱渡りで生きていくのか、現実を見てちょっとくらいつまらなくても堅実に生きていくのが幸せなのか?何を考えているのか分からないけど一緒にいるとドキドキする男性といるのがいいのか?
多少つまらなくても自分を大事にしてくれる男性と生きていくのがいいのか?など、自分だったらどっちが良いのかも考えさせてくれる作品でもある。
登場人物だったり出来事が他の矢沢作品ともリンクしているので読んでいて繋がりを発見すると何だか得した気分になれてうれしい。
また何度読み返してもいつも新しい発見と気づきを与えてくれ、不思議と飽きないところが改めて矢沢作品のすばらしさを感じさせてくれる。ぜひおすすめに少女漫画。
ランキング第10位 OZ
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
先の大戦で核ミサイルが爆発した結果、世界中の人類が壊滅状態となってから31年後の世界。その後の争乱も収まることなく、戦いは続き、核による環境の劣化の影響もあり多くの人類は食料、エネルギー不足、病に苦しんでいる。
そんな状況のもと、とある伝説を求めて三人が動き出す。
一人は、天才と呼ばれる生体工学博士で専門は植物細胞学。サンレイト連邦共和国首相補佐官の末娘のフェリシア。
二人目は、フィリシアの強引な懇願に負けて彼女に「雇われて」OZへ向かうことになる腕は一級の傭兵・ムトウ。
三人目は人間になる思いを持ちづづける「OZ」への道案内を務める男性型サイバノイド1019。
の三人がチームを組み、伝説の最先端科学都市「OZ」を求め、それぞれの想いを胸に旅に出る。
改めて読むと20年以上も前に未来を予測していたかのようなシーンが所々に見られ作者の想像力の凄さを改めて感じられる。
特にストーリーの中で描かれているAI(人工知能)の話は今や現実化しつつあり、ここに描かれている戦争の未来が感じられ少々背筋が寒くなる。
20年以上も前の作品である今読んでも古いということを全く感じさせず、オズの魔法使いをベースにした「oz」、しかし明らかにその上をいく圧倒的なSFファンタジーとなっている。
また、SF一辺倒ではなく、フィリシア、ムトー、19の恋愛も胸キュンな感じで描かれ、ドキドキできるのも楽しいところ。
伝説と言われていた確信に三人の冒険が近づくごとに、三人の置かれる状況はどんどん厳しくなってくる。
ムトーが取った戦いと負傷、そしてムトーを守りつつ、心を持つ究極のサイバノイド1019の取った選択には涙が止まらない。
改めて読んでみて、「攻殻機動隊」のタチコマの最後を思い出させてくれた。
ともすれば重いテーマを各登場人物たちの過去と現在を絡めつつ、その心情的葛藤を大変うまく描きつつ少女漫画ベースでここまで描かれた樹なつみ先生には脱帽だ。
魅力あふれる名作はいつ読んでも面白い!
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ランキング第9位 フルーツバスケット
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
「世界で最も売れた少女漫画」でギネスにも載っているという本作。
異性に抱きつかれると十二支の動物に変身する呪いを持つイケメン美形一族と、健気で素直で心の優しいヒロイン・透のドタバタほのぼの学園ラブコメディで始まるのですが・・・
巻を追うごとにもう涙が止まらなくなります。 胸に突き刺さる言葉とストーリー展開がたまりません。
ストーリーの主軸は十二支の呪い。
この一族は実は十二支プラスアルファのキャラクターのそれぞれの役割を担い、呪いのせいで親や親せきとの深い確執、学校でのいじめなど重い問題を抱えています。
恋愛することも難しく、学校ではその秘密を守るために必死に自分を抑える苦しさをメンバーのほとんどが抱えています。
次々と登場する一族のメンバーを、どんどん溶かしてしまうヒロイン・透が癒しの最終兵器。
一族のメンバーのそれぞれ複雑怪奇な問題を、透が意図することなくそのノホホンとしたキャラと包容力と時々発揮する行動力で心の壁を徐々に取り除いていき、その課程で読者まで癒やされしまうという涙腺崩壊のストーリーが凄いのです。
18年続いた連載は長編ですが一気読み必至。 もちろん読み終わった後にあなたの心も優しく温かく包んでくれます。 一度読んだら手放せないハートフル作品になること請け合いです。
ちなみに花とゆめONLINEで続編『フルーツバスケット another』が始まっています。
透達の子供世代?
ランキング第8位 桜蘭高校ホスト部
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
桜蘭高校ホスト部ではその題の通り高校にホスト部を作ってお金持ちのお坊ちゃま達がお金持ちのお嬢様達におもてなしをする(有料!)という逆ハーレム、ドタバタで楽しい日常が繰り広げられている。
一方、家が貧乏で特待生で入学した変に生真面目でボーイッシュなヒロイン藤岡ハルヒが静かな場所を求めてホスト部の知る人ぞ知る秘密の部室に迷い込んだしまい、飾ってある超高価な花瓶を誤って割ってしまう。
ハルヒは弁償金を請求され、止むにやまれず女の子なのに男の子(ホスト)として、校内の女子達にサービスを命ぜられ無理やりホスト部に入部させられる!
ストーリーは始めからハイテンションで素敵に強引な展開。ホスト部に在籍しているキャラがみんな美少年だらけ、そのキャラたちがみんな個性的でそれぞれいわくつきという感じなのがワクワクする伏線を感じさせくれ、ただのハイテンションドタバタとは違った展開を飽きさせることなく繰り広げられます。
これでもか、これでもか、というくらい素敵な話のバリエーションを楽しませてくれ、ハイテンションさは留まるところ知らず!
ドタバタをしつつ話を追うごとに各登場人物達の謎が解き明かされていきます。
ちょっと変わった平民であり、とってもニュートラルな感覚の持ち主であるハルヒがホスト部に入部したことで良い意味でホスト部の面々に化学変化がおこり、どこか表面的な人間関係からもっと深い関係に進むところがまたいい感じです。
また作者が随所に小刻みに入れてくるギャグが回を追うごとに面白い。ちょっと疲れたな、嫌なことがあったなというときに気持を上げてくれるとっても楽しい漫画であり、名作です。
ランキング第7位 ガラスの仮面
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
幻の名作「紅天女」の主役を巡り、演技の稽古に明け暮れている貧乏な北島マヤと有名女優の母と映画監督の父を持つサラブレッドの姫川亜弓。
類まれなる演技の才能を秘めた二人を自らの大女優の経験を活かしながら育てていく月影千草。
「紅天女」の上演権を手に入れたい大都芸能の速水真澄や演出家・小野寺に大切な舞台を荒らされるなど、ありとあらゆる嫌がらせを受けながらも、苦難を乗り越え、さらに演技に磨きをかけていく北島マヤの凄まじさ。
この作品の見どころは、なんといってもマヤの演技へかけるひたむきな情熱と凄みのある演技力です。
ページをめくる度に息を飲むような緊迫感や臨場感を味わいながら、千の仮面を持つと言われるほどのマヤの演技に釘づけになります。
ランキング第6位 ぼくの地球を守って
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
転生や前世など、このマンガから知った人も多いのではないでしょうか。
前世が現在とリンクするなんて、当時は新しい感性のストーリーだと連載時は大きな話題になっていました。
少女マンガの枠を超えたスケールとSF感も人気の理由でしょう。
前世で仲間だった人たちと、現世で仲間になった人たち。その想いや年齢差など話が行ったり来たりして、ミステリアスな部分もあり、先が気になってどんどん読み進めたくなる作品です。
輪は憎たらしい子どもだけど、なぜか憎み切れないところもあり、前世からの本音を知ったときはとても切なくなります。
前世での木蓮と紫苑のすれ違い、2人がお互いに思い合っていく様子、再びのすれ違い、そしてそのまま別れてしまい...と、紫苑の辛さに胸が痛くなるほど。
その想いが現世に残り、輪に託されます。他のメンバーのそれぞれ片思いの様子なども丁寧に描かれています。
途中、現世での象徴的なエピソードなどもあり、本当に前世であったことは何なのか、前世での紫苑は現世では誰なのか・・・。
前世で病に侵されていった仲間の思惑、1人残された紫苑の思いや苦しみなど、溢れる感情とストーリーの疾走感がたまりません。
壮大なスケールに圧倒されるほどの想いが込められた歴史に残るSF名作です。
ランキング第5位 ハチミツとクローバー
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
美術大学に通う男女五人の日常と恋模様を描く甘酸っぱい青春恋愛漫画、それがハチミツとクローバー。読めば読むほど新しい発見ある素敵な漫画でもある。
ポップで可愛らしく、けれども繊細な画風が、若々しい学生たちの、甘くほろ苦い日々を元気に描き出している。
特に恋愛面においての甘酸っぱさや主要登場人物全員が片想い?というまれなる恋愛漫画でもある。
作品の随所に散りばめられた笑いのセンスは明るい気持ちを、胸がぎゅっと絞られるような切ないモノローグは読む人の心に潤いを与えてくれる。
読めば元気いっぱいになることは請け合いなのだけれども、舞台が美術大学ということもあり、単なる明るい青春だけに留まらないのがハチミツとクローバー良さでもある。
才能に溢れた人間と、そうでない人間の対比や苦労、双方が抱えるそれぞれの悩みといったものも、きちんと描かれている。
全体を通して、キャラクターの心理描写やストーリーテンポが素晴らしく、流れるような台詞、懐かしくなるような心温まる風景の描写、モノローグの数々に知らず引き込まれ、いつの間にかキャラクターたちや作品が大好きになっている。
個人的には「自分探し3級」で教授達と盛り上がるシーンが何だか身につまされ忘れられない楽しいシーンの一つになっている。
読んでない方は幸せ者です!本当です。
ランキング第4位 坂道のアポロン
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
多くの人が恐れる「孤独感」からの解放に必要なのは「絆(きずな)」である。
「絆」があるということはいつも一緒にいることを意味するのではなく、離れていても心が必ずどこかでつながっているということ。
それは持っていない人にとってはとても尊いものと感じられるもの。
「坂道のアポロン」を読む度に人はこの「絆」を誰かと作るためにもっともっと時間を使うことの必要性があるということを強く、強く感ぜすにはいられない。
人と人とが出会うことでそこに必ず大きなエネルギーが生じる。あの時代だから出来たことではなく、今でも、いや今からでもやり直して「絆」を作ることをしたくなる。
この作品には、絆(きずな)、男同士の友情、恋、嫉妬、ケンカ、恥、せつなさ、別れ、音楽、等青春のすべてがこれでもかと言わんばかりにここに素敵に詰め込まれている。
千太郎と薫(主人公・男)の出会い、本当の友達になるシーン、ジャズを通してのやりとりなどどれをとっても読んでいて気持ちが温かくなったり、切なくなったりなぜか男の子二人の関係性ににときめいてしまう。
二人がそれぞれ持って強さ、弱さを真っ直ぐにぶつけ合って喧嘩して、結果として傷つけあい、でも信じて、言葉に出さずに支え合う。
そんなことができる友だとお互いに信じている二人が素敵だ。どのシーンを切り取っても、あぁ、自分もこんな友達や人達と知り合い、ケンカをして、10代の青春時代を過ごしたかった!!!と思わせる素敵な青春漫画作品。
何度読み返してもいいです!
ランキング第3位 BASARA
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
このBASARAは運命の子と言われながら早くに亡くなってしまったタタラの身代わりとなった少女更紗の波乱万丈の物語。
なんといっても漫画の世界感のスケールが大きい大河ロマンでもある。
田村由美さんは圧倒的な画力でキャラ1人1人をしっかりと書き込んでいるだけじゃなくて、そのキャラのバックグラウンドや性格においても綿密につくり上げ、キャラ1人1人がすごく生き生きしている。
だからこそ、主人公のの更紗だけじゃなくて、その周りに集まる仲間達や敵さえもすごく魅力的に印象付けられる。
一人の何でもない少女が運命という重圧を受け入れ、周りの人達を支え、支えられ、みんなのためにそして一つの想いを実現するために不利な状態から戦国の時代を一気に駆け抜けていく。
一方、ただ戦いばかりではなく宿敵である赤の王とは知らずに朱里と魅かれ合ってしまうという運命としがいいようがない出会いと別れといったシーンも後々のストーリーのキーとなるようにいい感じで描かれる。
その後の展開がストーリーに上手に盛り込まれて、どのような形で二人が再開するのかドキドキ・・・。
そんな恋と成長もしっかりと描かれている。数え上げればきりがないがどのシーンにも無駄ながないのがこの作品のすごさでもある。
ストーリー展開は最後の最後まで息を抜けない上に、拡げたストーリーに破綻もない。
コミックは27巻までと長編、でもそんな数は気にならないほど一気に読むことができる素晴らしい作品。
これからこの作品を読める人は幸せです!
ランキング第2位 BANANA FISH
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
アメリカを舞台とした吉田秋生の長編漫画『BANANA FISH』。どうしてこの作品をハリウッドは実写化しないのだ!と思うほどの傑作である(色々な権利の問題で出来ないという噂だが)。
冷戦という時代背景の下に、アメリカのマフィア・ギャングの中で生きるストリートキッズと呼ばれる少年たちの物語。
この物語は日本に暮らしていたのではすぐには理解しがたい、ちょっと別な世界のおとぎ話のような感覚をもって多くの人は読み始めるだろう。
だからこそ、ただ生きるために日常的に繰り返されるギャング同士の抗争の頭脳戦やアクションは読んでいて興奮させられる。
しかし、この物語の本当の魅力はそこではない。欲にまみれる汚い大人たちに翻弄されながらも、時に協力し、時に戦いながら自分を守ろうとする少年たちの姿がとてもせつなく胸をうつ。
元男娼からストリートキッズのボスに成り上がったアッシュ、天才ゆえに見える未来、苦しみ。そして友情、嫉妬、欲望、愛、掟 など良くも悪くも人間を縛る見えないものがアッシュを絡めとっていく。
さらに「BANANA FISH」を巡る大人の権力者たちの思惑が相まってドラマチックにストーリーは次々展開していく。
最後まで息をつく暇がない。この話はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、読んだ人によって大きくわかれるだろう。
私自身もこの話を始めて読んでからもうかなりの時間がたつが何度読み返しても、いまだに衝撃のラストを思い浮かべながらどっちなのかと考え続けている。
この物語の前後が描かれた短編集『ANOTHER STORY』も、必ずあわせて読んでいただきたい。
少女漫画とカテゴライズするのは無意味。男女問わずアメリカのドラマが好きな方にもおすすめ。まだこの作品を読んでいない人はとっても幸せだ!
ランキング第1位 ポーの一族
少女漫画・完結の名作品は外せない!なおすすめランキング
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
昨年、40年ぶりに連載を開始して、掲載誌が売り切れ・重版になるほどの反響があったことが記憶に新しいです。
どれほどの人が魅了されていたかが分かるエピソードですよね。
萩尾望都ワールドを余すところなく伝える独特な世界観にはすごく引き込まれます。
人間だった少年エドガーは吸血鬼のポー一族により、バンパネラにされ、永遠に歳を取らなくなります。
成長しないことによる別れ、不老不死のバンパネラではあるけれど消滅による別れなど、切ないお話しも多数です。
キャラクターの表情やしぐさが丁寧に描かれていて、哀しげな表情や怒っている時のすごみなど豊かな描写力はため息ものです。
絵がとても美しくて、眺めるだけでも時間が経ってしまうほど。
エドガーとアランは純粋な少年たちなのに、誰とも分かち合えない寂しさが心を打ちます。
少年であるがゆえに、成長していないのがばれないように同じ土地に何年も住むことができず、土地を転々として出会いと別れがあり、いつも孤独なエドガーを見るのは切ないけれど、とても練られたドラマなので、可哀想なだけではありません。
いつまでも読む人の心を掴む不朽の名作です。
2017年7月、再び読めると思っていなかった続編はさすがに絵柄が今の先生の絵であり、読み始めこそ少々違和感がありますが、エドガーがいて、アランがいて、ポーの村のお話も出てきて、やっぱりこの世界観に戻ってきた幸せを感じられます。
終盤のクライマックスは相変わらずの迫力と喪失があります。
もし、再び手にとることを迷っているなら、間違いありません。すぐ読みましょう。
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