大人の女性向け漫画で胸に沁みる女のリアルが良い作品43点(2ページ目)

作品紹介

独特の空気感があるのがいくえみ綾センセの新作は素敵系学園少女漫画です。

昔からのファンの人も、最近の綾センセ作品を読んでファンになった人も
どちらのファンにも期待を裏切らない、ちょっと背伸びした作品です。

...手がまたじぃんとする　なぜだろう　でも　わかる　そうだよね　左手は心臓に直結しているんだ（引用／太陽がみている（かもしれない））
...なんて微妙にハートを刺激する言葉たちが散らばり、漫画というよりも、なんかもっと文芸に近い作品といった感じがしちゃうんですが･･･

難しげなコトは置いておいても「やっぱりじっくり面白い！」って思わせちゃうのが、いくえみマジック！
読んで損はありません！

１ページ１ページの言葉をじっくり味わいたい。ちょっと大人な１冊です。
（十分大人だろうとかのツッコミはナシの方向で･･･）

作品紹介

フリーター里子のバイト先は風俗店の電話受付。
指名No.1デリヘル嬢の秋代は不倫中で、お金を貯めてマンションを買うのが目標。
プライドの高さゆえ、過食とおう吐を繰り返すイラストレーター。
男に愛されることでしか幸せを実感できないOL...。

4人の女子たちの失恋、プライド、葛藤が交差した展開にドキドキと切なさが入り混じります。

一見すごく特別そうな彼女たちだけど、現代に生きる女性は誰もがこんな心の闇を持ってる。
世の中を冷め切った目で見るしかできない、でも甘い夢を見たい。
愛して愛されたい。

魚喃キリコの超絶に上手い絵がどこかＰＯＰな印象で、彼女たちの毎日に光を感じさせる演出もこの作家の巧いところ。

孤独を生きてきた経験がある人なら共感できるストーリーで一気に読み込んでしまいます。

作品紹介

プロ意識高すぎてほぼ靴オタクに見えるシューフィッター(男)と、合わない靴と人生で悩んでいた女の出会いから、靴と足と人生のドラマが始まる靴うんちくラブストーリー。

「あなたの為のシンデレラの靴はきっと見つかります。（引用）」

うううううううう信じてイイですか！？本当ですか！？？　このワンフレーズで萌えです。

ちょっと笑えて、ほのぼのして読んでいるうちに心はシンデレラ気分に。

靴と足の関係とか、正しい靴選びの知識もプラスされるのがとってもイイ感じです。

　自分にあった靴選びをするうちに、きっと心にもフィットした恋が見つかりそう。
癒し系大人のラブです。

靴選びのお話も気になりますがヒロインのラブの行方も気になります。

そして思わず靴屋さんに行きたい！そんな気持ちにさせてくれる作品です。

作品紹介

高校時代に憧れの彼と会話をしたのがたった三回。
素敵な会話とは言えず照れてばかり・・・。
見てきただけの初恋は卒業と同時に終わったはずだったが・・・。

社会人になっての偶然の出会い、それも同じ職場。
女性漫画としては最高の出会いと恋の始まりのはずだがそんなにうまくいくのかこの恋？？？を楽しく予感させてくれて出だしから楽しい展開。
恋のドタバタがリアルに感じられる楽しい作品。

作品紹介

巧妙な毒親的嫌味な継母とのお話・・・・。
いきなり1巻を読んで衝撃を受け、2巻でさらに大きな衝撃が…と、巻数を重ねるごとに想像できない展開に。ドロドロな部分が多々あります。

千暁は心から誰も愛せない。子供の頃の心の傷をずっと負い続けている。
自分では人を愛せない「未成熟な欠陥人間なのかも」と強く感じている。
そんな千暁にも一つ望みがある。それは家を出ること。

家を出るお金を貯めるためにキャバ嬢をしている。
その理由は一緒に暮らしている継母。
個性が強く、通常では考えられないような毒親で、そしてその毒牙は千暁の前でしかみせない。
千暁が幸せにならないようにことごとく邪魔してくる、その邪魔のしかたがなかなか衝撃的なのです。

祖母の家で暮らすことになっても、お継母さんと一緒に暮らしている千暁の弟に連れ戻されそうになったり、平穏とはなりません。

そんな中、千暁は初恋の人・快陽と良い感じに。ただ、簡単に恋人同士になったり、完全に味方にならないところにモヤモヤします。でも、そういうところも含めて、どんどん先を読んでみたくなる作品です。

巻数を重ねるごとに想像できない展開になりドキドキ！もうドロドロな部分が多くて、読んでいて辛くなるときもあるけれど、時折挿入される祖母とのエピソードなどはほっこりと涙させられるところもあり、どれだけ多くの人からひどい仕打ちをうけても、負けずに一生懸命生きている千暁を応援したくなります。

これはいつでもおすすめな作品！ではなく同居系のドロドロジャンル（実は根強く人気あり）を時に読んでみたい気持ちになったときにどうぞ！

作品紹介

女性漫画でお仕事モノと言えば、ＯＬとかクリエイターとか飲食店とか、とにかく「女性の就業率が高い業界」がメインになりそうですが、そんな漫画業界の常識に真っ向勝負！

その名もザ・農業。場所も北海道の広大な大地。

それも「ユルユル美味しい田舎暮らし」とかそんなんじゃ無くて！　ガチ農業一家出身の著者ならではの実は命懸けな面白爆笑エッセイコミックです。

命とは、食べるとは。　感情論だけではどうにもならない、生きていくために必要なものを育て、収穫し、屠殺する。

『鋼の錬金術師』や『銀の匙』で荒川弘先生が描いてきた「命」の根源がこの本に！

ダイナミックすぎる北海道の大自然と、ウルトラパワフルな祖父！父！母！＆兄弟姉妹達！　

北海道に生まれ、酪農家の家で育ったら誰もがこんな凄い人物になるかと言ったら全くそんなことはありえないと思うけれど、荒川弘は錬成されました。

開拓者魂とか、フロンティアスピリッツとか、そんな言葉が浮かんでは消え...爆笑にホロリ。

本当に天才荒川氏を育てたご家族と環境は並じゃないと知らしめる作品です！　そして本作を読んで「荒川弘って女だったの！？」と知った読者もいるでしょう。

『銀の匙』の原点がここにあります。

作品紹介

エピソード毎に主演キャラがチェンジする、ひとつ屋根の下の群像劇。第1話のヒロインは、ムフフな路線専門の漫画家を生業にする母を持つ女子高生・花琳。その母が再婚したことで年齢の近い兄と妹がいっぺんに出来ることに。イケメンの兄・光一はどうやら花琳にひと目惚れ。

家の中でも通学電車でもセクハラ紛いのちょっかいを出してくる。一方、ブラコンの妹・美咲はそんな花琳に対してハッキリと敵意を表明し……。第2話の主人公はスマートじゃない女好きの光一。花琳たちがやってきてから半年。光一はかつての母親に会いに行く。彼女は血のつながらない育ての親で――。

別のエピソードでは表面的な部分しか描かれなかったキャラクターが、他のエピソードで主人公になると全く違った一面を見せてくれる。相変わらず多彩なキャラクターたちの心の深い部分を丁寧に丁寧に紡いでくれる志村節に唸らされる。

花琳の実父が幽霊で登場するファンタジー展開もスパイスが効いていて◎だ。それぞれのキャラクターを把握したうえで再読するとガラリと違った風景が見えてくるのが楽しい。

出来たてほやほやのステップファミリーは、いつしか本当の家族になることが出来るのか否か、見守って欲しい。

作品紹介

21世紀に突入してから20年以上も経つというのに、女性というだけで不当な扱いを受ける人々がいまだに絶えない。
情報が共有され、理不尽な扱いを受けている女性たちも「自分たちの置かれている立場がおかしい」とハッキリ気づいている。
それなのに、なぜなのか？

本作は様々な国の女の子が登場するオムニバス作品。
ヒロインはそれぞれ違うが、年齢設定はみな10歳だ。
サウジアラビアのリヤドで暮らすサルマは、ミサンガづくりを遠い親戚のおばさんに習い始める。
サルマの母は彼女のことを“いい人”というが、少し寂しそうな顔をする。
その理由は――。

一方、モロッコのラバトに住むハビーバは、しばらく居候することになった老婆から何かと難癖をつけられ辟易とする。
インドのカンティは母親がお金持ちと再婚したことで貧乏暮らしから脱出。大喜びしたのもつかの間、家庭教師のアーシャが義父から嫌な目にあわされていることがわかり憤慨する。

宗教も文化も全く違う10歳の少女たち。どの国の大人たちも「女の子なのに」「女の子だから」を口にする。
なぜ大人の女性たちはそれに甘んじているのか？　連綿と続いてきた理不尽な風習を、“歴史”だの“文化”だのそんな言葉でごまかす時代は終わった。
そのことを我々は強く認識しなければならない。

作品紹介

　お嬢様と呼ばれ、それなりの暮らしをしてきた主人公の百恵は短大卒業を間近にして、これまで自分を守ってきてくれてきた父親と生活の基盤を同時に失う。しかし百恵はそんな状況ながらも希望を失わずに前向きに生きていこうとする。

　そんな折、偶然入ったレストランのコンソメスープの味に百恵は本当に感動する。その後、その店でお嬢様だった自分をきっぱりと捨てて働くことを決意。

　自分の目の前で起きていることを騒がず受け止め、何をどうしたらいいかをしっかり考え、意思をもって行動していく百恵の新たな人生がここから始まる。
　
駆け出しの百恵が食を通じて、様々な出会いや試練に対していつも逃げることなくぶつかっていき、自分が悪いところはすぐに直し、相手のいいところはしっかりと取り入れ、自分の中でとことん悩みながら、さらなるいいものに仕上げていく姿にはいつも元気づけられる。

食事をすること、食事を作ること、それがどれだけ人生の中で大切な部分を占めているのかをじっくり教えてくれる素敵な少女漫画。

働く女性で仕事で壁につきあたり悩んでいる方、頑張り方を忘れそうになっている方におすすめの漫画です。また、食べることの大切さをやさしく教えてくれ今の食生活を立て直すチャンスにもなるはずです。

作品紹介

念願叶って玩具メーカーに就職した新入社員の真野恵。希望通りガールズトイ事業部に配属されたものの、待ち受けていたのは鬼上司の中島だった――。

ここで皆様、表紙をご覧いただけますでしょうか。
黒髪のイケメンが鬼上司の中島さんであります。
当然のごとくこの中島さん、優しい一面もあり、失敗時の的確なフォロー、性的嫌がらせの撃退、満員電車でのさりげないガードなど、随所で恵のハートをキュンキュンさせるわけであります。
いつの間にか中島さんのことばかり考えている恵が一丁あがり～。

もちろん、すんなりご両人が付き合ってしまったら漫画として面白くもなんともありません。
ここで再度表紙をご覧いただけますでしょうか。
ロングヘアを耳にかけたユルゆわ～な美女が恵であります。

こんな新入社員が配属されたら同僚の男性陣が放っておくわけがありません。
さっそくイケメンの三浦氏が何かとふたりきりになるよう追い込んでくるのであります。

「ええい!!　このヒロイン、入社直後くらい仕事に集中せぇ！」とツッコミつつ、「ああ、こんな会社に就職したかった……」とページを繰るのが正しい読み方ですよ！

作品紹介

向井朝子は葬儀社「羅生苑」の新米社員。サクラを使って会員増を目論む腹黒上司や、戒名付けを葬儀社に押し付ける僧侶に唖然としつつ、「本当にお葬式は必要なのか？」と自問自答を繰り返す日々。孤独死したキャバ嬢の姉の葬儀をあげる金が無いと、涙を流す女性に朝子が提案したプランとは…!?(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)