ＯＬ漫画で外せないのは恋と仕事で揺れる女の夢と現実が楽しい59作

作品紹介

話題になる恋愛漫画の結末はいつも賛否両論が出ます。

本作も最終巻はかなり話題になりました。ただし本作「＆」はまぁこんな終わり方もあるよね･･･で一致するのではないでしょうか。

恋愛はいつもハッピーエンドばかりではない。
にもかかわらず「こんな恋もいいな」って感じさせてくれる作品も珍しい。

どんなに好きでもどうしようもできないこともあるんだ、と改めて感じさせてくれリアリティある作品。
つい、キレイな絵に惑わされていつもの少女漫画的な結末に慣れていると驚くかもしれません。

でもなんだか素敵な恋愛ストーリーだったなぁと読了後は様々なシーンを思い出しながらきっと少し放心状態にさせてくれます。

そしてもう一度、主人公・薫の視点で感情移入して一回読んでみて、それから矢飼先生目線でもう一度読み直してみるとそれぞれの気持が怒濤のことく流れ込んできて、最初の読後感とはまた違う印象を持てます。

そんな不思議でせつない魅力あふれる恋愛漫画です。

主人公の薫が26年間生きてきて初めて恋する気持に揺れる感情の表現がとっても繊細で流れるようにキレイに描かれているのと見て、あぁ女の子の気持をとっても素敵に表現してくれていることに感動します。

同時に40代で十分大人の矢飼先生のどこか子供っぽいところや、実は凄い人生を背負っているギャップ感などがとても上手に切り出されており、心理描写が本当に丁寧に描かれてます。

二人の恋らしきものは互いの年齢の割には拙いけれども、二人が上手く言葉にできない心情表現をこの作者特有の流れるような線と薫のモノローグで表現していくシーンは圧巻です。

せつない恋がお好きな方にはぜひおすすめです。

作品紹介

学生時代付き合っていた男にいいようにされて深き傷つき、新しい恋に踏み出せないでいる小川今日子は、繊細で小心なためにすぐにテンパッて挙動不審に陥る、通称「きょどこ」。

普段は下着メーカの開発担当者として恐らく大きめの企業で働いている今日子は、肌の触感に敏感すぎていつも首に中尾巻きをしているOLだ。

そしていつか昔の彼「星名」がふと連絡してくるのではないかと心のどこかで待っているようなところがある。そんな毎日を抜け出そうと職場の同僚と合コン参加するけど、合コンなど初めてでうまく対応できない。

こんなままではいけない！誰でもいいから恋人になってほしい！　と思って声をかけた吉崎という編集者に見透かされたように振られ･･･激しく落ち込む今日子の元へ、会いたくて会いたくない昔の彼氏の星名が突然現れた。

　いつまでも昔の恋に引きずられている今日子の前に本当に昔の彼氏が登場して大パニック。その後もう一度吉崎に励まされて立ち直りかけると星名に邪魔され、仕事で頑張ろうとしても何とか誰かに認められようとしても星名が現れて･･･今日子もかなりの問題アリ女ですが、星名の執着はその上を行くデンジャラスな感じ。

昔の記憶にどうしても依存してしまう依存系女子のがんばりを描く、なんとなく悲惨な大人の女の恋物語です。星名に面白い様にいたぶられていた学生時代の今日子がリアルで気の毒な上に、中盤から後半にかけての星野の怖さがホラー漫画並みの展開を見せ、思わず逃げたくなるほど。

なのに本作は基本がギャグ漫画なのが凄い。３巻まで続いていた出版社を変えての継続。そしてテレビドラマ化されました。

モラハラや人格障害など今日的なテーマをそれとなく匂わせながら恐怖と笑いを散りばめる手腕は脱帽ものです。頑張れきょどこ！今日子がどうなるのか目が離せない問題作です。

作品紹介

「生きとし生けるすべての独身OLに捧ぐ鎮魂歌。幸せな人は見ないでください」
byまずりん

同じくアラサーつながりで今一番注目を集めているweb発人気マンガ『独身OLのすべて』。

我が道を行く（ようでSNSとかしっかりチェック！）独身OL3人組が、上司をぶっちぎり、後輩女子を蹴散らし、カップルに憎しみの念を送って大暴れ!?

恥も自虐も自意識もすべて笑いに変える力技に惚れ惚れする4コママンガ。

OL歴も少々長く、微妙なお年頃の三人。そんな三人が手を変え、品を変え女の本音をぶつけて、ぶっ飛ばしてくれます。

もうその本音ったらセキララ過ぎて...とっても楽しいです。
もはやOL深層心理ブラック編・あるあるです。

もう、三人は無法地帯！あっちこっちに毒を振りまきまくります。
でもその本音に「それ、あるよね」「あっ、やっぱりそうだったのか」「私ずっとやられてたよ」などと共感せずにはいられません。

ブラックコメディーではあるのだけど、後味は悪くない不思議な作品です。

ネットでも評判が高かったのは納得できます。
会社のことで鬱々しているときにスカッとおすすめ！

作品紹介

まさか元号が変わった直後に引きこもり＝ジャスティス！な世の中が到来するとは思いもよらなかったが、そんな時代にぴったりの漫画をご紹介したい。30＋ン歳の独身OL・木根真知子の趣味は映画鑑賞。映画館、DVD、ネット配信、なんでもござれ。休日には5本ぶっ続けの修行を自らに課すことも。そして感想をせっせとブログ「1人でキネマ」に書きこみ、クソリプに悶絶するのであった。

この木根さん、年間数百本も鑑賞する筋金入りの映画好きなのに、全然マニアックでないところがキモ。SF、ファンタジー、アクション、ホラーとエンタメ作品が大好物。文学系の重々しい作品は基本的にスルー。『ターミネーター』『スター・ウォーズ』『ゾンビ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など誰もが知っている作品を入口に、さまざまなウンチクや派生作品をレコメンドしてくれるので、とくに映画通でなくても楽しめる。「1人でシネマ！」とイキりつつも、実は誰かと映画の話がしたくて仕方ない木根さん。そんな彼女にオススメされるがままに、これまで見たことのなかった超面白い映画を自宅シネマで楽しんでみてはいかが？

作品紹介

多分、このマンガの凄さは学生ではわからない。
恋も仕事も人生の一部になっている女子だけに伝わる膨大な情報量に裏打ちされた胸キュンストーリーなのです。

恋に裏切られたり敗れたとき、仕事があってよかった...別れた恋人が、即結婚？！どうして私じゃダメだったの...苦いだけのコーヒーを飲まされた後みたい...

そんな気持ちを経験しているなら心のサプリになるかも知れないです。

正直、自分の姿と重なり目をそらしたくなるようなリアルなシーンや、「マジ痛いよこのセリフ！」なんて言うのが満載です。

作品の舞台は広告業界、ヒロイン藤井ミナミそこのクリエイターです。もちろん業界でミナミが女として成長していく姿が描かれていますが、広告業界第一線クリエイターとしての仕事のシーンの本気度が凄い
恋、恋...失恋...仕事、仕事...恋...仕事...そしてまた失恋で自分見失ってしまうと感じたらこの『サプリ』を読んで潤いチャージを！（

しかし『仕事をする女はオカマ化する』にはあるある過ぎて笑えたました！　じっくり何度でも読みたい作品です。

作品紹介

女の人生は大変だ。気がつけば彼氏がいないアラサー女子になっている。
仕事が永遠に終わらなくて、ついこのままの人生でいいのか、結婚や出産のタイムリミットがチラつき始める時期でもあり、深く落ち込むことも増えてきた。 仕事の他にも恋愛や女女格差など悩みは常に尽きないし。

でもそのリアルさに悩んで落ち込んでいるだけじゃ、何も解決しない。
だったら元気が出るようなゴハンを食べて、力をつけて、新たなスタートをするとか、終わらない仕事はないと腹をくくって前向きに取り組むとかして、また頑張っていけばいい。

長く付き合っていた彼氏と我慢の限界が来て別れたとき。 結婚して家庭に入ってから、社会的に何の実績もなくて、働く友人に何となく引け目を感じてしまったとき。 一日のスタートを切る朝食からしっかり取って、悩みを払拭し、考え方や生き方を切り替える。

物語に登場するアラサ―女子達のように、おいしい朝食を取ること癒され、で新たな対処法が見つかるかもしれない。

作品紹介

ハッキリ言って、この漫画ではアラサー女子の恋や仕事の悩みは一切解決しません。（すみません。）
じゃぁ何でこのタイミングで本作をおすすめするのかというと、この作品で大笑いした後に「完璧じゃなくてもいいのかも」とちょっと上から目線に立って、再浮上できそうだからです。

一流企業への就職は至難の業。一流でなくても正社員の就職は大変。

バブル期以降、就職活動が楽になったという声は聞こえてこない中、努力しても浮かばれない。　辛い思いの連続に心が折れそうになる学生は多いのでは？　
また、せっかく就職しても長時間労働の連続で、選択を間違ったかと悩んで、いつしかうつっぽくなりがちに。

北海道「ほしテレビ」に存在するバカ枠で入社した雪丸花子は、同期の優秀で素晴らしい面々に一歩も引かず、体を張った（結果として）動物ネタでなぜかヒットを飛ばすのです！

常に人とは違った視点でバカっぷり（本人はいたって真面目）が次から次へとほしテレビにラッキーをもたらす。 現実にはそんなうまい話はないけれども、読んで笑ったら、雪丸のようなバカ神様が就いて味方してくれるかも。と思えます

恋愛要素はないけれど間違いなく働く女性を元気にしてくれる一冊。

アラサーだから、アラフォーだからという世間様のくだらないレッテルを今日はスッパリ剥がしてしまいましょう。　笑顔はチャンスの呪文だそうです！

作品紹介

このタイトルな上に、毎号かなり思わせぶりな表紙が並ぶので、どんなTL系な少女漫画？これ本当にフラワーコミックス！？とかワクワク読んだら、これが結構真っ当に面白いお仕事女子の「恋に仕事に奮闘記」という感じのお話。

ヒロインの野田蔵 なほ は「普通のＯＬになりたい～」と就活中（だけど２４歳）。
超おひとよしでドジ、という少女漫画の王道設定だけど希望の会社に決まりそうなんで採用までアルバイトとして入ったデザイン事務所のイケメン社長はほぼ毎晩違う女性とつれて・・・修羅場だったり。

「この男ヤバそう」という男が実は表面だけじゃぁ分からない色々があって・・・という本当に王道の「働く女子系少女漫画」なんですが、何がイイって「大手企業のお茶くみＯＬ」と違って、ちいさなデザイン会社の立場とか、取引相手とか、そういうリアルな部分がかなりしっかりしていること。

イケメン社長のかつての実績とか、なほにちょっかい出してくる悪そうなかつて（昔のアルバイト先）の上司とか、なかなかイイ感じの伏線が広がっていきます。

恋愛モードの方も扱いづらいイケメン社長やワンコのように慕ってくれる事務所の若手君、そして悪役っぽく登場する男もハラハラさせてくれ、ワケあり社長とはキスやらハグやら思わせぶりなアレコレは結構あるけれどなかなか結ばれない二人にジレジレしつづけて、それでも読んでてダレないのは凄いとしか言いようが無い。

またデザイン業界らしいパーティシーンとか受賞作のモデルさんとか、かなりイイ感じでその業界特有の舞台設定を使いこなしてくれます。

後出しで出てくるヒロインの特技も、結構美味しい設定でスリル感があり、こんなに王道っぽい少女漫画なのに本当に読んでいて先が読めない。
すばらしい。

先が読みたいけれど終わって欲しくないという嬉しいジレンマに、ジレジレ系働く女子の王道少女漫画です。

作品紹介

29歳、働いていた会社が倒産して無職になった上に、無理して大学生に貢いでいて食べるのも住むところも困っていたミチコ。
彼女が一番会いたくない人に最悪のタイミングで偶然出会ったのは以前の会社の鬼上司・黒沢。

冒頭から究極にダメダメなヒロインが、なんだかんだ黒沢に対して悪態をつきながらも結局拾われ、黒沢が経営する喫茶店で住み込みのアルバイトをすることになって･･･。で始まる、笑えて癒されて元気になれるダメOL奮闘記がこちらです。

このマンガの一番の面白さはやはりミチコと黒沢の掛け合いで、美味しいオムライスを作ってくれた黒沢に「気持ち悪いけど美味しい」など素直に喜ばずに何かしら悪態をつく様子も楽しい。

ミチコの明るいキャラクターや元ヤンで厳しいけれども優しさがある黒沢など、そのお兄さんや晶さん春子さん、黒沢のお父さんなどキャラクターそれぞれ個性があり、さらにどの人とも仲良くなってしまうミチコのある意味捨て身？何も考えていない思い付き感満載の交渉力？には唸らせられます。

さらに酔っぱらって素直になった黒沢さんが、結構可愛かったりもして･･･。これはキますねー。

ミチコが黒沢を好きになるけれど、新キャラが次々に登場する中、とうとう黒沢の心の中にいるのは春子さんという女性らしい！？　ハッキリしない態度にミチコと一緒にモヤモヤしつつ、続きが気になってどんどん読み進めてしまいますよ！

じんわりしたラストもあって何回も読み返したくなる作品です。

最後の最後まで二人の掛け合い漫才的テンションは落ちず、ケンカしつつ愛情に昇華しつつ、最終的にいい感じのラブラブになっている二人が読んでいてとっても魅力的。

なんと最後までテンションがそのまま続編のリターンズへ続くのです。
ミチコと黒沢に会えてこちらも楽しい！！！

作品紹介

一度ページをめくったらもう一気に引きつけられて全4巻読破してしまう女子多数。

過去の失敗を吹っ切れずに、幸せからなぜが遠ざかってしまったキャリアウーマンが、偶然ワケありの50代の大学教授と祖母の田舎で同居生活をすることに･･･。全く違う二人の織りなす関係は？

娚の一生は、主人公の亡き祖母の田舎が舞台となり、そこで初老の男性である海江田醇と共同生活を送ることで主人公のつぐみの閉じていた心に不思議な変化が生じてゆく。

ほのぼのとした日常の中での恋愛模様はとても読み応えがある。

まさに大人の恋愛漫画というだけあって登場人物たちのキャラ設定もとてもリアリティを感じさせてくれ、恋する気持ちが一直線ではなく、緩急織り交ぜて混じり合う恋心がとても丁寧に描かれているのが読んでいてとても心地良い。

しばらく漫画から離れていたけどこの作品に出会ってから、また色んな漫画を読みたい気持ちにさせてくれた。

近年、草食系男子が流行っている？と言われるさなか、主人公つぐみの自分に素直になれない性格にとても共感しつつ、そんなつぐみを包み込みながら、じっくり押しの強い海江田醇のキャラはとても新鮮で魅力的だった。

榮倉奈々×豊川悦司W主演で大人のラブストーリーとして映画化され、数々のシーンが話題となったけど、まずは絶対に原作を読んで欲しい。

作品紹介

「マンガ」は、漫画家だけのものじゃない。編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです！マンガに関わる一人ひとりの人間ドラマをぐいっと描く本作、全ての仕事人へのエール漫画です！！！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

作品紹介

私のことも生きてるだけエライってほめてくれよ――!!
彼氏ほしいけど、モテないし、仕事はそこそこに頑張ってるけど……。ネットに発表してる自作の小説の評判はまぁ…うん……。てか、なんで出版社声かけねぇんだよ!!
イタイのになぜだか愛おしいショートさんの日常マンガが描き下ろしを加えて、ついに書籍化！(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)

作品紹介

小さな図書館の新米司書をつとめる葵ひなこは、熱心だけど時々お節介で空回りするのが玉にきず。

でも彼女が、何らかの理由があって、知りたい・見たいものを求める老若男女さまざまな利用者のために心を尽くす「レファレンス」作業は、町の人に「知る喜び」だけでなく、生きる上での励ましをくれます。

それを橋渡しできる仕事への誇りを見ると、久しぶりに図書館へ行きたくなると同時に、自分の仕事の意義を見いだす活力になる。

また自分は一人だけで生きているのではないことに感謝することを思い出し、そして努力ができることに感謝という言葉を思い出させてくれる一冊。

作品紹介

英会話教室を舞台に都会に住む７人の男女が織りなす恋と人生と結婚が絡んだリアルな物語。

仕事のスキルをアップさせ、海外ドラマのような生活を夢見ている、英会話講師の桜庭 潤子・27歳。

この歳を境に急にモテ始めたのはいいのだが、予想外のことが重なり、気が合わないお見合い相手の僧侶である星川と関係をもってしまった。
結ばれたことを契機にお寺への嫁入りを主張する星川。
そんな生活は夢と全然かけはなれていると感じる潤子。

素直になれない、シンプルに恋愛できない（させてもらえない？）大人の男女たちのリアルな恋愛が描かれています。

ヒロインの潤子と星川を見てると割り切れないところも感じつつ、それでも目が離せません。
それぞれが自分の結婚観や恋愛観を持っているし、人が変われば事情も変わる。

潤子たち以外の他のカップルもそれぞれキャラが濃くひと癖ありあり。行く末が気になります。

片思い、一目惚れ、報われない恋・・・様々な事情を抱えた男女が集まる英会話学校で複雑に絡み合った恋愛模様が繰り広げられていく。
それぞれの恋愛がテンポよく描かれ、登場人物それぞれの表の顔を恋をした時の顔が丁寧に描かれ好感が持てます。

人が満足して生きていく何が本当の幸せなのか？恋すること、愛してもらうことがどれほど大切なのか？
いろいろ楽しく考えさせられる大人の恋愛漫画です。石原さとみと山下智久の共演で TVドラマ化もされどちらも楽しめる作品。

作品紹介

大手新聞社で記者として働く女子、巌谷すみれが若い男の子モモ（合田武）に癒される。

上司を殴って飛ばされた部署で、いじめや仕事配分増による長時間勤務で血反吐を吐いたり、結構修羅場状態でもそんな時に癒してくれたのがモモだった。

途中イケメンで３高の蓮見先輩と付き合ったりするけれども、やっぱり一番必要な絆を築けたのは...。

このストーリーの成功のカギはモモの可愛さ。
蓮見先輩という３高でイケメンキャラにも負けない見た目で、すみれだけではなく、読者のハートも癒される。

こんな男の子を飼っていたら、修羅場の中でも生き残れるかも、と世の中の働く女子に考えさせるように仕向けた、この漫画の功績は大きい。

女子でも甲斐性があればかわいい男の子を囲えるという、やたらと労働意欲が上がる話。

またどんなに忙しくても周りがその仕事ぶりを見てくれて、報われるという救いもあり、色々と働くアラサー女子の心に効く漫画。

作品紹介

少女漫画はストーリーだ！そう言い切れてしまえるのが稚野鳥子の凄いところ。
前作クローバーも「こ～んな社内恋愛ばっかりやってて甘い会社あるはずないじゃん！」って思いながらも面白くて気がついたら全24巻読了してしまった。

「ＯＬなんてやってても毎日イイコトなんか一つも無いし」そんな毎日にこんな夢のような恋愛話が巻き起こったら･･･前編の終了時から3年後という設定ですが、前編の主人公と同期だった今回のヒロインは３０歳の誕生日を控えた堅物アラサーＯＬ。

「負け組の鈴木」などと失礼な言い方をされる事は知っているけど、そうは言っても恋愛系のイベントフラグって自分だけが望んだってフラグ立たないし。

どうすればいいんだ？そんな中、とある男性社員についてのある噂を聞いた負け組ヒロイン鈴木妃女子が取ったぶっ飛んだ行動は･･･？という所から始まって、ありそうで無さそうなドキドキの展開が次から次に。

少なくても自分の知っている会社はこんなに社内恋愛が進んだりしていないし、女性陣もみんなこんなに女子力高くないし、そもそもみんなもっと残業と実績ばっかりで殺伐としているしね？（特に女性が。あと女子会ね。）

なので「これは夢の世界のストーリー」と割り切って楽しむのがヨシです。そして続きが読みたくなってしまう作品。これもドラマ化されちゃったりするのかなぁ？とっても楽しく読ませてくれる作品です。

作品紹介

姿も行動もイケメンな男キャラを描かせたら当代随一の森本梢子の、次の映画化漫画。

海外帰りで青い目のイケメン高台光正はテレパス能力者。　妄想癖のある地味系女子社員の木絵の頭の中を読んで興味を持ち、付き合うようになる。

テレパス能力を持つ血筋の光正と誇大妄想が炸裂する木絵。　設定の面白さを上回るのがテレパスならではの脳内一方通行コミュニケーション。
絶対知られないはずの他人の心のつぶやきで成立する、妙な会話がツボにはまるのです。

巻が進むにつれて増えていくキャラがイイ味を出しており、能力者である英国人の光正の祖母が日本に嫁に来た時、夫となる人の両親が反対しながらも喜びを隠せないシーン、婚約破棄された女性にお詫びにいき、親友になるシーンなど、他人の心が読めてこそのハッピーエンド展開が小気味よいのも特徴。

懸念の嫁姑問題もテレパスが味方なら････とりあえず頑張れ木絵！

作品紹介

●大人女子のための少女漫画の世界に「アラサーにして男性経験無し」というピュアヒロインを当然のように描き、多くの女性に大絶賛されたピュアで素敵な話題作。

●33歳誕生日を迎えたヒロインの「彼氏いない歴33年＆男性経験無し歴33年」を、過剰なダサ女でもダメ女でもない、ちょっと奥手な普通の女子として登場させ、これが本当に共感＆応援できる。

●こじらせながらもほのぼのとしているヒロインが、一回り年下のイケメン男子に振り回されながらも可愛いアラサーぶりを発揮する様は男性諸氏にもたくさんの夢を与えてくれたとのこと。

●後半は所属会社の吸収合併に伴い職業人としての資質を問われるなど複数の山場を迎える。
最後の最後まで二人の関係が紆余曲折しつついい感じでハラハラさせてくれる。

“花笑は33歳の誕生日を彼氏いない歴33年＆男性経験無し歴33年のまま迎えてしまった。大学1年のときに、1度だけあったチャンスを逃してしまったことを未だに悔やみながら、男性経験無し歴をヴィンテージレベルまでこじらせた花笑に、誕生日の奇跡が起きる!?(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”

作品紹介

結婚願望が強いが仕事は人一倍しっかりできる高梨あすかと、絶対に結婚したくないイケメン人気アナウンサー名波竜（ナナリュー）。

180度真逆のポジションにある二人の恋愛ストーリー。

このくらいの年齢の女子は、あすかでなくても結婚して子供を産んで...、できれば専業主婦になりたい！

という願望をどこかで持ってるものだけど、特に、あすかは結婚寸前でふられてしまった過去を払拭したいっていう意地もある。

でも、皮肉にも男性は仕事が面白くなってくる時期でナナリューも例にもれず。

そんな価値観と結婚観の違いで悩まされ、じれったさを感じながらも、仕事はブッチギリでデキる女あすかとナナリューはどちらも忙しい仕事人をしながら、それでもラブラブな2人に･･･

それにしてもナナリューがカッコよすぎて、掲載誌男性キャラ人気NO.1も納得

作品紹介

アニメのコスプレを趣味としながらも、きちんと仕事をまじめにこなしている主人公・律。
ハイスペック上司の風間さんにその趣味がバレて大ピンチ！と思いきや、風見さんも同じように趣味をこじらせた人でした。
求婚されて取りあえずルームシェアすることになるんですが、同じ趣味の話をできる人が身近にいるって羨ましいなと思いました。笑いのシーンもあるし、ぐっとくるような涙のシーンもあるので、ぐいぐいと引き込まれていく作品です。
お互いの利害が一致した結果のルームシェアとはいえ、両想いになるのは時間の問題かな？と進展を楽しみに読んでいます。ライバルになりそうなキャラも登場しますが、優しすぎる風間さんがとってもカッコ良くて、やはり律の相手は風間さんしかいない！
大人でアニメを見るのが趣味だと言うと小馬鹿にされるところもありますが、小馬鹿にされていた人からも最終的に自分の趣味を理解してくれる回もあったので、すっきりしました。
とにかくものすごく好感が持てる律なので、絶対に幸せになってほしいです！

作品紹介

これまでの少女漫画にない微妙なテンポ、微妙なノリ。　なんと言うか...この微妙さが好きな人にはたまらない作品だと思います。

お話は天然恋愛張り付き体質のお巡りさん・久我慎一郎24歳の失恋シーンから。

慎一郎クンはとても不器用な男性だってことはわかるのですが、どんな女性でもこんなに張り付かれたらのように追われたら、引きますよネー。
そんな、慎一郎クンが出会ったのが出会ったのは片思いに敗れたばかりのザンネン美人ＯＬ・月島さん。

ちょっと恋愛相手としては疑問符が？？？ぐらいつく二人がつきあい始め、初デートは月島さんの都合で女ばかりの東京ドーム、男性アイドルのコンサート会場へ。
ちょっと待て！それは普通男なら引くから！　というガッツリめの趣味マル出しタイムを熱く過ごしちゃった月島さんが我に返った終了後、以外にも慎一郎クンは付き合い始めの彼女を理解しようとしてくれて･･･

あれ？　かなりイイ男じゃないですか慎一郎クンって･･･そこから始まる恋の物語？

こんなぎこちない恋はとっても危ういノリで進んで行きます。

この先どうなるの?と思いながらも、登場する人物についいるよなぁ～こういうヒトと思わず相槌を打つこともでき、笑えます！！

作品紹介

まさにアラサー世代の働く女性にオススメする恋愛漫画。世間では恋愛と仕事を両立させることが美化されているけれど、その気になれば何歳からでも軌道修正できることが伝わってくる働く女性達への応援漫画でもある。

ストーリーは恋愛なにそれ？な平穏な毎日をこよなく愛する主人公のホタル。しかし、上司との突然の同居による平穏な日々の崩壊!?、さらに恋愛から遠ざかっていた干物女が突然年下男子に好意を寄せられてしどろもどろになるなど、急展開に次ぐ急展開。この展開がなかなかいいのです。

また偶然の共同生活を送る上司である部長との関係もいたって（予想に反して）健全で、ある意味楽しい。でも少々少女漫画的にはもどかしい思いも・・・。

干物女なりに仕事も一生懸命。そしていろいろな恋愛を経験した後で蛍が新たな恋心を自覚したときは、自分の恋愛のように親身になって考えてしまうかもしれない。

様々なバックグラウンドを持ち、置かれている環境も違う全ての読者が、時には部長の立場になり、時には蛍の立場になって共感できる作品。そしてこの作品が最も秀逸なのが、最後のシーン。
それぞれの読者が描いた蛍というイメージをいろんな形で受け止めることができ、思い浮かべることができるのが秀逸。

「干物女」という言葉は誰にでも存在する楽をしたい自分を上手く表現している。ありのままの自分より少し背伸びして頑張る姿はリアルアラサー世代には納得のいくところ。テレビ化、映画化、SP編などどれも原作を生かしたできになっており、コミックを読んだ後にたくさん楽しめる作品でもある。

作品紹介

物語スタート時でヒロインの江田マキは28歳なんだが、大手広告代理店においてこの年齢にしてはかなりのポジション。　デキる女なのである。

広告代理店業界と言えばブラック企業が当然な業界。　リアルに死者を出したアノ会社を筆頭に、派手で激務がお約束。　当然マキの食生活はボロボロでお肌もボロボロ。　恋より仕事は当たり前。

　そんなマキの前に超イケメンの俺様男『片山 渚　高校教師』が出てくる。この男はベジタリアンの料理男子だった。
ただし、ハッキリ言ってヒロインはこいつを落とせてない。

同居までしているが、でも落とせてない。大事なことなので２度書く。　なぜなら相手は女性を恋愛対象としないイケメン・・・。

落とせてないけれど、友情やら信頼やらを築いていきつつ･･･の物語はギャグをちりばめながらとても心地よいのだ。

しかも渚が作るベジタリアン料理のレシピが、どれもおいしそう。
一般的に菜食料理は味気無いようにも見えるが、車麩のステーキなど簡単に作れておいしそうなレシピが満載でとっても魅力的。

ベジでも心が浮き立つ料理で食欲がそそられるが、身体に優しそうな料理とは逆に登場人物は曲者揃い。

イケメンで女性を恋愛対象としない渚と、広告代理店勤務で、仕事はできて、いい恋もしたいのだけど男運がないマキの奇妙な同居生活。

それぞれの家庭環境も複雑ならば、関係する人々もみな何か重いものを抱えているが、決して暗くならないのがこの漫画のもう一つのいいところでもある。