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小学館
2012/08/09 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
~切ない漫画であの挫折とやるせなさと失った過去の痛みと甘さを味わう81作~
最終更新日:2023年09月19日公開日:2018年09月03日
イチ押し! 千年万年りんごの子 Amazonで見る
切ない漫画の秀逸なドラマに胸かき立てられる体験がある。寂しい、悲しい、胸がしめつけられる、やるせない・・・。あなたの求める今のせつないはどれだろうか。胸の痛みを知っているから笑顔が輝く!せつない漫画で注目作品を探せます。完結済、巻数別、ジャンル別、新着順、を簡単に絞り込み。
「切ない」という言葉を聞いてあなたは何を思い出すだろうか。胸が痛くなる思い出だろうか。キュンとした思いだろうか、人との出会いと別れだろうか、それともお気に入りの物語だろうか。その思い出の「せつなさ」があったから今のあなたがある。心の痛みを知っているやさしいあなたがいる。人は不思議で時々ちょっとつらい「せつない」を求めることがある。それはその求めはきっと正しい。そんな時はご紹介する漫画でいろんな切なさに出会ってください。それは誰かに気持ちを向けるストーリー。せつなさと共に胸の奥の痛みや涙があるからこそ笑顔が輝く。そんな気持ちを思い出させてくれる作品を集めました。関連漫画・動画・映画・グッズも紹介!もっと色々なキーワードから漫画を探そう!最近評判、注目の漫画をじっくり味わう♪その他漫画ベスト注目順!『港町猫町』-奈々巻かなこ、『山羊座の友人』-乙一,ミヨカワ将、『あげくの果てのカノン』-米代恭、『最終兵器彼女』-高橋しん、『夏目友人帳』-緑川ゆき、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic』-渡航,伊緒直道,ぽんかん8、『おひとり様物語』-谷川史子、『覆面系ノイズ』-福山リョウコ、『すみれファンファーレ』-松島直子、『天堂家物語』-斎藤けんなど、全81作品を紹介!
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小学館
2012/08/09 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
港町猫町。ほのぼのとしたタイトルと色数をおさえたような表紙で、きっと港に住み着いてる猫達の日々の生活を綴った漫画だろうと思われるが、この漫画はそれどころではない、魔法と優しさと孤独感と、圧倒的な暖かさに満ちている漫画なのだ。
坂の多い港のある、とある街が舞台。 日本なのかもしれないし日本じゃないのかもしれない。そんなこことは少し違う場所で、魔女と呼ばれる少女と少年の姿になれる猫とが暮らす物語。 実は身近に本当にあるかもと感じさせてくれる素敵なファンタジーだ。
寂しがり屋の少女だけが持つ不思議な魔法は猫が少年の姿として見える事。 彼女たちは健気に日々を生活し、そして猫の方は一見孤独と自由を好んでいるが、実は双方ともに寂しがり屋でもある。
そんな少女と猫(少年)が互いを支え合っている姿やお互いの距離感が丁寧に描かれてとっても良い感じなのだ。
とは言え、魔女と呼ばれる少女と猫の日々の日常をただ描くのではなく、ファンタジーに潜む謎解きとその謎が明かされた時に思わず胸がキューッとなる。「もう猫って・・・」と思ってしまうほど作者は粋な展開を用意してくれている。
以前に猫を飼っていた人はまた君に会いたいと心に思い浮かべ、今猫と暮らしている人は側にいてくれてありがとうと伝えたくなる。 日々の生活や人間関係に疲れている時にそっと手に取って読むと、心に素敵な優しさをくれる作品です。
寂しがり屋のアナタが、もしファンタジーが大好きで猫を愛してやまないなら、ぜひ読んでほしい。 手放せない一冊になるはずです。
このストーリーに何度も癒される!じんわり素敵な猫漫画です
表紙のふんわりとした優しい絵柄にとても惹かれます。内容はもっと素敵。 お話の舞台は坂の多いどこか不思議な雰囲気の港街。 ワンストーリー完結型で毎回余韻を残してくれます。 この不思議で綺麗な港町では人…
原作はせつなさの達人乙一氏。漫画はミヨカワ将 氏。
このコラボが最高に生きている作品。
最初っからあまりよくない終わり方を予感させつつサスペンス仕立てでストーリー展開がされます。
事件が起きてからの逃避行は意外に淡々と描かれます。
そしてほんの少しのファンタジーの味付け。
それが逆に次ぎの不安を引き出してきます。
山羊座の若槻くんの諦めたような、何かを決意した笑顔とか、桜吹雪が描く風の通り道とか、山羊のシーンとか、各場面での表情やしぐさ、風景描写がとても上手いのです。ページを開くとその魅力で一気に引き込まれます。
これはミヨカワ将 氏の上手さです。
そしてラストの展開、どうして誰も悪くない...確かに一人殺したけれど。
「これは殺しても仕方がない・・・」と言ってはいけない言葉が出てしまいます。
あぁ、何とかならないのか。学校っていうシステムの崩壊、先生達ルールに縛られた無力感。
無駄なことは承知でいろいろ正論を言いたくなります。
一方でも誰かがいつかこうするしかなかったとも思わせるストーリー展開がズシンと来ます。
読み返す度に「自分だったら・・・どうする、こうする」と登場人物全員のひとりひとりの立場で考えます。
単巻ですが充分な読み応えです。
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小学館
2018/06/12 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
追っかけをし続けて8年間。ずっと恋い焦がれてきた先輩・境との偶然?の再会から恋愛関係のように発展していくせつないラブストーリー。
舞台は普通の世界ではなくSF。数年前に「ゼリー」と呼ばれる異性人が地球に襲撃して東京は廃墟化されてしまいます。
かのんが恋い焦がれている境は「地下の人」と呼ばれ、異星物対策委員会で特殊部隊のリーダー。境の活躍はいつも報道され、注目の人気者。しかも既婚者なのです。
普通ならかのんが入るスキはないのですが、異星人がかのんにそのチャンスをくれるのです。
特殊部隊は異星人との戦いの中であっさり手足を無くします。
でも、簡単に再生させる方法を人間は見つけました。
ゼリーは人体に移植すると深刻な怪我でも治してしまうのです。
そのかわり副作用として精神に変化をもたらす「心変わり」というものを起こします。その心変わりによって、かのんを好きに・・・。
境の妻・初穂は、その心変わりを食い止める研究をしていて、かのんに分かりやすく嫉妬したりもします。
いつまで好きでい続けてくれるかもわからないけれど、境とつかの間の幸せを感じたいかのん。
不倫の関係に迷いながらも境のそばにいてしまう気持ちもわかるし、いっしょにいた罰として境が大けがをするなどショッキングなシーンもあります。
異星人により、事態は刻々と変化していきます。それに伴い各キャラクターの心情や行動が丁寧に描かれていて、それぞれに共感させながらどんどん読ませてくれます。
設定、展開、人物描写どれも上手いです。
SF含みの恋愛ものですが、男女問わず先入観を持たずに読んでみてください。おすすめ!
ドロドロ恋愛とラブコメっぽいヒロインとSF設定がメッチャおもし…
ヒロインのカノンがとてもカワイイー! ちょっと粘着追っかけ気質強め気味? だけど? えーと男性諸君は彼女を少々ヤンデレだと思っちゃうかもだけど? でもこれは一途でカワイイはんいじゃないですか? だめで…
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小学館
2019/12/26 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
たわいのない会話、日々作られる大切な思い出、そしてその安らぎ。
そんな普通の高校生のカップルの幸せな話だったはずなのに・・・。
北海道の小さな街で暮らす高校生のシュウジとちせ。ちせの告白から恋人同士になった2人は、ぎこちなく互いの距離を縮めていく。
そんな二人の間を裂くのは敵。そして本当の敵は味方?
いきなり読者を驚愕に落とし込み、地中奥深く叩きつけてくる。
なにがなんだかわからないままページを捲る手は止まらない。
ここで初めてこの作品のタイトルを思い出す。
可愛いちせの変わり果てた姿。無力な自分。
「あぁ・・・」こんな言葉しか最初は出ない。
「なんで?なんで?なんで?」、恐らく正解は無いのだろう。
ツラくてせつなくて何度も泣きそうになりながら物語を追いかけていく。
「もう、止めてくれ・・・」と思いながら。
どこかにハッピーエンドはあるよねとも願う自分がいる。
最後の最後まで目が離せないせつない漫画です。
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白泉社
2023/09/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
夏目友人帳の主人公・夏目貴志は、祖母・夏目レイコから妖怪が見える能力と友人帳を受け継ぎます。
早くに両親を亡くしたことで親類の家をたらい回しにされ、養育先では「妖怪が見える」ために嘘つきな子供として誤解され、辛い少年時代を過ごしてきたという夏目は、しかし高校に入って愛に溢れる藤原夫妻に養育されることになり、またニャンコ先生こと大妖怪斑に出会うことで人生の転機が訪れます。
基本的には一話あるいは二話完結ですが、人間の愛情や友情に触れることで、夏目が徐々に人間として成長していく姿が描写され、時には涙を誘う場面も多くあります。
友人帳という祖母レイコが妖怪から奪った名が書かれている契約書を元に展開されますが、それはただのきっかけに過ぎず、多くは夏目貴志と妖怪との関わりによって物語は進んでいきます。
人間同士のコミュニティの形成に重きを置こうとする気持ちに反し、妖怪を放ってはおけないという葛藤も見られ、そういう夏目の行動によって、人間に良い印象を持っていなかったニャンコ先生の心理にも、明らかな変化が窺えます。
妖怪というある種空想の中の存在との共存は、ひいては人間が自然とどう接して行くべきかという問題にも通じているような気がします。
怪しく、切なく、懐かしく、優しい素敵なストーリー
アニメから入ったので、原作が少女マンガだとは思わず、けっこう意外でした。 ジャンプスクエアあたりかな~との予想が、花とゆめでした。 どちらもファンタジー系でアリですね。 そんなに巻数が出ていない…
kyunkyun
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孤高のぼっちな高校生・八幡。そんな八幡を見かねた先生が彼に命じたのは「奉仕部」で活動すること。そこには何と学園一の美少女・雪乃が・・・。
普通ならここでラブコメ展開!となるのだが、八幡も雪乃も強烈過ぎるキャラ。そんな甘い展開予想の右斜め上を行ってくれるから嬉しい!
「奉仕部」の仕事を請け負った八幡は苦労しながらも自分を貫こうとする。彼の考え方、行動規範は学校でのあるある「みんなが何となく賛成した」の対極にある。
八幡なりにその考えを貫きながら、独自のぽっち視点で周囲の人を気遣いながら、そして自分を悪者ポジションに置きながら、自分以外の人たちがいい着地点に向かうように仕向けていくこと。
毎回奉仕部にいろいろな無理難題が持ち込まれてくる。その問題に対して八幡が斜に構えながらもいい感じで対処していく姿にどこか共感してしまう。
特に、学生時代にぽっち経験があったなと感じている人には特におすすめ!
八幡の理解者が徐々に増えていくことを望みつつ、先がいつも気になる漫画。
小説が原作。そしてアニメ化もされている読んで損のないおすすめ作品。
どこから入っても楽しめます。
◎ビックガンガンコミックス版(こちらが先行)とサンデーGX版コミックスの両方から出版されている。先発は先発なりのアニメを漫画化(コミカライズ)する際の手探り感と八幡のキャラの伝え方がいい感じだし、後発のサンデーGXは絵柄もストーリーも後発ならではの工夫と洗練がなされていてなかなかいい。
結論!?時間を空けて両方楽しみましょう。(笑)
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講談社
2022/09/13 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
訳あっておひとり様な女も、特に理由なんかなく単に今はおひとり様なだけだの女も出てきます。または決意しておひとり様に戻ったり...世の中にはいろいろなおひとり様がいます。
一人を満喫してたり、一人が不安だったり、時々不安になったり、ならなかったり。もう老後の準備をしていたり・・・。
当たり前ですがでも生き方に正解なんてないんです。
そう、人には人それぞれの幸せがあるのだから。
でも、時々そんなおひとりさま達をおびやかす輩達が襲ってきます。
ネットの情報だったり、会社の上司だったり、親戚だったり、親だったり、姉妹だったり・・・。
そしてちょっと自信がなくなり、こう思ったりします「今の自分でいいんだろうか?」と。
そんな時に読むと少しココロがフラットになれるのがこの作品です。
このストーリーには様々な立場や年齢の"おひとりさま"が登場してきます。
その一つ一つのストーリーが現代の大人女子達の気持や状況を良く理解し丁寧に描いてくれています。
そんなおひとりさま達のオムニバスストーリーを読んでいるとちょっとした知り合いの人生相談を聞いているような感じにさせてくれます。
時に切なく、時に温かい元気が出るリアル女子ストーリーです。
けなげで可愛くて一生懸命生きているアラサー女たちのほんわかオ…
アラサーが結婚しないで一人で居ると色々と周囲もアレだけど本人もまぁ、色々ですわな。 そんな色々なお話がちょっとづつ綴られるような、基本的には一話完結のオムニバス漫画です。 谷川史子の描く色々な、でも…
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白泉社
2019/03/20 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
"登場人物全員の恋愛が一方通行ではじまります。
でも音楽だけは一つ。
そしてそれが音楽と並行してだんだんとつながりかけて・・・・。
ゆず、もも、ニノ、などそれぞれキャラクターの感情や、情景の勢いが細かく表されているので読み手もキャラクターの苦しみやドキドキを感じさせてくれます。
ニノが叫べば一緒に叫んでいるあなたがいることでしょう。
ユズの想い、モモの願いがぶつかり合えばとってもせつなくなるでしょう。
主人公の歌声や他のキャラクターの演奏をイメージしながら読むとさらに漫画を深く楽しむことができます。
どのキャラも覆面という自分を守る何かで本心を覆っています。
覆っている者同士が音楽を通して本気でぶつかり合ったとき、それぞれの覆面が取れていくのです。
そのシーンがせつなく、甘く、苦しい。
音楽を通して自分の想いをぶつけ合う登場人物達。どの子のテンションも基本「熱く」、「真っ直ぐ」。
これほど読んでいてビートを感じさせてくれる少女漫画は希有だ!切ない恋の物語と、それぞれをつなぐ音楽が印象的名作です。
ぜひ!
途中途中で入るギャグシーンやモモのおやじダジャレ好きです。"
この恋のビートと運命のつながりの未来がとっても気になる
少女漫画らしさを抑えつつ、絵の描き方に緩急があり、読んでいて飽きません。 キャラクターの感情をその情景の勢いを伴わせ、読んでいる 側にそのビートが伝わるように細かく表されているので読み手もキャラクター…
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小学館
2016/12/28 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
両親が離婚し、母親と2人暮らしの小学4年生すみれちゃん。
人の幸せを願い、人の悲しみに涙する純粋な女の子の毎日は、とびきりあったかくて時々切なくて、ほろりと泣けるドラマが溢れている!
3巻ではすみれちゃんが親友とお母さんと一緒に簡単トリュフを作るエピソードあり。
いつだって二人は支え合って小さな幸せで満ちています。
小さなすみれが健気に頑張る姿に毎回ホロりとさせられます。
もう、すみれを応援しているうちに自分が元気になってくるから不思議です。
<(^O^)テレテレ
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白泉社
2023/06/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
捨て子の自分をずっと大切に育ててくれたじっちゃんが死んだ。
愛するじっちゃんの元へ早くいくことを心から願う蘭。
自死も試みた・・・。結局「人を助けて死にたい」と願う蘭が身代わりとなって入ったのが一度その門をくぐったら生きては出られぬという天堂家。そしてその天堂家の主人・天堂雅人と運命の出会いが。
天堂家の若き当主はお家争いに立ち向かう油断無きしっかり者で俺様主義者、強引さは最大級。
「俺を守って命を絶て」という雅人と自死したがりのヒロイン。この関係は一見病んでいるようですが実は・・・。
とことん冷たく冷え切っていた雅人が無邪気で自死したがりの蘭と出会い自分の心の暖かさに気づかされていく。
お互いにかけがえのない関係になりそうで、でもとんでもないことが突然起きそうで目が離せない作品です。
こんな複雑な設定が面白くないはずも無くどんどん引き込まれます。
二人の会話シーンが時にシリアス、時にコミカルでとっても魅力的。
巻を追うたびに面白くなっていきます。ぜひ!
“天堂家令息・天堂雅人に嫁いだ伯爵令嬢・鳳城蘭は偽者だった。生きては出られぬという天堂家を恐れる蘭の身代わりを自ら申し出たという娘は「人を助けて自らの命を絶ちたい」と言う───。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)”
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白泉社
2014/03/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
千年の雪は「桜欄高校ホスト部」で羽鳥ビスコさんがホスト部を大ヒットさせる前に2巻まで描かれてた作品。
長く生きることに疲れた吸血鬼の少年トウヤが、生まれつき心臓く死ぬはずだった高校生の少女・千雪をほんのきまぐれで吸血することによって助ける。きまぐれからの出会いが二人の運命を変えていく。
ハイパー元気になった千雪、相変わらずネガティブなトウヤとその召使のコウモリ三人?の会話のやり取りがとっても楽しく一気に読めてしまいます。
ところどころにホスト部につながる片鱗がみられ、ギャクとラブロマンスがうまくミックスされた作品といえます。
またこの作品はホスト部連載前に1巻、2巻を書いて一旦ストップさせていて、ホスト部の後に3巻、4巻が出されました。著者にとってよほど思い入れの深い作品だったのでしょう。
当然?のことながら3巻、4巻はホスト部で培った作者の経験値がみるみる上がっていることが明白過ぎ!でさらに楽しめる作品に仕上がってます。最後の最後まで甘く、楽しく、せつない展開で楽しめました。
ホスト部とは違ったピュアなラブロマンス展開は秀逸です。
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スクウェア・エニックス
2017/04/22 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
日本刀を脇に差したスタリッシュでクールな吸血鬼!
その刀で人間を切りまくり、生き血をすする・・・。
ではなく、見た目のクールさとは真逆のホットで涙もろい優しい土地神様・吸血鬼ヴラド!
その優しさがとっても切なく泣き虫ウラドと一緒に泣いてしまうことも。
とある国の悲しい事情から吸血鬼になり、流れ流れて百数年、辿りついたのが日本。
最初は悪さをしていたものの地元の土地神様に捕まってボコボコにされ改心。
土地神様の優しさに心を開き、ウラドは新しい土地神様となり、土地の人達に害なる悪い輩に対して涙を流し、せつない思いを抱えながら必死に戦います。
数々の泣けるストーリーを通じてウラドと一緒に悩んで、泣いて、笑っての大騒ぎ。
ついつい、こちらも応援しながらいつももらい泣き。
ずっと読んでいたい優しい物語です。
吸血鬼が神社の土地神?いつも見守ってくださる地元の土地神様に…
イケメン吸血鬼が神社の土地神に!! 西欧のとある小国の王子だった、ウラド。人を信じられないまま、吸血鬼になり、時代を超えて日本に流れ着く。そんな身も心も荒れ果てたウラドは村を襲っては悪事を働く日々。そ…
ニコニコうさぎ
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集英社
2018/03/23 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
ピュア恋の代名詞のように語られる本作が、まず最初に読者の号泣を誘ったのは2巻でクラス全体から誤解され孤立するシーン。
これまでは自己卑下したりしない性質だったのに、特定の相手を自覚した途端に自分が誤解されやすい事実に負けそうになる。
手を差し伸べてくれる優しさを自分には過分なラッキーに思えてしまう。 その結果、本当に欲しい優しさに背を向けてしまう下りは、孤独を知る人には涙をこらえられない。
そんな自分に手を差し伸べてくれた、相手にとっては特別じゃ無くて、でも特別な、ただ1人の人。
この先も悪意から孤立し、山あり谷ありで友達を手に入れ、そして・・・
人との関係には切なさが付きまとうが、孤独をベースにしながら優しさに向かっていく丁寧なエピソード達が、本当に綺麗に描かれる漫画。
ヒロインの純粋な性格が徐々に周りに知られていく過程がついほろ…
まずクラスメートとして周囲に理解されること、その後で誰にでも優しく感情が読めない風早くんの特別な存在に昇格するまで2段階でじれったい! あまりにも控えめで誤解が多く、なかなか他人に理解されにくい黒沼…
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小学館
2017/01/20 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
傲慢になっちゃった、とか傷つけちゃった、とか、三人三様の理由で学校内で孤立していた少年達。
主人公がスペイン舞踊に出会っていき、その他の二人も巻き込まれていく課程で、友達と自分の役割を手に入れていく。
弱気ダメ少年ヨロヨロ奮闘記、みたいなお話。義務的に目立たないように息を潜めて高校生活3年間を過ごそうとしたら、それは苦行みたいになるけど、努力できる方向を見つけただけで、学校が苦行の場所じゃなくなっていく。
自分が傷を知っているだけに、他人の傷やもっと別の立場の人を思いやることだってできてしまう。1巻の少年達と4巻の少年達は、相変わらずダメな感じだけど、変わらないけど何か違う。
優しさが違う。ダメ主人公のダメダメ描写が具体的で過不足なく、それぞれのキャラが勇気をもって他人に関わるたびに、少しずつ自分に対して肯定的に考えられるようになっていく過程が繊細に描かれる。
「挫折を知る人間は強くなれる」とか「優しくなれる」なんて、挫折だけじゃ絶対にウソで、挫折したら弱くなって卑屈になったりして優しくもなくなるのが当たり前だと思うけれど、ちょっとしたキッカケでほんのちょっと勇気を出してみるだけで、少しずつ毎日が楽しくなっていくなら、自分もちょっと頑張れたらイイな。
読むとそんな風に思える、優しくせつない漫画です。
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KADOKAWA
2023/05/15 新巻発売
時は大正。人の心の声が聞こえる京極一成は、その力を活かして商社を経営する敏腕社長だ。事業は順調だがその力のせいで人を信じることができず、彼はかなりひねくれた性格をしていた。一成は資産と人脈を目当てに名家である諏訪部家の令嬢に縁談を申し込むが、縁談相手の諏訪部ななからは心の声が聞こえないうえ、彼女は声を出して話すことができなかった。戸惑う一成だが、勢いで二人は夫婦になってしまい…? 不器用で幸せなふたりの結婚生活が始まる。
アマゾンより引用-リンクは表紙画像から
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講談社
2017/08/10 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
不器用で地味、お勉強も今ひとつ、彼氏、友達もずっといない歴15年...。そんな影野だけれど毎日をネガティブでありながらも一生懸命頑張っている。
でも彼女はとっても純粋でいい子。昔、いじめやハブされた経験がある人なら、もう出だしの設定だけでちょっと涙が出そうです。
そんな影野になんと千載一遇のチャンスが!!!
学園人気ナンバーワンの光永さんから「彼女のフリをしてほしい」との依頼が・・・。
待ってました!とはならないのが影野。
とはいえ、恋人宣言後は影野も変化せずはいられない。
さぁ、それからが大変!(いや、読み手はもっと大変です。)
当然、恋愛経験がなく、恋愛がわからない影野。
でも、光永さんのために全力で頑張り、失敗する姿がせつなく、楽しい。(ごめん、影野)
せつなさが最大限を振り切り、その気持わかるよ影野!と思わず叫んでしまいたいシーン満載!
そしてもう、影野を全開モードで応援体制です!
期間限定彼女役を受けることで影野中の何かが少しずつ、少しずつ、押したり、引いたりして変化が生じてきます。
恋や友達関係で悩んだことがある人ならきっとこの影野の気持ちがとっても良く分かるはず。
最後の最後で影野が初めて強く望んだものは?
影野の青春を最後まで見届けてあげてください。
影野ありがとう!
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祥伝社
2020/05/08 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
思春期真っ盛りな中学生・15歳。そんな黒岩晶が恋してしまったのは新任の国語の女教師・聖。
男子中学生のその想いは真っ直ぐ過ぎてとても暴走気味。
当初は絶対に受け入れなかった聖もだんだんと気持ちの変化が起こり・・・。
若さゆえの想いと行動のギャップややりきれなさと衝動がとても上手く描かれた作品。禁断愛のドロドロ感は感じさせずにせつなく。ドキドキさせながら読ませてくれます。
女性教師・聖役を有村架純さん、生徒の男子中学生・黒岩晶を岡田健史さんでドラマ化。TYドラマでも話題で各シーンがとても注目!こちらもおすすめ!
Soy-latte
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新潮社
2016/05/09 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
しょっぱなから「サク」が「すず」を殺害するショッキングなシーンから始まる「兎が二匹」。
テロップにすず398歳、サク19歳と書かれていて、その後にすずが生き返るので、不老不死だけど死にたいすずがサクに毎日自分自身を殺させていたというのが分かります。そして、サクがすずを好きで、2人は昔から一緒に暮らしていて、という回想へ。
すずが赤ちゃんの時、飢饉で親から生き埋めにされて殺されそうになったけど死ねなかったこと、サクとの出会い、一緒に暮らすまでなど丁寧に描かれています。
そして、今までのすずの出会いと別れ、一人だけ生き残ることの辛さ、自分のせいで大切な人が無くなるという過去の話。
広島弁で人が苦手なすずと、虐待されていた影響もありいつも笑顔で誰からも好かれるサク、この2人はお互いに良い影響をもたらすように思いますが、作品としては悲劇です。
読んでいるととても切なくなるけれど、純愛もの漫画としてもすごくレベルが高く、いつまでも心に留めておきたい作品です。
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KADOKAWA
2013/08/11 新巻発売
悲しい過去の記憶から自由になることができないスナックのママ・映子。彼女の元に無理矢理預けられた無垢な少年・タイジ。寄る辺ないふたりの、たどたどしい生活が始まる。異能の女流作家が贈る、「普通の家族」を夢見るものたちの、ある奇跡への物語。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
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講談社
2014/12/17 新巻発売
「怖いのか? 西宮(にしみや)のことを知るのが」かつて、奪ってしまった硝子(しょうこ)の幸せを取り戻すために生きると決めた将也(しょうや)。硝子のために、将也は断ち切ったはずの過去と向き合う。旧友たちとの再会は、将也と硝子の関係にも変化をもたらし……。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
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講談社
2014/08/07 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
真面目な男女が紡ぐ恋と愛をじっくりと描いた恋愛漫画は読むと少しだけ息苦しさを感じるかもしれません。
でもこの作品はちょっと視点を変えて、普通の男の人が好きになる女性って?
ふ~ん男の人ってこんな女性が好きなんだ・・・。ということがわかるきっかけをくれる作品であると思います。
芸術大学で油絵を描く青木哲生と月下画廊に勤める年上の和服美人・藍沢晶の出会いは偶然。哲生の絵を必死に描く姿に思わず意外な行動をした晶。これが二人の恋の始まり。
そして人物相関はやや複雑系です。
また、作品の中に、文学(小説)が登場するので、無性に読みたくなります。
同時に「絵を描くってどういうこと?」という問題、とくに人物画...モデルを見つめる画家の目って、これはいうのかなぁ...なんかちょっと切ないというか...こういうふたりって...どうなの?と考えてしまいます。
でも、きっとこの作品で描かれている女性は、男たちが持つリアルな女性に対する要望ではないかとラストシーンを読んで微妙に納得させられます。
声を出して笑う漫画ではありませんが、こういう女になれたらちょっとは男から愛されるのかなぁ~?と、大変発見が多いお話です。
ちょっと普段持ちづらい別視点での恋愛観をじっくりと見せてくれるせつない大人の恋愛漫画です。
大人の恋愛の微妙な距離感がせつない
自分の描きたいものを探してもやもやしている大学生の青木哲夫は、画廊を経営する美人藍沢晶に魅きこまれ、ある雨の日に深い関係に陥ってしまう。 人間関係全てがあまり得意ではない哲夫に、人として甘えることを許…
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講談社
2020/12/04 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
30歳のOL・聡子と小学校6年生の少年・真修。
サッカーの練習に一生懸命なのにお父さんの理解を得られない真修と、それをついつい応援してしまう聡子。彼と会うたびに何とも言えない想いが募っていく。この想いは周りの理解を得られないとわかっていながら過ごすせつない日々。
真修はかなりの美少年で、そんな彼の手助けをいろいろとする聡子の心理描写がとても丁寧に描かれていきます。
真修は素直で可愛らしく、それでいて家庭に事情があるので、助けたくなる気持ちもすごく分かります。
母性かトキメキか分からないまま真修の手助けをしている聡子ですが、実際にこんな少年がいたら同じような感覚に陥りそうだなという描き方がとても上手いです。
きちんと仕事場での聡子も描かれていて、元カレとの良くない意味で心を揺さぶられるやりとりなどもあったりして、聡子に幸せになって欲しいなという気持ちも出てきます。
恋とも母性とも友情ともいえぬ関係への「社会の目」に苦しむ聡子。
彼女が苦しめば苦しむほどそのせつない心情に共感してしまいます。
二人の関係性の変化がどういう方向に進むのか大変楽しみな作品。
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小学館
2022/12/09 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
15年前、失業中の上田敦(うえだ・あつし)は、なけなしの5万円を握りしめて28年間守ってきた童貞を捨てようとしていた。
その刹那、警察から電話が。
なんと中学時代の友人・葛木が、殺人を犯して逮捕されたというのだ。さらに葛木からの依頼で、ほぼ強制的に葛木の1人娘・鈴を預かることに――。
てなわけで童貞パパの奮闘劇が開幕。ダメ男だった敦も懸命に働き、なんとか鈴を15歳まで育て上げた。
そんな鈴もいまや立派な美少女に成長。
父ひとり、娘ひとり、ケンカしながら楽しく暮らしている。
鈴は敦のことを“たーたん”(とうさん)と呼び、実の父親だと信じて疑わない。しかし、あと1年ほどで葛木は出所し、鈴を迎えにくるのだ。
果たして敦は鈴に本当のことを話せるのか…。
真実を打ち明けるまでのタイムリミット設定、どんどん女らしくなっていく血の繋がらない娘への(ちょっぴり危険な香り漂う)愛情、43歳にして童貞という敦の意外なモテ事情、さらには鈴の“母親”にまつわるミステリーも加わる多重構造。
これらを無理なく物語に落とし込むのが西炯子の手練れたる所以だ。
溺愛しすぎて、もはや鈴のいない人生など考えられなくなっている敦。不器用な彼に幸せな未来が待っていてほしい!
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小学館
2013/03/05 新巻発売
高校生活の始まり、それは女の子にとって恋の始まり。高1高橋七美(たかはしななみ)、にとってもそれは同じこと…。ナナと同じクラスの矢野元晴(やのもとはる)。女のコの3分の2は必ず恋に落ちるという彼をどちらかというとキライな彼女は!?(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
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集英社
2009/01/15 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
今回のテーマである「手紙」。
メールの時代だからこそ「手紙」。様々な「手紙」ストーリーを通して淡い幸せ、ちょっとのせつなさ、そして涙を優しく伝えてくれます。
誰でも大人にならないとわからないこと。わかるからこそ共感できること。こんなことが増えてきます。
それはいいことでもあり、ツライこともあります。日常生活で女性が生活していく中でそんなシーンに何度も出くわします。
そんな大人女子のちょとした日常の幸せやせつなさを上手に切り取って優しい絵柄で丁寧に描いてくれるのが谷川さんの作品。
「手紙」は短編集で、読み終えた後にふんわりと優しい気持ちに満たされます。
ストーリーの一つで注目なのは母と娘の話。
独り暮らしを経験した方なら、必ず共感できるはず。実家に残る母親と実家を離れ一人で慣れない土地で奮闘する自分、それぞれの感情とお互いの関係、良いときも、そうではない時あり、それだからこそどこかが自分と重なるはずです。
読み終わるといつも母の声を聞きたくなります。そして今年こそ実家に帰ろうと思うのです。(ごめんお母さん)
良い台詞はたくさん!でも一番は「子どもが元気でやっているだけでうれしい、それだけでいい」。何度読んでも泣けてきます。
さらに登場人物たちの女性の何気ない表情の中に情感があふれ、時に琴線に触れ予想しない涙が出ることも・・・。読み終わったあとにどこか優しい気持になれるはず。
いつもは気を張って頑張っている人もちょっとこの作品で心を柔らかくすることができます。
おすすめです。
読んで心が柔らかくなる作品を読みたい方に!
大人にならないとわからないこと。わかるからこそ共感できること。 こんなことが増えてきます。それはいいことでもあり、ツライこともあります。 日常生活で女性が生活していく中でそんなシーンに何度も出くわしま…
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講談社
2021/03/12 新巻発売
インテリア会社に就職した川奈つぐみ(26歳)は建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川樹と再会する。樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。「樹との恋愛は無理」。最初はそう思うつぐみだったが……。(アマゾンより引用-リンクは表紙画像から)
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小学館
2014/11/10 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
40歳目前で地元に戻り地味に暮らしていた岩谷ヨリは、中学時代の同級生で妻帯者の真木誠と割り切った大人の関係になる。
しがらみや過去の経験から恋愛には溺れない、と自負していても、やはり人には感情があり、その揺れ動きにハラハラしてしまいます。
ヨリにそっくりな真木の妻・理恵の奔放さ、ヨリとお見合いをする川原への罪悪感など、要素は時々ちょっとドロドロしているときもある。
でもそれはナチュラルにありそうな気がして特に不快感は与えない。
主人公たちは田舎で過ごす普通の日々を大事にし、ひょうひょうと振る舞っているさまに好感が沸くので、不倫ものが苦手な人にも一読をお勧めします。
絵が素敵でストーリー展開が上手なのでなんだなゆるい感じ読み進んでいくとそこは西炯子先生。絶望的に泣ける展開を用意してくれます。
アラサーの純愛モノがすっかり珍しくなくなっちゃった昨今ですが、アラフォーの恋愛もの中でも秀逸な作品です。
アラサーアラフォーならきっとわかる!こんな風に愛されたい
仕事はしっかりこなすキャリア。 でも恋に関してはいつも相手に流されるタイプ。その結果、婚期のタイミングを逃してアラフォー目前。 いろいろあって東京に見切りをつけ、結局地元に帰ってくる。 地元に仕事を…
chihiro
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講談社
2014/10/10 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
人生でもっとも輝く365日の恋の話。そして「天国に一番近いストーリーとテーマ」が今日のキラ君。
隣にすむニノは両親の話から偶然キラ君の病気による余命を知ってしまう。
家が隣ではあるが話をしたことはない。
「余命の話は本当?」と思えるくらいキラ君自身は学校ではいつも通りに友達たちとくだらない話でじゃれ合っていて死ぬようにはみえない。
しかし、ニノは自分とは違ったキラ君の誰にも見せない寂しさと絶望感を感じ取り、勇気を振り絞って隣に住むニノなりにキラ君にアプローチしていく。
自暴自棄になっている自分に、真剣に関わろうとしてくれるニノに対して少しずつ本心をみせるキラ君。
死ぬまでキラくんを独りにはしない、日々の生活の中で楽しこと、嬉しいことを一緒に見つけること、死ぬまでにしたいこと書き出すこと等、二人で限られた時間を一生懸命に生きる、二人だけの時間と約束。
そしてこの話の重要なキャラクターが、ニノの相談相手であり、人間の言葉を理解し、話すこと(関西弁)ができるオカメインコの「先生」。この先生に応援されながら人間関係が得意でなかったニノがキラ君のことを真剣に考えることで変わっていく姿がとても見ていて胸がキュンとなるくらい素敵なのです。
――365日、瞬きするのもおしいくらい、あなたを見つめていくから。――
ひとりでなく、二人でいるから見える世界。
二人でいるから楽しい、嬉しいと感じる心。
何気ないことで胸がいっぱいになることの意味。
お互いの気持ちが「恋」に変わるシーンは一緒にまるで自分のことのようにうれしくなります。
キラ君とニノの純粋さ、信じあう気持ち、時間が限りがあることを意識したときのふと見せる笑顔。
頑張る二人と周囲の優しさに時折ページが見えなくなるかもしれません。
ラストに二人と1羽に最後の試練がきます。
読み応え満点です。ぜひ!
二人の思い出作りのシーンがとってもとっても心に染みる
主人公岡村ニノンはいつも肩にオカメインコ(人語を理解する・通称:センセイ)を乗せている変わった女の子。 学校のみんなからは鳥女と呼ばれています。隣に住んでいるのが縁で、ある日学校のイケメンでいつも目立…
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白泉社
2022/04/05 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
これはただの切ない系、年の差胸キュンラブではありません。
大好きだったお兄さんがコールドスリープのせいでなんと同学年になってしまったのです。
年の差に苦しむ恋も多々ありますが、その年齢差を短期間のコールドスリープを絡めて来たところがこのストーリーの上手さ。
目覚めた憧れの人、千遥は昔のイメージのまま素敵な人。そんな彼をある後悔の念と決意を込めて目覚めることをずっと、ずっと待っていた絃(いと)。
でも、目が覚めた千遥の意識にあるのは小学四年生の絃(いと)のまま時間が止まっていて、あくまでも絃(いと)を子供扱い・・・。
ずっと恋をしていた絃(いと)の気持ちは届くのか?
千遥の絃への気持ちの変化は?
そんな絃を子供の頃からずっと好きだった幼馴染の弥太郎。
三人のせつない恋心がゆっくりと動き出す。オススメです!
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白泉社
2003/12/19 新巻発売
ストーリー性
キャラクター性
画力
読後感
分け隔てなく接することを強いられてきた娘は、誰を特別に選ぶことができるのか。
親に虐待を受けてきた娘は懸命に自立をしようとしたが、自立心旺盛でも社会の壁を乗り越えられなかった結果、初心を貫徹できなかった。
自己評価が低く不幸せな状況にしか自分の安心できる居場所を見いだせない女子は今の女子には多そうだ。
不器用すぎてあまり上手く人生を渡っていけない女子は多い。社会に出てもあらゆるところで日本の女子にはまだガラスの壁があり、女性役員の数が少ないことでもそれはよくわかる。
いくら要領よく仕事をこなしても、結婚、出産、育児などのライフステージにより働き続けることが難しいこともある。
それでも前を向き続けるための、嫌な気持ちが残らずに明日また何とか頑張ろうと、ピュアなモチベーションが高まる短編集マンガ。
また人間関係、特にお母さんとの関係に言葉にならない疑問を感じつづけている人、なんとなく自分に自信が持てない人にもおすすめの一冊。
ありきたりな自己啓発書より何倍も参考になります。
chihiro
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日本文芸社
2023/07/19 発売
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